京観深々

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• 神倉神社「お燈まつり」

  　昨日２月６日は和歌山県新宮市の神倉神社で恒例の「お燈まつり」が行われました。７月１４日に那智の火祭りに行った時に、参加の方から神倉神社の「お燈まつり」のことを聞いて、調べたところ私の中では是非検分しておきたい祭礼になったのですが、１月中旬頃に新宮市のホテルに宿泊を打診したところ、既にどこも満室。かといって夜の祭りですので日帰りでは難しく、近隣の町に宿泊しようかとも思ったのですが、また将来の楽しみに取っておこうと今年は断念しました。　ゴトビキ岩という巨大な岩でも有名な神倉神社は天照大神を主祭神として祀ります。そして「お燈まつり」の起源は神武天皇の東征の折に高倉下命（たかくらじのみこと）が剣に宿る神と一緒に救援に駆けつけた様子を松明で表現しているのだとか。松明を持った１７００名を超す男性たちが神社から一気に駆け下りて来るさまは、まるで「くだり竜」のようだと形容されます。火祭りはただでさえ勇壮なのですから、それにスピードが加わるとより一層の迫力が出て、もの凄いエネルギーが噴出することでしょう。まさしく闇夜を一気に駆け抜ける竜の如くに。

  February 7, 2012

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• 善願寺の地蔵菩薩坐像

  　今日の午後、雨の間隙を縫って、伏見区の善願寺にお邪魔してきました。　これまで大きな平安時代の地蔵菩薩像（重文）がいらっしゃると聞いておりましたが、お参りしたのは初めてです。来月３月２９日（木）のよみうり文化センター京都校主催の仏像セミナーの団体参拝＆拝観をお願いするためです。　寺の伝えによりますと、開創は１３００年前の奈良時代、行基まで遡るそうです。本堂には現在、阿弥陀三尊像を地蔵菩薩立像、元三大師象、千手観音像を祀っています。隣に建つ鉄筋コンクリートの収蔵庫には大きな丈六サイズのお地蔵さんがその厳かな存在感をもって座っていらっしゃいました。「丈六と」は一丈六尺、現在のメーター換算では４．８ｍ。座ればおおよそ２．３－２．７ｍ位になります。目測では２．５ｍを超えていたように思います。身体全体は木造で寄木造のようでしたが、全身から砥の粉のような色合いの木肌が見え、それがまた大地の菩薩というおおらかな感じがしました。また左手には火炎宝珠を持ち、右手は与願印。通常右手には錫杖をもつのがお地蔵さんなのですが、比較的南都（奈良）系のお地蔵さんは、与願印として右手を垂下している場合が多いですね。善願寺のすぐ前は旧奈良街道が南北に走っています。そしてこのお地蔵さんは平重衡夫人が或いは平重衡の母が、安産を祈願したという「腹帯地蔵」としても有名です。　九百年近い信仰と、今日までその美しい姿を保ってきた芸術性に感服する冬の一日でした。  

  February 6, 2012

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• 長谷寺「だだおし」は来週火曜日

  　２月１４日（火）長谷寺では「だだおし」が実施される予定です。「だだおし」とは正式には、「修二会（しゅにえ）結願法要」といいます。「修二会」とは十一面観音に対する悔過（けか）のことで「過ちを懺悔する」ことを意味します。東大寺二月堂の「修二会」も同様です。東大寺では３月１日から１４日間ですが、長谷寺では３月８日から７日間でちょうど１４日が結願（願いが身を結ぶ最終の日）となります。そしてこの法要のクライマックスに登場するのが三匹の鬼。赤・青・緑三色の鬼です。緑色の鬼というのは珍しいですね。さあ、この鬼達が午後５時前に登場するのですが、松明に追いかけられて、実際には松明を引き連れて堂内廊下を縦横無尽に歩き回ります。この時の鬼の所作が極めてオーバーで、十一面観音の法力で、酔ったようにふらふらになりつつも、観客の多いところでは、めいっぱい大声を上げて脅かしてくれるのです。　何という旺盛なサービス精神でしょう！ 　２年前に初めて、長谷寺「だだおし」の鬼達を見た時は「史上最恐の鬼」というキャッチフレーズが頭に浮かびました。　２月１４日（火）当日はよみうり文化センター天満橋校主催で「京都奈良の歳時記とパワースポット」シリーズの２月の案内の日で、２０名程のご参加の皆さんと一緒に「日本で最も怖ろしい鬼！日本で最も接客の上手な鬼！」を拝んできます。もし、ご参加をご希望の方は、よみうり文化センター天満橋校に電話でお問い合わせください。集合は午後３時に近鉄電車「長谷寺駅」です。終了は午後６時半頃に駅で解散となるかと思います。　ご予約・お問い合わせは、よみうり文化センター 天満橋校　 （06）6941-1112　までどうぞ。ホームページは下記です。http://www.oybc.co.jp/link/tenmabasi/t-news2.html

  February 5, 2012

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• 行ってきました！石清水八幡宮「湯立神楽」！

  　石清水八幡宮の「湯立神楽」に昨日初めて行ってきました。正午少し前に、神楽殿前に到着。　既に大勢の人々が取り囲んでいました。釜の火の加減を係の人が、薪を出し入れして調節していました。城南宮の湯立神楽と違うのは釜の数が３基あったことです。城南宮は文政年間の釜がひとつだけでした。石清水八幡宮「湯立神楽」の場合は、主祭神を意識して３つあったのでしょうね。湯を汲み上げて神前に供えるための汲み出しの所作も３回行われ、その都度巫女が竹筒の容器を神職に渡し、献饌(けんせん)の所作の様にリレー式で本殿の方まで運ばれていきました。　また笹を使っての湯の飛沫の上げ方も異なります。城南宮では、長めの笹を両手で持って、勢いよくほぼ天空に向かって、大きく振り上げるフォームでしたが、石清水八幡宮では巫女が短めの笹を両手で持って、シャバシャバとこまめに飛沫をあげてくるのです。城南宮が大砲型とすると、石清水八幡宮はマシンガンタイプです。近くに居た人達からは小さな悲鳴があがっていました。「熱い！熱い！」と言っている女性もいましたね。　飛沫を浴びると無病息災の御利益があると言われていますが、厳戒以上の熱湯を浴びたようですね。　また最後に、釜の湯を湯呑で参詣者に振る舞ってくれるのも、城南宮と異なる点です。私も頂戴しましたが、塩とお酒と洗米が入っているせいか、普通の白湯とは違い、少し塩味のするお湯でした。薪の炭が少し混じっているのも虫下しにはちょうど良いのでしょう。笹（寸志）を求めて行列を作り、また湯立神楽のお湯を頂きにまた行列を作る。穏やかな陽差しの降りそそぐ節分の日の昼下がりの光景でした。湯立神楽は一昨日の２月１日にも行われていたそうです。

  February 4, 2012

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• 節分行事のはしご

  　５年前と３年前の節分にも一日でできるだけ多くの節分行事を効率的に見物しようと意気込んだものです。５年前は確か「北野天満宮」からスタートし、「護王神社」、そして「廬山寺」へ向かったと記憶しています。 　また３年前は八坂神社に始まって、下鴨神社に戻り、次に平安神宮、最後は日向大神宮でした。この時は平安神宮の途中から雨模様でした。日向大神宮では宮司さんに傘をさして神事を進めていました。　さて今年ですが、まず最初に節分祭ではないのですが、石清水八幡宮の「湯立神楽」を正午に見物、続いて八坂神社に行こうと思いましたら、午後１時からの祇園甲部の舞踊奉納がなぜか突然中止になっていたのです。石段下の看板を見ますと２枚とも３日の午後１時のところだけ、白いテープが二重に貼られていました。午後３時には六波羅蜜寺の「六斎念仏節分会」。これは以前から見物してみたいと思っていました。鬼が登場するのでなく、「土蜘蛛」がおどろおどろしく登場し、読経と六斎念仏の力で調伏されるというものです。また豆撒きには地元宮川町の芸妓・舞妓達も参加していました。そして、節分の時は初めての「壬生狂言」を観に行こうと壬生寺へ夕方５時に出向きました。壬生狂言の「節分」が２日と３日に正午から午後８時まで、毎時００分から約４５分間上演されていました。炮烙を扱っているテントや店も境内にたくさん出ていました。壬生寺に入る前、四条通の梛神社（元祇園社）も節分祭が境内で実施されており、賑やかでしたので、少し見たり、暖をとっていましたら、壬生寺に入って本堂に手を合わせて、さあ壬生狂言を、と思っていたら午後５時３分。既に５時からの分が始まり、次は午後６時からと案内を入れていました。残念！一旦は諦めたのですが、午後８時からの藤森神社追儺式には、まだ時間が充分あると気を取り直し、四条河原町まで、バスで戻ってきていたのですが、再度壬生寺へ。バス停「壬生寺道」に到着したのが午後６時４分前。今度は梛神社の境内を斜めに、そして足早に通り抜け、ギリギリ間に合いました。寒さが応えるので、夕方から夜の部に掛けては見物人も少ないのではないか、と勝手に予測しておりましたが、既に２００人位の人が椅子に座って、見物する気満々でした。結構若いカップルが多かったですねー。大いに伝統芸能を勉強してほしいものです。 

  February 3, 2012

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• 南天と柊

  　家の「北東」角と「南西」角に、「南天」と「柊」を植えることがあります。特に京都の町ではよく見かけます。家によっては北東角の塀をわざと凹ませている場合もあります。京都御所の「猿が辻」のようですね。北東は鬼門の方角です。北東と南西、つまり鬼門と裏鬼門の両方を南天という場合もあれば、鬼門を柊、裏鬼門を南天という場合もあります。両方柊という場合は、まだ見たことがありません。南天は「難を転ずる」、柊はそのギザギザの葉が鬼をつつくのだということをよく耳にします。果たしてそれだけでしょうか？「南天」は陽気の極まりという意味が有り、柊は「冬」という字が示している通り陰気の極まりを示しているように思います。陰から陽に転じる、その時こそが鬼の出入りがあるという発想がまさしく節分の追儺（鬼追い）なのでしょう。鬼とは大厄、大厄とは疫病、暖房設備のなかった昔は、寒さが健康を損ねる大きな要因となっていたはずです。「豆」を食べるのは「魔滅（まめ）」に通じ、鰯を焼く煙が鬼を追い払うと言われますが、栄養を付けるために、安価で良質のタンパク質が豊富な畑の肉「大豆」を食べ、これまた安価で良質のタンパク質とカルシウムを含む「鰯」を食べたのでしょう。 

  February 2, 2012

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• 石清水八幡宮「湯立神楽」正午より

  　明日３日の石清水八幡宮「湯立神楽」の始まりの時刻を昨日誤って記載してしまいました。午後一時よりと記しましたが、「正午より」の誤りです。たいへん失礼しました。予定を組んでいる方はどうか時刻に充分お気を付け下さい。

