五大力尊仁王会
2月23日は五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)が醍醐寺、積善院凖提堂で修されます。醍醐寺では正午から,恒例となりました「餅上げ奉納」が予定されています。正午から女子の部,それが終わり次第,男子の部ですから、おそらく2時前後から始まるのではないでしょうか?噂によりますと午前中は小学生の部があるとも聞いているのですが、明日はあいにくの雨天、どうなるのでしょうか? 平日ですから学校も授業があるでしょうし、どうされるのでしょうか?しかし京都の学校は、伝統的な行事に対しての理解があるようで、上賀茂神社の烏相撲では平日でも小学生達が多数参加しますし、祇園祭の宵山や山鉾巡行の頃は中京・下京の小学生達は、祇園祭奉仕ということでお休みが貰えるそうです。長刀鉾のお稚児さんや禿(かむろ)ともなりますと、お千度や吉符入、社参などなど結構行事が多くなりますので、学校どころではなくなることでしょう。 さて、五大力さんに話を戻しますが、積善院凖提堂では、この日一日のみ五大力菩薩の描かれた御軸が御開帳されます。そこには忿怒相の五大力菩薩が描かれているのですが、醍醐寺ではこの五大力菩薩が五大明王に変化して我々に力を与えてくれると解釈しているようです。菩薩であるにせよ、明王であるにせよ、いずれにせよ五大力さんの力は盗難除けに強く作用するそうで、「御影(みえい)」つまり五大力菩薩(五大明王)が描かれた御札を求めて玄関の内側に貼っておくと、泥棒が入ってこないという信仰です。いやもしも入ったとしても、五大力さんに忿怒の形相に射竦(いすく)められてしまうのではないでしょうか。