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カテゴリ:読書
![]() 宮部みゆきさんは大好きな作家の一人、 ゲーム系の作品はちょっと苦手で敬遠していますが、 その他の作品は、ほとんど読んでいます。 この作品は「誰か」の続編となる作品。 主人公はとても「人のいい」杉村三郎さんです。 主人公は、前作で今多菜穂子さんと結婚をします。 映画館でのアクシデントから彼女を救ったことがきっかけでした。 この菜穂子さんは、大財閥・今多コンツェルン・グループ会長の娘、 ですから杉村三郎さんは、大企業トップの娘婿ということになるのです。 菜穂子さんは正妻の子ではないので、娘婿といっても事情は複雑、 だけど、今多家の人々は会長をはじめ、みな素敵な人たちです。 その他にも、心優しく穏やかな人がたくさん登場します。 事件に潜む、人の醜さが描かれていても、ほのぼのと読めるのは、 こうした人々が登場するからなのでしょう。 今回の作品は、青酸カリによる連続(と思われる)殺人事件を軸に、 さまざまなできごとが起こり、人のいい杉村さんが巻き込まれていきます。 (巻き込まれるというより、人のよさ故、首を突っ込むという感じかな) この主人公の人柄は、前作でもとても心地良く感じました。 こんな人と向かい合っていたら、心穏やかだろうなぁ。 この世には、毒がいっぱいあるのだけれど・・・・ それにしても、原田いずみの持つ「毒」はすごかったです。 久々に宮部ワールドを楽しみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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