  February 2, 2012

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• 石清水八幡宮「湯立神楽」

  　本日２月１日は石清水八幡宮で「湯立（ゆたて）神楽」が行われていたはずです。時間的余裕があれば行きたかったのですが、今日は電話・メール・FAXなど連絡を取らなくてはならないことが山積でしたので、ほぼ一日事務作業に忙殺 されていました。「湯立神楽」は「城南宮」のそれが有名ですが、石清水八幡宮や八瀬天満宮、新日吉神宮でも行われているそうです。今日は特に寒い日でしたので、湯立神楽には多くの人がお参りしたのではないでしょうか？あのグラグラと煮えたつ熱湯の飛沫（しぶき）を浴びるために。　先月１月２０日に城南宮でお参りした時に気が付いたのですが、湯立神楽は修祓（しゅばつ）や祝詞（のりと）、献饌（けんせん）、撤饌（てっせん）等を除くと、釜の湯に関することは、一人のベテラン巫女さんが通しで行うのです。長い笹を両手に２本持って、天からの水を掬う「杓取の儀」や、参拝者の方に飛沫をかける作法が後半は何度も続きます。最後の方は、巫女さんの白い衣装がお湯で透ける位に、びっしょりと濡れていたのです。しかも熱湯ですから「火傷は大丈夫だろうか？」と心配をする程に、です。　「鞍馬の火祭」や「熊野の火祭」でもやはり松明を持つ若衆が腕などに水ぶくれをいくつも作るくらい、火の粉を浴びているのです。女性は特に肌に気をつけなくてはならないので、湯立神楽の巫女さんは大変なおつとめだと思います。　石清水八幡宮の湯立神楽は節分の日（２月３日）の午後１時からも行われます。         

  February 1, 2012

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• 「北斎展」in京都文化博物館　明日から！

  　明日２月１日から始まる「北斎展」の内覧会に京都文化博物館に出向いてきました。ホノルル美術館が所蔵する葛飾北斎の浮世絵から３００点以上の作品が来ています。上期・下期と展示替えがありますので、一度に展示されるのは１６０点強ですが、冨嶽三十六景や北斎漫画など、世に知られている作品もありました。つい先日まで京都駅ビルの美術館「えき」では、冨嶽三十六景を中心にした展覧会を実施していました。こんな短期間に京都で北斎の展覧会が重なるとは、やはり人気者です。京都を描いた風景画もありました。「名橋シリーズ」の「嵐山渡月橋」です。おそらく北斎は自分で見たのではないと思うのですが、それにしても自分で見た様なリアル感がありました。生きながらにして魂魄が自由に国中を旅することができたのではないでしょうか？「北斎漫画」に見られる膨大なスケッチを見るにつけ、取材旅行も精力的だったのではなかろうかと思う次第です。９０年の生涯で９３回も引越しをしたという稀代の浮世絵師は、人生そのものが旅だったのでしょう。引越しの理由ですが、どうやら散らかっている家から逃げるためと推測されています。巡り巡って一度住んでいた家にも戻ってきたという話です。これも一種の「輪廻」ですね。

  January 31, 2012

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• 相国寺「鳴き龍」

  　「相国寺」の法堂（はっとう）天井に描かれている狩野光信筆とされる「蟠龍図」は一般に「鳴き龍」として知られています。　その龍の下で手を鳴らすと、その反響音が響き、あたかも龍が鳴いているように聞こえるからです。その鳴き声たるや「ビヨヨヨヨヨン」という残響音です。またこの蟠龍は見る角度によって龍のうねり方が顔の位置が変化するので、そこがまた興味深いところです。正面南の位置から見上げた時には、地に伏す蟠龍そのもので、横に長く見えます。しかし法堂西から見上げますと、天空から急降下してきたような降り龍、法堂やや東北の位置から見上げますと、今度は天井へ上って行くような勢いを秘めた「昇り竜」のように見えてしまうから不思議です。その秘密は龍の顔の長さにあると見ました。馬面のように長い龍の顔が、眼の錯覚を生じさせているのだと思います。身体全体のうねりにも工夫が施されているのだと思います。腹と背を、必要以上に捩じらせることによって、一定の方向から見た龍の動きに変化をもたらせているようにも思います。

  January 30, 2012

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• 石清水八幡宮「鬼追い式」

  　今日は石清八幡宮」の「鬼追い式」が午後１時と午後２時に行われる予定です。毎年節分の前の日曜日と決まっているようで、もし２月３日が節分の場合は、節分当日に行われるそうです。節分以前の追儺（鬼追い式）の例としては、吉田神社の「追儺式」（２月２日夕刻）があります。その他の処はおおよそ節分当日ですね。　さて石清水八幡宮の「鬼追い式」には昨年初めてお邪魔しましたが、桃の弓、桃の矢を持った神職らしき方々が門から入ってきた鬼どもを追い払うという儀式で、入退場時に鬼に子供を触って貰おうとする親たちが多かったことが印象的です。厄そのものであるはずの鬼が、追い出されることによって、厄の落ちた善神的存在のように扱われていたことが印象的でした。そういえば奈良県五條市の念仏寺「陀々堂の鬼走り」でも鬼は悪い存在でなく、人間に福をもたらす存在という扱いでした。確かに顔もどことなくユーモラスでしたね。獅子舞に頭を噛んでもらうと、頭の良い賢い子に育つという俗信もありますし、やはり鬼の人並み外れたパワーにあやかりたいという人々の願いがあるのでしょう。　しかし親の気持ちとは裏腹に、幼い子供にとっては鬼に接近することがこの世の終わりといわんばかりの恐怖で、小学校に行く前位までの幼い子達は、泣きじゃくって抵抗していました。この時点では「鬼」＝「怖い存在」という図式を子供に植えつけるだけでも立派な社会勉強だと思います。　実は鬼とはどういう存在なのか？それを考えるのはもっと大人になってからで良いでしょう。 

  January 29, 2012

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• 行ってきました！「若草山の山焼き」

  　しばらくぶりに奈良「若草山」の山焼き」に行ってきました。前回は近鉄奈良駅から、県庁前を通って歩いているうちに既にオープニングの打上げ花火が上がっていましたので、午後６時過ぎに現地に向かって歩いていたのですが、今年は少し早めに行って、午後５時にシルクロード交流館を出発するという松明行列を見物しようと、早めに行くつもりでした。しかし、京都市営地下鉄「北山駅」を出たのが１５：５６。近鉄奈良駅についたのが１７：００過ぎ。トイレに入ったり、パンを買ったりして奈良交通バス（市内外回り）に乗って、大仏殿前に着いたのが１７：２０頃、シルクロード交流館前に達したのは１７：３０頃でした。行列は半ば諦めて、若草山の麓をめがけて歩いていますと山麓奥の小さな社に向かって、松明を持った人たちが歩いている姿が見えました。「何事も諦めずに、前向きに進むもんだなあー」と小さな悟りを得て、参列者の集まる「野上神社」に最接近して、点火前の神事を凝視しました。主催者側来賓、重要関係各位による正式参拝で、修祓・献饌・祝詞・祓詞・玉串奉奠・撤饌と一連の参拝作法で澱みなく３０分と少しの時間続きました。中でも興味深かったのは玉串を奉奠する順番。まず「興福寺」、次に「東大寺」、そして「金峯山寺」、そして奈良県、奈良市、奈良ビジターズビューロー、奈良市観光協会、奈良市消防局、奈良市消防団等々続いていきました。ということはこの山焼きの主催は「春日大社」ということになるのでしょうね。その関係の深い興福寺が東大寺の前に来ていた点が、興味深いところでしたね。野上神社から松明の行列が点火場所まで移動するときに大きな提灯が見えました。そしてその提灯には大きく「春日大社」、次に「興福寺」、「東大寺」、「金峯山寺」という順番で移動してきたのです。

  January 28, 2012

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• 明日、「若草山　山焼き」！

  　明日１月２８日（土）今年の奈良若草山の山焼きが予定されています。最近は１月の第４土曜日ですが、以前は１月１５日の成人の日に実施されていましたが、その後ハッピーマンデーの導入によって成人の日の前々日という時もあったようですが、これだと消防局の出初式の前に実施される年も有り得ることから、第３土曜日に変更。ところがこの日ですと、今度は大学のセンター試験に重なり、花火の打上げテストが英語のヒアリングテストに影響するということで、大学入試センターから変更の申し入れがあったそうです。それで現在は第４土曜日に落ち着いています。　真冬の打上花火が午後６時頃に若草山の麓から上がります。いわゆるオープニングですね。それから点火をし、午後７時過ぎまでは勢いよく燃えています。消防局による消火が一段落するのは午後９時頃だそうです。私も５－６年前に一度見に行きました。近鉄奈良駅から若草山に向かって歩いている内に花火が上がり、途中の氷室神社を通過する頃には、前方の方で赤々と燃え始めている様子が屋根越しにも伝わってきました。　この日は鹿もちょっと夜更かしを強いられてしまうようで、松明が映った鹿の眼球は、カメラには赤目で反応し、いかにも山焼きの夜という感じがします。 

  January 27, 2012

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• 明日、アスニーで「節分と鬼」講演　開催！

  　明日１月２７日（金）午後２時より京都アスニー（丸太町通七本松）にて「節分と鬼」をテーマに講演を予定しています。酒呑童子の伝説から鬼の正体に迫るというものですが、京都の社寺では個性的な節分の奉納行事が目白押しですので、それらの紹介も含めてご案内します。　　　　　　　　　　　　　記■　日　時　：　平成２４年１月２７日（金）　　　　　　　　　　午後２時から午後４時頃（休憩有）■　場　所　：　京都市生涯学習センター（京都アスニー）　　　　　　　　　　　　中京区丸太町通七本松西入ル　　　　　　　　　　　　　　「京都中央図書館」隣り■　テーマ ： 「節分ー大江山伝説から探る鬼の正体ー」■　受講料：　８００円（「まなびすと会員」は６００円）■　備　考：　ご予約・お問い合わせは下記までどうぞ　　　　　　　　（０７５）８１２－７２２２　京都市生涯学習　　　　　　　　センター２階　事業課までどうぞ。　　当日席が空いていれば、予約なしの飛入りでも、参加可能ですが、予約で満席になることもありますので、できるだけ予約をして頂いた方が良いかと思います。また当日飛び入りの方は会場への入場も遅くなりますので、御了承ください。　

