|
カテゴリ:PC『君が望む永遠』
『君が望む永遠』感想 第二十五回
『第三章』を全てクリア。 素晴らしい。 この後日談を見て、なんかもう全部報われた…。 途中で受けた限りないストレスや苛立ちが、全てくるっと反転してしまったようだ。 今となっては、この作品に高い金を払ったことに後悔も無い。 それだけの価値を、ようやく見出せた気がする。 だから、このゲームに対してだけは絶対に言わないつもりだった言葉を今こそ言おう。 俺はこのゲームを遊んで良かった。 ※以下、俺が望むままにネタバレ 『遙エンド』後の話。 孝之が遙を選んだことで、彼らを取り巻く状況は一挙に変化した。 孝之は、もう二度と遙を離すまいと懸命に努力を始めた。 遙は、そんな孝之の姿を見て、それを重荷と感じるようになった。 茜はかつての明るさを取り戻し、 恋に敗れた水月は、スゴスゴ街を出て行った。 残酷な運命に翻弄され続けた彼らが、この先どうやって生きていくのか。 その展望が、多彩な登場人物の、多様な視点を通して丁寧に描かれた。 面白いのが、孝之たちを成熟した人物として描かなかったこと。 『三章』は、あれだけの過酷を経験してなお精神的に未熟な孝之たちが、 より成熟した価値観を持つ「大人」に、これまでの出来事を相談する形で進展していく。 ようやく平静を取り戻した水月が、友人に対して自嘲気味に懺悔する場面は特に気に入った。 あの「大暴走」の後だし、これくらいのフォローは必要だと思っていた所だ。 事件の傷を引き摺り、苦しみながらも、夢を目指して必死に前進していく孝之たちの姿に、 思わず胸が熱くなった。 これこそ、俺がずっと見たかった物だ。 水月が水泳のコーチをやっているCGは至高の一枚。 そう、前にも言ったが、やっぱりこの娘は水泳をやめるべきじゃなかったんだよ。 そして、失った時間を取り戻すべく、夢に向かって邁進するのは遙も同じ。 いずれ必ず、彼女が絵本作家として「ほんとうのたからもの」を描き上げる日が来るだろう。 それが堂々と書店に並ぶ日と、四人が再会する日はどちらが先か。 どちらにせよ、そう遠い話ではない。 それまであの「おまじない」諳んじながら、焦らずに待てばいい。 彼らの時間は、たった今、始まったばかりなのだから…。 夜空に星が瞬くように とけた心は離れない たとえこの手が離れても ふたりがそれを忘れぬ限り…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.18 02:36:37
コメント(0) | コメントを書く
[PC『君が望む永遠』] カテゴリの最新記事
|