  January 26, 2012

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• 都七福神めぐり

  　本日バスの団体案内で「都七福神」めぐりをしてきました。午前９時に京都駅八条口を出発し、午後５時半に同駅同口に帰ってくるというハードスケジュールでした。３２人の団体であったにもかかわらず一人の脱落者もなく、しかも予定の解散時刻よりも少し早いめに到着しました。大型バスでの移動ですので、社寺の近くまで接近しづらく、最寄りの大通りでバスと停めてそこから徒歩ということもあったのですが、参加の皆さんの協力のお蔭で、そのハンデイを乗り越えることができました。　９：００　 京都駅八条口　出発　９：４０　 萬福寺　参拝・拝観１０：４０　 　同寺　出発１１：１０　 東寺　参拝１１：４０　 東寺　出発１２：１０　 京都ブライトンホテル　ランチ１３：１０　　　　同ホテル　　　　　出発１３：２０　　行願寺（革堂）　　　　参拝１３：４０　　妙円寺（松ヶ崎大黒天）参拝１４：３０　　白川通音羽川　　 　　降車１４：５０　　赤山禅院　　　　　　　参拝１５：２０　　　同　寺　　　　　　　　出発１５：４０　　白川通音羽川　　　　乗車１６：００　　五条通　　　　　　　　降車１６：１０　　六波羅蜜寺　　　　　参拝１６：３０　　　同　寺　　　　　　　 出発１６：４０　　恵美須神社　　　　　参拝１６：５５　　　同　社　　　　　　　 出発１７：０５　　五条通　　　　　　　　乗車１７：２５　　京都駅八条口　　　 解散雪の予報が一転、ほぼ好天に恵まれ、絶好の参拝日和案内日和の一日でした。　　　   

  January 25, 2012

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• 節分の現地案内

  　来月２月３日の節分に、京都リビング新聞社主催で「平安神宮　大儺の儀」を拝観にご案内します。吉田神社の追儺式（２月２日午後６時頃から）と同様に「方相氏（ほうそうし）」が登場して鬼を追う儀式です。面から受ける印象では、吉田神社のように、武闘派の方相氏ではなく、官僚派の方相氏で、吉田神社の方相氏が丸みを帯びた面のイメージであるとすれば、平安神宮の方相氏の面は四角のイメージです。眼が４つあるところは一緒ですね。鬼の面はごつごつとして大きなものですので、善悪をはっきりと分けた、宮中の追儺式はおそらく、平安神宮タイプのものであったであろうと思わせるような、すっきりとした方相氏の面です。　当日はお昼の１１時半に白河院でミニレクチャーと湯豆腐御膳。身体を温めて頂いてから、午後１時半頃に平安神宮に移動します。応天門の下で、午後２時から「大儺の儀」を拝観いただいた後は午後３時頃から、外拝殿にて、氏子・年男・崇敬者・花街の芸妓・舞妓による「大」豆撒きが始まります。横に長い外拝殿いっぱいに拡がっての大規模な豆撒きですので、大いに厄を払ってくれそうな雰囲気です。午後３時半頃には一旦解散しますが、その後オプションとしまして希望者の方のみ「日向大神宮」の節分祭までご案内します。午後４時からの神事を目指して、徒歩で移動します。神事の後は、この節分の日が一番効果ありと伝えられる「天の岩戸くぐり」を体験します。L字型になった自然の洞穴を通り抜けることによって、正確には中間地点の戸隠神社でお参りすることによって、節分の日に厄を払落し、来るべき春に備えようというものです。昔は節分の日のみ通り抜けが出来た日向大神宮の「天の岩戸くぐり」は常時、通り抜けが可能となったのですが、宮司さんの話によると、節分の日がお勧めだということです。　お問い合わせ・ご予約はリビングカルチャー倶楽部（０７５）２５６ー８４１８までどうぞ。

  January 24, 2012

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• 大安寺「光仁会（こうにんえ）」

  　本日１月２３日、南都、大安寺の「光仁会（こうにんえ）」にお参りしてきました。恒例の「笹酒接待」です。桓武天皇の父である光仁天皇が白壁王と呼ばれていた頃大安寺に身を潜めるように暮らし、学問に精進し、周囲の眼を欺くために酒をよく飲んでいたことに由来するそうです。当時は親王や内親王など皇族は、跡目争いに巻き込まれて讒言などにより誅殺されたり、いわれのない罪を着せられていたので、そうした陰謀から逃れるための術だったのでしょう。　また、白壁王は６２歳にして天皇になったという歴代最年長の即位年齢（ちなみに第２位は今上天皇）でした。長寿もあって、大安寺の周囲で生えている竹で温めるお酒は薬であり、特に難病に効くという、噂がいつしか拡がり、光仁天皇を偲ぶ「光仁会」では、竹筒に日本酒を入れて温め、参拝客に振る舞うという習慣が出来上がったようです。夏場は６月２３日に浴衣姿の娘さん達が、冬は１月２３日に、お正月らしい艶やかな着物姿の娘さん方が、お酒を入れた竹筒を持って、竹の御猪口（５００円）を持った参拝客に、お酒を注いでくれます。下戸の人も、車を運転する人には、一番左に水をいれた竹筒を持った娘さんがいらっしゃるのでご安心を。今日は午前中に二人いらっしゃったそうです。午後からは一人になるのかも知れません。宝物館には、天平時代の三観音像（不空羂索観音像・聖観音像・楊柳観音像）と四天王像がズラリと横一列に並んでいらっしゃいました。この天平時代の仏像を拝めるだけでもお参りした甲斐が十分あります。３月にはいよいよ嘶堂（いななきどう）で秘仏、馬頭観音像の御開帳です。

  January 23, 2012

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• 後白河法皇も幽閉された鳥羽離宮

  　後白河法皇が平清盛の長男、重盛の亡くなった後その領地を召し上げたため、父清盛が怒り、法皇を幽閉したという事件がありました。その少しには、重盛存命の頃、法皇が鹿ケ谷の陰謀事件を画策し平家打倒を企てているため、一度幽閉を考えていたのですが、その時に重盛に諌められ、思い留まったという経緯があります。我が息子ながら天皇家に忠義を尽くすその姿に免じてのことでしょう。そんな忠に対して、法皇が無情な仕打ちをしたため、清盛の堪忍袋が切れてしまったのです。後白河法皇の居た法住寺殿（ほうじゅうじどの）は平家の軍勢に取り囲まれました。その時の伝奏役は宗盛であったようです。重盛亡き後、その弟でもあり、ゆくゆくは平家の棟梁となると目されていました。法皇の身柄は鳥羽離宮の南殿（みなみどの）に遷されます。現在の小枝橋の南南東、鳥羽離宮公園の辺りです。その蟄居謹慎を解くために息子の高倉上皇は、上皇となって初めての御幸（ごこう）を厳島神社とし、清盛の機嫌を取ったともいわれています。本来は石清水社か賀茂社、春日社。それが叶わないときは比叡山とされていたのですが、よりによって遠方で、しかも平家の息のかかった厳島神社であったため、延暦寺・園城寺・東大寺・興福寺の南都北嶺は手を組み、反平家の包囲網を敷くことにしたのです。後白河法皇が鳥羽離宮南殿で平家の監視のもと、窮屈な生活を強いられている中、巨大な仏教連合組織が反平家をスローガンに動き始めていたのです。

  January 22, 2012

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• 三天皇陵

  　「鳥羽離宮」界隈を二日連続で案内しましたがこの付近には天皇陵が三ヶ所存在します。「安楽寿院」の北西に「鳥羽天皇安樂壽院陵」。南に「近衛天皇安樂壽院南陵」。そして西南西へ５分程歩きますと、北向山不動院の道路を挟んで西向いに「白河天皇成菩提院陵」。白河天皇の孫が鳥羽天皇、そしてその息子が近衛天皇ですから、祖父と孫、曾孫のお墓が近くで寄り添っている状態です。中でも近衛天皇の陵墓は巨大な多宝塔が聳える、他に類を見ない天皇陵です。この多宝塔は４００年以上も前の慶長年間に豊臣秀頼によって寄進された多宝塔で、もし宮内庁管轄でなければ、重要文化財に指定されていてもおかしくはない建造物です。それが証拠に、すぐ近くには立派な放水銃を設置していました。また、鳥羽天皇陵には宝形造の御堂が建てられていました。法華堂と名付けられています。平安時代当初、ここには鳥羽離宮東殿　安楽寿院の三重塔が建てられそれは鳥羽天皇が生前、自分の墓地にと建てたのだそうです。「本御塔（ほんみとう）」と呼ばれていました。また近衛天皇陵にも三重塔が建てられており、こちらを「新御塔（しんみとう）」と呼んでいました。私は以前から、こう推測しています。五重塔や七重塔は釈迦のお墓として建て、寺院の中心から、象徴となっており、三重塔は建てられた時代の頃の為政者や主要な人物のための供養のために建てられたのではないかと。　三重塔の場合は心柱を二層目以上で建てるので初層が広く使えます。そこに供養のための仏像などを安置するのです。本御塔に祀られていた仏像こそが、現在、安楽寿院の本尊である阿弥陀如来とされています。ですので、阿弥陀如来像を祀る安楽寿院の収蔵庫も「本御塔」と名付けられているのです。

  January 21, 2012

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• 安楽寿院　「卍」阿弥陀如来像

  　安楽寿院の本尊「阿弥陀如来坐像」（重文）に参拝してきました。５年ぶり位かと思います。５年前は確か京の冬の旅の特別公開中のことで、私のお目当ては御本尊よりもむしろ、孔雀明王像（軸）の方でした。　ですので、今回は阿弥陀如来さんに焦点を当ててお参りした分、その素晴らしさが良く伝わってきました。　まずはお顔。平等院の阿弥陀さんのような童顔ではなく、かといって三千院の阿弥陀さんの大人びているわけでなく、ちょうどその中間の端正な若者といった整った顔立ちです。　次に金箔の残りの良さ。秘仏で御厨子の中にいらっしゃった期間が長いせいか、実に保存よく残っています。しかも内刳りの中、つまり体の中にも金箔が施されているのです。なんという手の込んだこと。真の仏は身体の中も光り輝いているということなのでしょう。　そして胸の「卍」。これは極めて珍しい特徴です。「白毫」と同じく、この「卍」も毛の渦を表していると思うのですが、白毫が智恵の光を発しているのであれば、ここからは慈悲の光を発するのではないでしょうか。これは勝手な想像です。　円派仏師による造仏と考えられ、平安時代の後期に造られ、鳥羽法皇も手を合わしていたとされる阿弥陀如来坐像（重文）です。

  January 20, 2012

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• 明日、城南宮「湯立神楽」！

  　明日１月２０日には城南宮で「湯立神楽」が行われます。グラグラと煮たった大きな鉄釜の中に、巫女が大きな笹を２本入れ、勢いよく熱湯を振り上げます。これがクライマックスですが、これまでの段取りを記しますと、１４：００頃　　若手の巫女４人による舞殿での鈴神楽１４：００頃　　神職による祝詞、修祓（おはらい）１４：１５頃　　若手の巫女４人が鈴を持って「祓神楽」１４：３０頃　　ベテラン巫女、釜の前に登場１４：３５頃　　天の水を掬い、釜に入れる「杓取りの儀」１４：４０頃　　釜に米・酒等を入れる。１４：４５頃　　御幣で大釜の中をかき混ぜる。１４：４５頃　　大笹を釜に入れて勢いよく掬い上げる。米や塩を大釜にいれることで、おそらく天の恵みを神に感謝し、御幣でその中をかき混ぜることによって、神の力（神威）を湯の中に入れるという意味を込めているのでしょう。明日は雨が降ってもテントを張って神事を進めるそうですが、テントが大き過ぎますと、湯を勢いよく参詣者にかけることが難しくなるかも知れませんね。でもそこはベテラン巫女さんですからテントから離れた位置で、笹を振り上げてくれることでしょう。　　　　　　　　 

  January 19, 2012

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• 「鳴き龍」と「鳴虎」

  　京都リビング新聞社取材「現地で文化財　絵画編」の案内で、報恩寺「鳴虎」、相国寺「鳴き龍」を梯子で拝観してきました。「鳴虎」は２年前の寅年の正月３日以来。「鳴き龍」はおそらく２５年ぶり位でしょうか。「鳴虎」は前回の御開帳の時は余りにも人が多く、なかなか気が付かなかったのですが、虎の毛が一本一本緻密に描かれていることをあらためて認識しました。また、水呑みの虎であることにも気が付きました。それから背中の縞模様も実にリアルに描かれています。おそらく本物か剥製をモデルに描いたかのようです。　また、「鳴き龍」も今回、法堂の中をゆっくりと歩かせて頂いたおかげで、正面では「蟠龍（ばんりゅう）」の状態、つまり地に這うような姿。しかし御堂の西側から見ると「降り龍」に、東側から見ますと「昇り竜」に見えるという視覚的トリックが仕込まれているような印象を受けます。どちらの絵も、一度目は強烈な印象が先に立ち、なかなか細部観察や多角的拝観はできないものですが、二度目の拝観からは、少し心にゆとりができるせいかも知れませんが、また違った観方ができるものです。

  January 18, 2012

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• 北向不動院　本尊　不動明王半跏像（重文）

  　北向山不動院の御本尊「不動明王半跏像」に初めてお参りしてきました。現在は京都市伏見区竹田にあるこの寺院、元は鳥羽離宮の東殿にあった安楽寿院の不動堂がそのルーツです。本堂の内陣には御前立の不動明王像が安置されていますが、更にその後ろに控えるコンクリートの収蔵庫に秘仏御本尊が安置されています。昨日は１月１６日は鳥羽天皇の誕生日ということで、その日にちなんで一年に一回の御開帳。しかも内陣にて護摩を焚いている間のみということで午前は１０時から約一時間、午後は１時からやはり一時間程度。その表情は、厳しい忿怒層でありながら、顔全体はふくよかで、どことなくユーモラスでした。髪型はパーマネント状で、もちろん辮髪は向かって右に垂れています。平安時代後期の仏師、康助の作と伝えられています。定朝から数えて４代あと、運慶の父、康慶から遡ってやはり三代前になりますが、この方の真作という仏像は今のところ、まだ聞いたことがありません。「半丈六（はんじょうろく）」という「丈六仏（じょうろくぶつ）」のハーフサイズなのですが、その圧倒的な存在感から、丈六並みの大きさを感じてしまいます。一言でいえば、圧倒的存在感と圧倒的エナジーを秘めたお不動さん。芸能界でいえば、三波伸介さんのような雰囲気でした。

  January 17, 2012

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• 北向不動院　秘仏御本尊　御開帳！

  　伏見区竹田の北向山不動院、通称北向不動院では、本日１月１６日に御本尊である「不動明王半跏像」（重文）が御開帳となります。といいましても、朝から夕方までのまる一日の御開帳ではなく内陣にて護摩を焚いている３０分ー４０分程度の時間帯のみとなるそうです。午前中は１０時から、午後は１３時から、本堂の内陣にて護摩を焚いている間のみ、参拝者が平安時代後期、康助作とされる「不動明王半跏像」を拝むことができるとのことです。境内での採燈大護摩供（さいとうおおごまく）は午後２時からです。 　　　　　　　　　　　　　記 ■１０：００～　護摩（本堂内陣にて）御本尊御開帳　　　　　　　　　　　　　　　　　　　約３０－４０分程度■１３：００～　護摩（本堂内陣にて）御本尊御開帳　　　　　　　　　　　　　　　　　　　約３０－４０分程度■１４：００～　採燈大護摩供（境内にて）　

  January 16, 2012

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• 「鳴き龍」と「鳴虎」　同日拝観！

  　明後日１月１７日（火）、相国寺法堂の「鳴き龍」と報恩寺「鳴虎」を拝観します。京都リビング新聞社主催の「現地で文化財シリーズ３」の第２回目でテーマは絵画なのですが、辰年のはじめで「龍」の絵を拝観し、それが今回「鳴き龍」であることから、ご近所でもあり「鳴虎」で有名な報恩寺さんに、今回特別に参拝と拝観を以来申し上げ、実現しました。「龍」・「虎」夢の競演です。特に報恩寺の「鳴虎」は寅年の正月三が日だけの御開帳ですので、１０年後迄待てないという方は、是非お越しください。参加は予約制で、集合は地下鉄「今出川」駅」に午後１時３０分。解散は相国寺境内で午後４時半頃。参加費は拝観料・志納金も含め３,５００円。ご予約・お問い合わせは（０７５）２５６－８４１８京都リビング新聞社カルチャー倶楽部　＜平日の午前１０時から午後５時まで電話受付＞

  January 15, 2012

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• 行ってきました！　「陀々堂　鬼走り」！

  　「念仏寺　陀々堂　鬼走り」に行ってきました。長谷寺の「だだおし」と念仏寺の「鬼走り」は是非自分の眼で見ておきたい、と以前から強く希望しておりました。　長谷寺「だだおし」（２月１４日）は日中（午後３時頃）ですので、寒い中ではありますが、明るい内に行われ、駅から寺までの道を迷うこともないのですが念仏寺「鬼走り」（１月１４日）は夜の９時から、クライマックスの鬼の松明です。また最寄りの駅から約２ｋｍとかなり距離もあり、初めての時はかなり不安です。国の重要無形文化財（「祭礼の国宝」と私は呼んでいます）に指定され、また昨年は翌１５日の朝日新聞朝刊トップ面を飾ったこともあってか？また土曜日であったためか？　境内は多くの人々で埋め尽くされ、行事を運営する地元の人達も「今年はえらい多い！」とおっしゃっていました。　夕方４時頃からは、子供達による鬼走りが行われるそうで、この時は松明はありません。やはり最高潮は午後９時頃から始まる３匹の鬼が登場してからの、お松明です。陀々堂と呼ばれる茅葺の本堂の中で、鬼達と介添えの黒子たちが松明を持ちながら、順よく、練り歩きます。「達陀（だったん）の行」という足を踏み鳴らし、炎にゆかりのある行をする御堂ということで「陀々堂」と呼ばれるようになったという話です。「鬼走り」の歴史は古く、室町時代から始まり、今年で５２７回目？と放送していたように思います。重さが６０kgもあるという松明を片膝の上に置き片腕で支え、父・母・子と三匹の鬼が陀々堂に横一列に並びますと、参拝者・見物客からも歓声があがり、カメラのシャッターも一際光り始めました。地元の人が多く、近辺から来られた人達は殆どが車のようでしたが、電車利用の方は、帰りのJRにくれぐれも気を付けてください。　王寺行の最終列車が「大和二見駅」21:44発。駅まで約２km。普通に歩きますと３０分強。昨日は鬼の登場がほんの少し遅れ、私が念仏寺境内を後にしたのが２１：２５。懐中電灯を持ちながら、駅までの夜道を走りに走りました。それこそ「鬼走り」でした！

  January 14, 2012

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• 「国宝十一面観音　巡礼セミナー」　４月開講予定！

  　よみうり文化センター天満橋校と神戸校の合同で今年４月から１２月まで（８月はお休み）計８回ワンシリーズの予定です。４月は各校の教室でセミナー観音についてのご案内と５月以降の現地セミナーの集合場所の確認などもします。また、国宝十一面観音像を所有する寺院と併せて、もう一ヶ寺素晴らしい観音さん又はお地蔵さんを祀る寺院にもお参りします。　例えば、■向岸寺（渡岸寺）十一面観音立像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　石道寺　十一面観音立像（重文）■法華寺　十一面観音像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　海龍王寺　十一面観音像（重文）■室生寺　十一面観音像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　大野寺　地蔵菩薩立像■聖林寺　十一面観音像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　長谷寺　十一面観音像（重文）■観音寺　十一面観音像（重文）　＆　　　　　　　　　　　寿宝寺　千手観音坐像（重文）■六波羅蜜寺　十一面観音像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　蓮華王院　千手観音坐像（国宝）■道明寺　十一面観音像（国宝）　＆　　　　　　　　　　　葛井寺　千手観音坐像（国宝）という予定です。日程は平日コースと日曜コースの両方を設定し、幅広くご参加頂けるようにしました。日程や料金などは、現在調整中で２月中には募集が始まるかと思います。  

  January 13, 2012

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• 六波羅蜜寺　御本尊　御開帳期間　決まる！

  　六波羅蜜寺の御本尊「十一面観音立像」（国宝）の御開帳期間が決まっていました。昨年の１２月３０日に「空也かくれ念仏」を拝観に行った時に、お寺の門前に御本尊御開帳の案内が記してありました。私も４月からの「国宝十一面観音巡礼」（よみうり文化センター）の日程調整で、「六波羅蜜寺」と「法華寺」の御開帳期間が以前から気になっていたのですが、ようやく案内企画が前に進みそうです。１２年に一度の辰年御開帳なのですが、２００９年に西国三十三か所結縁御開帳として、１１月の紅葉のハイシーズンに短期間御開帳がされており縁あって拝むことができました。今年はそれから３年後の御開帳となりますが、本来は12年に一度の御開帳です。　　　　　　　　　　　　　　　　　記御開帳期間　：　平成２４年１１月３日から１２月５日までの　　　　　　　　　　３３日間。 観音菩薩の変身パターンに縁のある「３３」という数字にこだわった御開帳期間です。　　

  January 12, 2012

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• 平清盛in八坂神社

  　八坂神社内の平家伝説と言えば「忠盛灯篭」が有名ですが、今日八坂神社へ取材に伺い、お話を聴いておりますと、息子の清盛が八坂神社で事件を起こしていたことが判りました。　久安３年に清盛が平家の祇園感神院（八坂神社）へ田楽を奉納しようと向かい、その田楽の護衛に平家の郎党を引き連れていたところ、神人（じにん）という神社に奉仕する人達が、武器を持っている郎党たちが回廊内に入ることを阻止せんとしました。社僧も出てきて、一触即発の状態にあったわけですが、郎党たちの堪忍袋が切れ、社僧に切りかかり刃傷沙汰になってしまいました。回廊の板に血が飛び出るほどの事件となったのですが、この聖域での刃傷に、父である忠盛は、平家の郎党を下手人として、召し出しています。清盛３０歳、忠盛５６歳の頃の出来事ですが、父の迅速で的確な判断と行動力に平家一門は危機を切り抜けたのです。「忠盛灯篭」といい「殿上の闇討ち」といい、忠盛の冷静沈着な振る舞いが目立ちます。

  January 11, 2012

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• 弓矢の伝統行事シーズン　到来！

  　弓矢を扱う神事や行事のシーズンが到来しました。毎年正月明けから小正月をピークに節分の頃まで弓矢関連の行事が目白押しです。新春に鬼（魔物）を払う、邪気を払うという意味が強いようですが、やはり寒い時期は陰の気が溜まりやすく、閉じこもりきりとなって、精神的にも肉体的にも、風邪などの病気になりがちなので、弓と矢の力で、それを払おうという目的なのでしょう。以下に主な弓矢関連神事・行事を記します。 　　　　　　　　　　　　　　　記１月１２日（木）　　伏見稲荷大社　「奉射祭」１月１５日（日）　　蓮華王院　　　　「大的大会」　　　　　　　　※三十三間堂の「弓の引き初め」１月１６日（月）　　上賀茂神社　　「武射神事」１月１６日（月）　　藤森神社　　 　「御弓始」１月２０日（金）　　八瀬天満宮　　「御弓始め」２月　３日（金）　　下鴨神社　　 　「鳴弦蟇目の儀」もう既に終わりましたが、１月８日（日）日曜日には北白川天満宮で「古式御弓神事」が行われました。

  January 10, 2012

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• 粟田神社「出世えびす祭」

  　　三条粟田口の粟田神社では「出世えびす祭」が１月８日（日）から１０日（火）まで３日間行われています。　大国主命や素戔嗚尊を主祭神としている粟田神社ですが、摂社に恵美須社があり、そこには「えびす神像」が祀られています。室町時代頃の作ではないかと神社では伝えられ、もともとこの神像は近所の蹴上の夷谷（えびすだに）から、水害の際に三条白川の金蔵寺に流れ着き、さらに粟田神社にやってきたという伝えです。蹴上で祀られていた頃、鞍馬の遮那王が金売吉次らの一行に紛れて奥州へと向かう途中、このえびす神にお参りをし、後に源義経として大出世を果たしたことから、世に「出世えびす」と呼ばれるようになったとの伝えです。えびす神像の顔は、にこやかな七福神のメンバーそのものの福々しい顔ですが体躯はがっちりと引き締まった、海の男というタイプ体型です。私も以前３年ほど前になりますが、読売新聞「京都がわかる」の取材でお邪魔し、撮影と新聞紙面への掲載許可を頂きました。明日の夕刻まで御開帳中ですので、京都恵美須神社へ「十日恵美須」のお参りか、八坂神社の「八坂のえべっさん」へのお参り機会がありましたら、是非、粟田神社へ御参拝ください。

  January 9, 2012

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• 「京ごよみ」２月号　紙面登場。

  　京都市観光振興課が発行している観光情報冊子「京ごよみ」２月号（12月末発行）の「京の人」という巻頭コーナーに掲載されました。　「宣京師」という肩書で活動している私の仕事の内容や、今年の干支の龍のこと。節分のこと平清盛ゆかりのスポットなどを約２ページで紹介するというものです。　　非常に手前味噌でおこがましいのですが、もしご興味がありましたら、京都市役所の観光振興課事務所前でパンフレットラックに入っていますのでどうぞ手に取ってご覧ください。お持ち帰り頂いても大丈夫です。「京ごよみ」は無料の京都市内観光情報冊子です。一般向けというよりは、観光関連の事業者向けの情報冊子といえるでしょう。カラーのきれいな表紙です。２月号の表紙は「廬山寺の鬼法楽」、有名な節分の行事です。

  January 8, 2012

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• 「浄瑠璃寺」　年に一度の三秘仏御開帳の重なる日

  　明日１月８日は「浄瑠璃寺」の三秘仏の御開帳が重なる年に一度の日です。■「吉祥天像」・・・１月１日から１５日まで特別御開帳　　　　　　　※他に春季・秋季にも御開帳機関有り。■「薬師如来坐像」・・・毎月８日に御開帳。　　　　　　　※荒天時は御開帳を見合わせることも。■「大日如来像」・・・１月８・９・10日の３日間御開帳。以上の重要文化財指定、三秘仏の御開帳が重なるのが、明日１月８日なのです。他にも秘仏「馬頭観音像（重文）」を拝みたいのですが、奈良国立博物館に長期出張中で、次回の里帰り開帳はまだ未定です。

  January 7, 2012

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• お正月　ちらっと　TV出演情報

  　　私ごとで恐縮ですが、お正月にほんの少しですがTV画面に出演する情報をお知らせします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　記  ■１月　７日（水）ＮＨＫ総合「大河ドラマ平清盛・とっておき紀行」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※１月３日の再放送■１月１７日（火）ＢＳ朝日「京都千二百年の旅　龍を訪ねて」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※再放送有■１月２２日（日）ＫＢＳ京都「平清盛の京を歩く」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※１月２３日　再放送 　　　　　　　　　以上、お正月のＴＶ番組チラッと出演情報です。

  January 6, 2012

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• １月の講演・現地案内予定

    １月から３月の講演＆現地案内＆バス案内の情報をお知らせします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　記１月４日・・・サンケイリビング　ー学んで楽しむシリーズ２ー　　　　　　　　　　　　　　　　　「下鴨神社　蹴鞠はじめ」現地案内　　 ６日・・・朝日カルチャーセンター　世界遺産シリーズ２－４　　　　　　　　　　　　　　～二条城を中からそして上からも観る～　　 ７日・・・びゅう大人の休日　バス案内「三秘仏の御開帳が                   重なる浄瑠璃寺　初日」～永観堂・三千院～　　 ８日・・・びゅう大人の休日　「三秘仏の御開帳が重なる   浄瑠璃寺　２日め」～浄瑠璃寺・岩船寺・笑い仏・平等院～　 　９日・・・JR西日本　京の歴史探訪ウォーク                                             「泉山七福神巡り」　 １０日・・・京都リビング新聞社「文化財　美の三分野第３弾            　　　　　　　第２回　絵画　「桃山時代の天才絵師」　　１０日・・・京都リビング新聞社「神社の魅力　第３弾２」　　　　　　　　　　　　　　　～伏見稲荷大社と個性派稲荷社～　　１４日・・・深草文化交流講演　　　　　　　「七福神　ーそのルーツとメンバーの変遷ー」　　１７日・・・京都リビング新聞社　「現地で文化財」シリーズ　　　　　　　　３ー２　絵画編　～相国寺法堂・報恩寺～　　１８日・・・JR西日本　ジパング倶楽部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バス案内「龍を訪ねて」　　２０日・・・JR西日本　京の歴史探訪ウォーク　　　　　「城南宮の湯立神楽と鳥羽離宮の跡を訪ねて」　　２１日・・・よみうり文化センター高槻校　　　　　　　　　　古刹・隠れ寺セミナー３－４　　　　　　　　　　現地拝観　～安楽寿院・北向不動院～　　２２日・・・よみうり文化センター神戸＆天満橋校　　　　　　　　　　庭園セミナー１－４　現地拝観　午前の部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～大仙院・黄梅院～　　２２日・・・よみうり文化センター神戸＆天満橋校　　　　　　　　　　庭園セミナー１－４　現地拝観　午後の部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～大仙院・黄梅院～　　２３日・・・よみうり文化センター天満橋校　　　　　　　　　京都・奈良の歳時記パワースポットシリーズ３　　　　　　　　　　　　　　　　　第４回～大安寺「笹酒接待」～    ２４日・・・京都新聞文化センター　仏像シリーズ２－２　　　　　　　　　　　　　　　　　　「観音菩薩と地蔵菩薩」　　　　２７日・・・アスニー・セミナー　　　　　　　「節分ー大江山伝説から鬼の正体を探るー」　　２８日・・・よみうり文化センター京都校　仏像セミナー２　　　　　　　　　　　　　　第一回「釈迦如来と阿弥陀如来」　　２８日・・・びゅう大人の休日　バス案内「一休善哉接待と　　狸谷笹酒接待　初日」～狸谷不動院・平等寺・長講堂～　　２９日・・・びゅう大人の休日　「一休善哉接待と狸谷　笹酒接待　二日め」～酬恩庵（一休寺）・禅定寺・観音寺～　　３０日・・・JR西日本ジパング倶楽部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バス案内「龍を訪ねて」　２月３日・・・京都リビング新聞社現地セミナー「節分」　　　　　　　ー平安神宮「大儺の儀」と日向八幡宮「節分祭」ー　　　９日・・・JR西日本ジパング倶楽部　バス案内「平清盛」　　１４日・・・よみうり文化センター　天満橋校　　　　　　　　　京都・奈良の歳時記とパワースポット　シリーズ３　　　　　　　　　　　　　　　　第５回　～長谷寺「だだおし」～　　１５日・・・JR西日本ジパング倶楽部　バス案内「平清盛」　　１６日・・・よみうり文化センター京都校　仏像セミナー２　　　　　　　　　　　　　　　　　第２回「観音菩薩と地蔵菩薩」　　１７日・・・朝日カルチャーセンター　世界遺産シリーズ２　　　　　　　　　　　　　　　第５回　～金閣寺・北野天満宮～　　１８日・・・びゅう大人の休日　バス案内「西大寺裸踊りと　　　　　　　書写山円教寺　初日」～吉備津神社・観音院～　　１９日・・・びゅう大人の休日　「西大寺裸踊りと書写山　　　　　　　円教寺　二日め」～円教寺・一乗寺・浄土寺～　　２３日・・・JR西日本　京の歴史探訪ウォーク　　　　　　　　　「醍醐寺五大力餅上げ奉納と隨心院拝観」　　２４日・・・枚方市生きがい学習「仏像鑑賞入門」　　　２５日・・・よみうり文化センター　高槻校　　　　　　　　　　　　　　名刹・隠れ寺セミナー３第５回　　　　　　　　　　　　　　　　　「桜井・長谷・室生の寺院」　　２６日・・・よみうり文化センター　神戸校　　　　　　　　　　庭園セミナー１　第５回　大名庭園と禁苑　　２６日・・・よみうり文化センター　天満橋校　　　　　　　　　庭園セミナー１　第５回　大名庭園と禁苑　　２８日・・・京都新聞文化センター　仏像シリーズ２　　　　　　　　　　　　　　第３回「不動明王と愛染明王」　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ３月１日・・・ＪＲ西日本ジパング倶楽部ウォーク案内　　　　　　　　　　　　　　　　　「平清盛と後白河法皇」　　　　　　　　　　　～長楽寺・六波羅蜜寺・長講堂～　　５日・・・京の魅力再発見（京都市観光企画課主催）　　講演＆案内　～寒梅館・俵屋吉富・宝鏡寺・相国寺～    ６日・・・ＪＲ西日本ジパング倶楽部ウォーク案内　　　　　　　　　　　「平清盛と後白河法皇」　　　　　　　　　　　　　～長楽寺・六波羅蜜寺・長講堂～       ６日・・・京都ブライトンホテル　修二会（お水取り）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご案内　～東大寺二月堂～    ８日・・・よみうり文化センター天満橋校　　　　　　　　　　京都・奈良パワースポットシリーズ３　　　　　　　　　　　　　　　　　第６回「修二会（お水取り）」    ９日・・・朝日カルチャーセンター　世界遺産シリーズ２　　　　　　　　　　　　　　　　第６回　～醍醐寺＆隨心院～  １２日・・・ＪＲ西日本ジパング倶楽部ウォーク案内　　　　　　　　　　　「平清盛と後白河法皇」　　　　　　　　　　　　　～長楽寺・六波羅蜜寺・長講堂～　１３日・・・京都リビング新聞社「文化財　美の三分野　　　　　　　　　　　　　　　　（庭園・絵画・仏像）９」　１３日・・・京都リビング新聞社「神社の魅力９」　　　　　　　　　　　　～石清水八幡宮と個性派八幡宮～　１６日・・・ＪＲ西日本　京の歴史探訪ウォーク　　　　「巨大涅槃図巡礼」～東福寺・戒光寺・泉涌寺～　２４日・・・よみうり文化センター高槻校　　　　古刹・隠れ寺セミナー３第６回～長谷寺・室生寺～　２５日・・・よみうり文化センター神戸＆天満橋校　　　　　　　　庭園シリーズ１第６回 「大名庭園＆禁苑　　　　　　　　現地拝観」午前の部　～二条城・神泉苑～　２５日・・・よみうり文化センター神戸＆天満橋校　　　　　　　　庭園シリーズ１第６回　「大名庭園＆禁苑　　　　　　　　現地拝観」午後の部　～二条城・神泉苑～　２６日・・・ＪＲ西日本ＣＤＷ＆ジパング倶楽部　　　　　　　　　　　　　京の古建築バス案内　        ～西本願寺飛雲閣＆書院・由岐神社・大雲院～　２７日・・・京都新聞文化センター　仏像シリーズ２　　　　　　　　　　　　　　　　　第４回「四天王と阿修羅」　　２７日・・・京都リビング新聞社　「現地で文化財」　　シリーズ３　第３回仏像編～醍醐寺霊宝館・隨心院～　　  ２８日・・・神戸新聞ＫＣＣ六甲センター　「仏像」　２９日・・・よみうり文化センター　京都校　　　　仏像セミナー３－３現地拝観　～醍醐寺と隨心院～  ３０日・・・びゅう大人の休日　バス案内「早春　紀の国の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古刹　巡礼　初日」          ～根来寺・粉河寺・興国寺・道成寺・紀三井寺～　３１日・・・びゅう大人の休日　バス案内「早春　紀の国の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古刹　巡礼　二日目」          ～根来寺・粉河寺・興国寺・道成寺・紀三井寺～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上、予定も含めています。 

  January 5, 2012

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• 雪の「蹴鞠はじめ」

  　本日４日、午前中には晴れ間もあり、鴨川を歩く足取りも軽く、気持ちの良いお昼前だったのですが正午過ぎには雪が降り、一旦止んだものの、午後２時半前には再度雪がチラつきました。　下鴨神社「蹴鞠はじめ」は昨年、大晦日に降った大雪の後遺症で、鞠庭がたいへんだったのですが今年は第一場から第二場に移る時に、雪が冷たい風と共にチラつき初め、これは中断か？中止か？と周囲がやきもきしました。結局最後の第三場まで通しで実施できたのですが、鞠足（蹴鞠をする８人）達は風がつよいので、鞠の動きが読み辛く、苦労されたのではないでしょうか。控えとして吹きさらしの鞠庭の横に座っている、鞠足たちも寒さが身に沁みたことでしょう。それでも、今年は鞠足達の調子がよく、ラリーが長く続いた時や、ファインプレーで、鞠を拾った時には拍手喝采が度々おこりました。　女性の鞠足が昨年から増えて、今年は４名もいたことも驚きのひとつでしたね。帰りがけには団体のお客様を、下鴨本通沿いの「加茂みたらし茶屋」まで案内しましたが、寒空の中、店内ではお客さんが収まらず、外に行列が出ていました。

  January 4, 2012

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• 「ちょっとわかって楽しむ　蹴鞠はじめ」　満員御礼！

  　大阪のサンケイリビング新聞社主催「ちょっとわかって楽しむ　蹴鞠はじめ」が年末に満員御礼となりました。　ご予約頂いた皆様有難うございます。　定員の５０名を越え６０名の皆様がご参加頂くとのこと、明日４日は午後から雪の予報ですので、防寒の準備を念入りにお願いします。下鴨神社の「蹴鞠はじめ」も京都リビング新聞社主催で３年前に実施し、昨年は大阪サンケイリビング新聞社に主催をシフト、今年も連続の実施で阪神方面の人達の関心の高さがうかがえます。食事は前回は河原町今出川角の「かんから」、今年は京都大学同窓会館「芝蘭会館」のレストラン「しらん」にて洋食のランチです。運営は京都ブライトンホテルが一任されているとのことで、お料理とサービス、接客マナーはホテル仕込みです。「蹴鞠はじめ」も普通に見物しますと、今日のかるた初めと同じで、前の見物人の頭やカメラでなかなか見えないのですが、明日は下鴨神社さんにお願いして有料観覧席を抑えています。席といいますか、スペースなので、相撲の桝席の大型版と言った方が良いかもしれません。　例年「神服殿」という重要文化財の社殿に通して頂いておりますが、４００年近くも由緒のある重要文化財の社殿の上から見物する「蹴鞠はじめ」は平安王朝の情緒たっぷりです。

  January 3, 2012

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• 行ってきました！「かるた初め」！

  　八坂神社での「かるた初め式」に久しぶりに行ってきました。前回は確か３年位前だったかと思います。初めて行ったのは、確かもう１０年も前でしょうか。あの時１０才位の童女も確か舞台にいましたが、もう成人式を迎える位に成長しているのでしょうね。　例年１月３日恒例の「かるた初め式」は中央の舞殿ではなく、能舞台で実施するので幾分奥まっているために、見物客が結構集中してたいへんな混雑となります。神職による修祓（おはらい）や百人一首の日本かるた院のメンバー３名による玉串奉奠。その後奉納競技かるたが小袿姿の２人の女性によって執り行われます。それから２０人のかるた姫、童子、童女達による、百人一首のかるた競技が真剣勝負さながらで１０組に分かれて同時に行われます。この時の様子が、雅な中にも、瞬時を争う緊張感が走り、見物客の注目する場面です。例によってカメラの人々が余りにも多く、また脚立を置いて、その上で撮影している人達もいましたので危険なところもあります。　最後は平安時代の王朝装束に身を包んだ２０人が能舞台を廻るように歩くシーンがありました。ファッションショーさながらのお披露目といったところです。前回もありましたが、これは観客へのサービスなのかも知れません。それにしましても大晦日と今日、わずか４日の間で３度も八坂神社にお邪魔しました。次回は１０日の八坂神社の「蛭子まつり」の行列を見に、お邪魔したいところなのですが、この日は午前・午後共にセミナー講演が入っていますので、今年は叶わず、です。残念。

  January 3, 2012

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• 行ってきました！　「おけら詣り」！

  　大晦日、９年ぶりに八坂神社の「おけら参り」に行ってきました。前回は行列を避けて真夜中に行ったのですが、今回は事前に「火入れ式」の情報を得ていましたので、１９：１５を目指して八坂神社境内へ。到着したのは１９：００過ぎでしたがこの時間帯は境内一方通行の規制もまだゆるく、境内の人出も少なく、移動にも自由がききます。　境内の三ヶ所に設けられた「おけら火　授与所」には、鉄製の釣灯篭に願い事が掛かれた木の札（お寺でいえば護摩木）が既にくべられており、後は点火を待つのみ、という状態でした。 １９：１５になりますと能舞台後ろの殿舎から神職の方々が数人、本殿に向かって進み、本殿で点火のための神事を執り行った後、境内三ヶ所の「おけら火授与所」へ順番に火を入れに向かいます。この時の様子をテレビや新聞社などのマスコミとカメラを持つ人達がこぞってシャッターを切っていました。点火後は、境内で「吉兆の火縄（７００円）」を持った人達がおけら火を貰うべく、授与所に次々と現れました。その点火の様子をまたカメラにおさめようと、人が集まり、一時は火縄を持つ人よりもカメラを持つ人の方がはるかに多いという始末。でもこんな時間帯でないと、あと４－５時間もしますと、知恩院の除夜の鐘を聞きに行った人達（３－５万人）が、八坂神社に回ってくるのですから、カメラを構える余地もなくなるのでしょう。「おけら詣り」は、この火入れ式の前後に参拝されることをおすすめします。

  January 2, 2012

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• 「おけら詣り」９年前の回想。

  　八坂神社の「おけら詣り」に行ってきました。実に９年ぶりです。前回は府庁に居た時に、年末年始が中国の雑誌の取材にどっぷりと同行で、年末年始の京都の様子を特集するという主旨で、６日間ほぼ毎日京都各地を案内しました。最後の大晦日から元旦の年明けの瞬間までは、八坂神社と知恩院、それに伏見稲荷の三ヶ所に別れることになり私のクルーは、伏見稲荷大社の初詣に夜中零時にスタンバイ、神職が拝殿に響く太鼓の音と共に門を開けたその瞬間、初詣の参拝客がどっと詰めかける、その様子をカメラマンが撮影するというものでした。元旦早々の伏見稲荷大社の取材が終わり、カメラスタッフをウエスティン都ホテルまで午前２：００頃に深夜運転をしている京阪電車と地下鉄で送り続けた後、私を待っていたのは中国人取材班一行を関空まで送りに行くという最後の仕事。飛行機の関係で朝５：３０にホテルのロビーで集合という強行スケジュールでしたので、自宅に戻って寝る時間は無いと判断し、八坂神社の「おけら詣り」に行きました。夜中であれば幾分参拝客の数も減っているだろうと思ってのことでした。ちょうど境内の一方通行規制が解除されたばかりで、南楼門から入り、その様子を見ていましたが、まだまだおけら火を求める人達が老若男女を問わず、まだまだ居たので吃驚。伏見稲荷の人出とそのエネルギーにも感心ましたが、八坂神社の密度にもいささか驚嘆しましたね。「八坂さんのおけら火で焚いた雑煮を食べると一年無病息災間違いなし。」そんな信仰がまだまだ京都の町中に息づいていることを実感した初めての「おけら詣り」でした。中国の取材班にはどのように映ったのでしょうね。 

  January 1, 2012

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• 行ってきました！「知恩院」の除夜の鐘！

  　　除夜の鐘を聞きに、どのお寺へ行こうか？直前まで自宅で、散々思案した挙句、２２：３０に「知恩院」へこれから自転車で走って、もし境内に入れなかったら、一字違いの「知恩寺」へ引き返そうと、西賀茂を発ちました。　知恩院では２２：４０に大鐘を撞き初め、一分間に一回のペースで進み、最後の１０８打めは１０：３０頃に終了予定。境内に入るための門を閉鎖する時刻が２３：３０と聞いていましたので、この閉門時刻に間に合うかどうか？もし間に合っても、行列が長いと断念する可能性も大、と覚悟していました。　知恩院の三門前に到着したのが１１：２５頃、その時門前で並んでいる行列の長さに圧倒され一時はこのまま百万遍に行こうかとも思ったのですが、「閉門時間は１１：４５を予定しています。」というアナウンスが入り、２０分あればギリギリ間に合うかも、とばかり自転車を安全な場所に避難させ行列に並びました。並んだ途端に、警備員が「並んで頂いても、境内に入っていただけない可能性があります。」と事前予告。周りに並んでいる人達も戦々恐々としながら、それでも列を離れる人は殆どいません。そして閉門予定時刻の２３：４５の１分前に、何とか無事門を入ることが出来、女坂を登って行きました。上ったところでお手洗いに拠りましたので、境内で更に並ぶ行列では、ほぼ最後尾。警備員の方が「現在８０打位ですので、充分上の鐘の処で聞いて頂けますのから、大丈夫ですよ。」と事前情報。こういうアナウンスは有難いですね。また、いよいと鐘楼への階段近くまで、と並んでいる時には「最後の最後の一打だけ、それまでとは違う撞き方をしますから、どうぞ最後まで観て行ってください。」と期待感を膨らませてくれました。最後まで寒空の中を待っている人達への細やかな心遣い、でした。その最後の一打を観ようと鐘楼近くまで、接近できたのが２２：１５頃。まだ大勢の人達がカメラを構えたり、見物したり、祈りを捧げていましたが、最後の人達が入ってからは、前へ前へ進むことを促す警備のアナウンスは、幾分トーンダウンしていたようです。それでも一部の警備員は、マニュアル通りに、先へ進むことを促していましたけど。ほぼ最後尾についたおかげで、比較的ゆっくりめに、余裕を以て、鐘の音を間近で聞くことができました。１６本の子綱と１本の親綱、そして四方で念仏を唱える僧達。巨大な鐘の音を規則的に響かせるためには、この方法がおそらく最良の方法と知恩院の方が行っていた通り、１００打目に近い鐘の撞き具合は、かなり熟練の域に到達していたように思います。傍でみているよりは、かなり繊細な連携が必要な知恩院の除夜の鐘は、毎年１２月２７日に試し撞きが行われます。その時の最初の様子を見ていますと、いかにこの鐘の撞き方が、特殊なタイミングとチームワークを要するのか、が解ります。　さていよいよ０：２５になろうとしていたその時、親綱を握る若い僧が、汗びっしょりの姿で、右手の人差し指を上げました。いよいよ最後の百八打めです！　「えーい　ひとーつー」「えーい　ひとーつー」の掛け声が響き、固唾を呑んで皆が見守る中、渾身の力と祈りの中、撞かれた鐘は、「それ！！」で一度、そしてさらに反作用の力を利用しての二度目の「それ！！」驚きと感嘆の声が上がり、拍手が沸き起こり、感謝と祈りの声が、朗々と響き渡りました。

  December 31, 2011

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• 除夜の鐘

  　明日はどのお寺の除夜の鐘を聞きに行こうか思案を巡らせてております。例年大晦日の深夜は大阪の実家で過ごすことが多いのですが、今年は京都で大晦日を過ごすことになったので、京都で除夜の鐘を久しぶりに聞きに行こうかと、考えています。　先日、読売新聞「京のご近所さん」で取材をした「知恩院」の大鐘か？はたまた大河ドラマで脚光を浴びた淀殿ゆかりの「方広寺」の国家安康の鐘」か？或いは、除夜の鐘を撞く前に、「大数珠繰り」をする百万編の「知恩寺」か？他にも「撞かずの鐘」伝説で有名「報恩寺」や、新京極の誓願寺など候補は多数あるので迷います。壬生寺や妙蓮寺、清浄華院等のお寺も行ってみたいですね。でも多少の時間の差こそあれ、ほぼ同じ時間帯に鐘を撞くものですから、複数のお寺へ行くのは至難の業。それでも自転車の機動力を生かして、寺の内通から寺町通へと自転車を走らせて、除夜の鐘の梯子をしようかと、良からぬ考えを持ってみたり。はてさて、明日の天候と身体の状態をよく見極めてから、どこに行くか当日決めたいと思います。 

  December 30, 2011

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• 韓国　「道案内」事情。

  　「食」事情といいましても、日本人観光客から見た食事情ですね。まず日本人観光客が期待するのは焼き肉です。もちろんソウルにも焼き肉料理店は多くあるのですが、今回も前回と同様に、水原の華城を歩いた後に、地元の焼肉店に入りました。初めて行った「慶州（きょんじゅ）」でも、帰りの新慶州駅までのバスの停留所や「皇南（ふぁんなむ）パン」の店の位置なども、日本から来ましたという片言のハングルに、わざわざ紙に書いておしえてくれたり、相対的に皆さん親切におしえてくれました。やはり観光都市は、市民の観光客受入態勢が出来ているかどうか、で随分と印象も変わってきますね。くれたり、今回は目指したのは「ヨンボーカルビ」。カルビの本場、水原にあって日本人にも人気の高いお店です。「華城（ファソン）」を南の玄関口「八達門」から西半分を踏破してちょうど、真北の「長安門」付近という情報を得ていたのですが、城壁を降りたところが、まだ真北の長安門に達していなかったようで、随分と探しました。陽もとっぷりと暮れて、道行く人も少なく、道路沿いのお店に入って訪ねてみると、店主が親切に地図まで書いて、店の前に出て、身振り手振りを交えて、丁寧におしえてくれました。そのおかげあって店の近くまで接近できたはずなのですが、至近距離でまたもや、店が判らず、通り掛けの女子中学生に片言のハングルと後は英語で所在地を訪ねますと、最初「ヨンボーカルビ」の発音が悪かったのか、判らないといった表情でしたが、何度か店の発音を繰り返したり、地図を見せているうちに理解してくれたようで、店が見えるところまで一緒なので「カッチ！カッチ！（一緒に）」と促してくれました。こういう地元の人との触れ合いに、旅の醍醐味はありますね。情けが身に染みる冬の韓国です。残念だったのはKRのソウル駅案内所で若い女性の駅員に、ウリ銀行の場所を尋ねた時の、道案内と応対が冷たく、判りにくいものであった点です。KRレールパスが有れば、ウリ銀行駅前支店の両替手数料が割引になるという情報を得ていたのですが、駅員も観光案内所の人も、尋ねた人は誰もそのことを知っている人がいなかったのです。駅や案内所の横の情報共有も、受入側には大事なことだと思います。結局、駅から随分離れ、ウリ銀行の別の支店で両替をしました。

  December 29, 2011

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• 韓国紀行　公共交通料金事情

  　　韓国で驚いたのは、電車や地下鉄、バスなど公共交通料金の安さです。ソウルの地下鉄は初乗りが１０００ウォン（約７０円）。バスも大概１０００ウォン。KR（日本でいうJR）は水原（スウォン）までのムグンファ号（急行料金＆乗車料金）で確か２７０ウォン（約１８０円）。日本でなら京都から大阪までJRに乗りますと５６０円かかります。私鉄でも４００円前後ですから、とにかくリーズナブル。　しかも水原からの帰りは地下鉄（KR乗入れのロング地下鉄）を利用しましたので、水原ーソウル間で１７０ウォン（約１２０円）これまた格安の極み。これで運営できているのかな？と疑問符が頭に浮かぶほどでした。　KTX（日本でいう新幹線）もソウルー新慶州（シンキョンジュ）間で４０００ウォン（約２８００円）。時間的には2時間１０分程度ですから、京都ー新横浜間の新幹線に匹敵するかと。であれば約１３、０００円かかります。　しかも外国人の場合、出発前に自分の国でKRレールパスを予約購入しますと４、２００円でKRが一日乗り放題。インターネットで予約し、カード決済かコンビニ決済をして、バウチャーをプリントアウトして入国し、仁川空港かKRソウル駅で交換すると、パスが発行されます。　このパスでKTXの一般席（日本でいう指定席）にも乗り放題ですから、極め付きの優れものです、これは。　私は今回このパスを日本で事前購入（予約）してソウル駅で、おそるおそるKTXのソウルー新慶州間を予約しますと、あっという間に指定席をリザーブしてくれました。帰りのKTXはあいにく満席状態、自由席なら可とのことで、その場合はパスだけ持って自由席の車両（１－２両のみ）に利用してください、とのこと。始発駅は釜山でしたので、自由席車両で座ることは半分諦めていましたが、１８両の最後尾の車両が一両のみ自由席で、何とかその車両に座ることができました。通常、１７両目と１８両目が自由席であることが多いKTXですが、その号は最後尾のみ自由席車両。新慶州駅の駅員さんに、到着時そのことを教えて貰っていたので、最初から１８両目のドアから乗り込み座ることができたのです。もし教えて貰っていなかったら１７両目のドアの前で待って、乗車後に気が付き、その後18両目に移動していたことでしょう。そうなっていたら、ソウルまでの2時間余、立ちっ放しでいた可能性大でした。でも、外国人専用の格安パスを使ってのKTX乗車でしたから、それも又旅の経験と割り切るつもりでした。結局ソウルー新慶州間の片道運賃換算は日本円で２、１００円。京都から新横浜まで２１００円で行く方法は格安の深夜バスでもないでしょう。

  December 28, 2011

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• 韓国紀行　クリスマス事情　貧富の格差

  　韓国はキリスト教徒が多いと前回触れましたが、街中にはやはり教会が多いですね。ソウルにも水原（スウォン）にもかなり建っていました。　今回の訪問の最終日がクリスマスイヴ、そして２３日が週末ということもあって、夜ともなりますとサラリーマンやOLがケーキらしき箱を手に持って家路を急いでいました。こんな光景は日本と少しも変わらないですね。一方、地下道には多くのホームレス達がいました。私が観光客だと判ったのか、コインを入れた金属製の小さなボールを持って、お金を入れてほしいといわんばかりに近づいてきました。　水原では、T-moneyという地下鉄＆バスのプリペイドカードにチャージをしようと改札横の機械とにらめっこしていますと、眼鏡をかけた駅関係らしき若い女性が近づいてきて、ハングルで操作方法を教えてくれるのです。５００ウォンだけのチャージをしたいのに、なぜか１０００ウォン入れるように進めるので、営業熱心な駅員さんだなあーと思って、まあどうせ使いそうなのでいいかな、と思って御礼をいって立ち去ろうとしますと、さかんに「もーにー、もーにー！」と何度も小声でいうので、最初は何を言っているのかよく解りませんでしたが、やがて「マネー、マネー！」と言っていたのです。つまりチップをよこせと。この瞬間、彼女が駅員ではないということが判りました。機械には日本語の操作も可能で、彼女の手助けが無くともチャージはでき、しかも予定金額よりも多くのチャージをしてしまったので、チップは全く渡す気にはなれず、むしろ憤慨してその場を立ち去りました。しかし後でよくよく考えてみますと、あの子もクリスマスを前にお金が必要だったのかなー？　家庭の苦しい経済的事情が有るんだろうなー？と、ほんの少しでも渡した方が良かったのかなー？と、少しセンチメンタルな気分になりました。

  December 27, 2011

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• 韓国紀行　曹渓寺（チョゲサ）

  　韓国ソウル市内に「曹渓寺（チョゲサ）」というお寺があります。　今回は時間がなく、参拝できなかったのですが、６年前の１１月末の訪韓の時には訪れました。韓国はキリスト教徒が多く、仏教徒は日本ほど多くないように感じるのですが、この曹渓寺に６年前にお参りした時に次の３点において吃驚しました。　まず礼拝の方式が極端に丁寧であること、立って座って頭を下げて、それを三回繰り返します。韓国では目上の人に対する最敬礼が、寺院でも守られているのです。今回、仏国寺（プルグクサ）を訪問した時にも、やはり見かけました。　もう一点は本堂の中に雀らしき鳥たちがジャンジャンと飛んでく光景。飛んできて堂内の梁の上で、無数に留まっているのです。　最初、鳥が外から飛んできているとは全く認識できず、本堂の外から賽銭がたくさん飛んできているのだと思ったのです。究極の放生会（ほうじょうえ）、毎日が放生会の実践。日本では考えられないことです。　そして境内では、大勢の人達が集まって、キムチの漬け込みを始めていました。この様子はハング講座のテレビ番組で知っていました。一年分のキムチを漬けこむというたいへん重要な日があって、それが初冬の頃だということも。しかしそれがお寺の境内でされているとは！これにも驚きでした。

  December 26, 2011

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• 仏国寺のカルラ菩薩

  　韓国の都市「慶州（キョンジュ）」の仏国寺（プルグクサ）に行ったときのこと、奥の御堂に入らせて貰って、安置されている如来・菩薩など五尊を間近で参拝しました。　中央の像が、釈迦如来像。そして向かって右に弥勒菩薩、左にカルラ菩薩。更に両サイドに迦葉尊者と阿難尊者が立ってらっしゃいました。このカルラ菩薩像というものだけが今まで聞いたことのない菩薩名で、堂の中にいらした年配の女性に片言のハングルで質問してみましたが、「カルラ菩薩」と言う一点張りで埒があきませんでした。像容から弥勒菩薩と同じ時期に製作されたものと思うので、よそから来た客仏ではなく当初から三尊形式、もしくは脇侍像だけを一緒に彫ったものと思われます。釈迦三尊であれば普賢菩薩・文殊菩薩という三尊、或いは薬王菩薩・薬上菩薩という脇侍。泉涌寺仏殿ではちょっと変則ですが、釈迦如来の両脇に如来が脇侍としていたっしゃいます、この場合は弥勒如来と阿弥陀如来。でも仏国寺のこの御堂では、脇侍は菩薩像でした。　韓国に滞在している間はずっと謎だったのですが、釈迦如来と弥勒菩薩（如来）をもう一度頭に思い浮かべていましたら、もう御一方登場してきました。「地蔵菩薩」です。釈迦の入滅後、５６億７千万年後に人間界に現れるとされている弥勒菩薩。その本名は「マイトレーヤ」、来るべきものという意味の古代サンスクリット語です。その間、人間界において専ら救済活動をするのが、地蔵菩薩。本名は「クシティ・ガルバ」。「大地の如く蔵する」という意味だそうです。なるほどそれで「地蔵菩薩」と漢訳されたのですね。この地蔵菩薩の本名「クシティ・ガルバ」の「ガルバ」が「カルラ」と発音されたのではないでしょうか。でも「カルラ菩薩像」は地蔵菩薩特有の僧形では無かったのです。　或いは「迦楼羅（カルラ）王」から来たのかも知れません。でも「迦楼羅」は八部衆ですし、「天」の仲間になりますから、ちょっとバランス的におかしいですね。　しかし古代新羅の青年貴族「花郎（ファラン）」の華麗な出で立ちには、迦楼羅と共通するものがあります。花郎は弥勒菩薩の化身とも言われていますし、思惟にふける弥勒菩薩の如き聡明さと、翼を持つ迦楼羅の如き華麗な動きを併せ持ったのが「花郎」と、つまり両菩薩の静と動を兼ね備えた菩薩の化身が「花郎」ということになるのでは？と想像をふくらませる次第です。韓国に人達は勿論、日本、中国、欧米から多くの人達が参拝に、観光に来院していました。

  December 25, 2011

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• 韓国紀行　「水原」編

  　ソウルから南へ、ＫＲ特急または急行で約３０分、「水原」という都市があります。ハングルでは「スウォン」を発音するのですが、この街は「華城（ファソン）」という城壁が、中心部をぐるりと取り囲んでいる珍しい街、そう城塞都市なのです。全長約６ｋｍに及ぶ城壁、門、砲台などの櫓などは圧巻で、「万里の長城」のダイジェスト版をいってもよいでしょう。世界遺産にも指定されています。　これまで２度行っていますが、いつ行っても韓国の歴史と人々の生活感の両方が、同時に感じられる不思議な都市です。人口百万人以上といいますから、京都市とそんなに差はありません。　　昨日はソウル駅からＫＲの急行ムグンファ号で約３０分、水原駅前の観光案内所で、「八達門」行のバスを訪ね、バスに揺られること約１０分。南玄関口にあたる「八達門（パルダルムン）」という巨大な門の前に到着します。現在は修理中で、覆いをされているため、外観は見えず仕舞いでした。過去２回は東廻りで城壁の上を歩いたのですが、今回は西回りで歩いてみました。城壁を登り始めたのが午後５時位でしたので、ちょうど城壁頂上付近から夕陽を綺麗に眺めることが出来ました。夜は随所でライトアップがされますので、こちらもお薦めです。でもこの時期は寒さと風で注意しなくてはなりません。　韓国の時代劇「大長吟（テチャングム）」のロケが行われたという「華城行宮」にも行ってみたかったのですが、午後五時で閉館。南と北を結ぶ、のどかな「華城観光列車」も既に終了。寒さの中での「華城」散策の後は、夕食のカルビ！　そう水原はカルビでも有名な街なのです。その中でも今回お邪魔したのは「ヨンボーカルビ」という焼き肉専門店です。焼き肉料理のメニューは「生カルビ」と「味付けカルビ」の２種類だけ。「味噌チゲ」やご飯、ドリンクのメニューはありますが、至ってシンプルなメニュー構成です。日本からも訪問する人が多いらしく、勿論地元の人達からも愛されているようです。韓国のカルビは骨ごとドンと登場し、一人前でもかなりの量です。また店員さんがハサミで豪快にカットして焼いてくれるため、ほぼ食べることに専念できます。また骨に付いた肉も最後にハサミで取ってくれるので、至れり尽くせりです。鮮度と肉本来の味が売り物の「生（セン）カルビ」、タレや薬味に漬け、柔らかく味が沁みこんだ「薬味（ヤンニョン）カルビ」。どちらもおすすめです。但し一人前の量がかなり多いので、４人で２ー３人前位が適量かと思います。 

  December 24, 2011

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• 韓国紀行　「慶州」編

  　ソウル駅からＫＴＸ（韓国新幹線）でおよそ２時間余、新慶州（シンキョンジュ）という新しい駅で降り、そこからバスで約３０分東へ進みますと、慶州の中心街へ。更にバスで２０分程度揺られますと、「仏国寺（プルグクサ）」に到着します。　慶州は古代の「新羅」の都がおかれたところで、歴代皇帝の陵墓や寺院が多く存在します。「仏国寺」はある皇帝が現世の父母のために建てた寺院で、「石窟庵（ソックラム）」は、その行程が前世の父母のために彫った石仏群です。いかにも父母や先祖のことを大事にする韓国らしい逸話です。石窟庵の中尊、釈迦如来坐像は花崗岩でできているとのことですが、拝見した感じでは、大理石でできているようなツルツルとした質感が見受けられます。そして特筆すべきはほのかに残る唇の朱の色です。全身が乳白色であるだけに、唇の朱はよく目立ちます。釈迦如来の印相は、日本の仏像では余り見られない「触地印（しょくちいん）」です。この印相は右手を地面に指差しているためにその名が付いていますが、これはお釈迦さんが、悟りをひらこうと修行している時に、魔物たちがそれを邪魔するために、座禅をするお釈迦さんを誘惑しようとします。その時に、「魔物よ、去れ！」といわんばかりに取った手のポーズだとされています。それゆえに別名、降魔印（ごうまいん）とも呼ばれます。数ある慶州の寺院でも、最も著名な「仏国寺」と「石窟庵」。その間は約２．２ｋｍ。歩いて３０分程度らしいのですが山道ですので、舗装された道路を走るシャトルバス（Ｎｏ．１２）を利用するのが良いでしょう。運賃は１、５００ウォン。もちろん健脚の方はどうぞ登山を楽しんでください。石窟庵の駐車場からの遥かなる眺めも素晴らしいですよ。古代新羅王朝を髣髴とさせる光景です。

  December 23, 2011

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• 韓国紀行　「ソウル」編

  　韓国に出発しました。五回目になりますが、実に６年ぶりです。初めて訪れたのが府庁勤務時代の出張でした。それまで海外旅行に全く縁がなかったので、韓国出張が初めての海外渡航となり、パスポートを慌てて申請し、その時の１０年有効のものが今も役に立っています。　さて、これまでの４回は全て午前中の便だったのですが、今回は夜間飛行。仁川空港に着いたのが午後８時を廻り、入国審査や税関、荷物などで空港を出発したのは午後９時を廻っていました。ホテルには１０時半の到着です。機内でサンドウィッチと飲み物がサービスされましたが、やはり深夜になって空腹を覚えましたので、「明洞（みょんどん）」というソウルの繁華街に出て、「ソルロンタン」を食べました。「ソルロンタン」とは牛肉のスープをご飯に掛けたもので、白濁した温かいスープが特徴です。韓国料理に有りがちな辛い料理ではなく、これならば辛いのはちょっと、という方にもお奨めです。牛肉のスライスも具材として入っています。日本にはちょっと無い料理ですね。韓国料理店に行くと有るかもしれませんが。でもそのポピュラー度は日本の牛丼に匹敵するくらいではないでしょうか。女性同士の姿もよく見かけられました。　到着した２１日のソウルの夜の気温は氷点下で、京都よりも厳しく、繁華街を歩いていても、耳が痛くなり、頬がパリパリになります。こんな時に２４時間営業の「神仙ソルロンタン」という店は重宝します。明洞のロイヤルホテルの斜め向かいに「明洞店」があります。チェーン店ですから「鐘閣（じょんがく）」にもあるそうです。前回のソウル訪問では「里門（いむん）ソルロンタン」という店に行きました。日本人にもお馴染みなのですが、地元韓国のお客さんも数多く詰めかけ、昼間は席が空いていない様な盛況ぶりでした。韓国の店は大概そうなのですが、どんな食堂に行ってもキムチやカクテキ（大根のキムチ）は必ずおいており無料です。他にもナムルや酢の物などを無料でどんどんサービスしてくれることも多々あります。焼き肉屋さんやカルビ専門店に行きますと、この傾向はグレードアップします。場合によってはワタリガニのコチュジャン風味などが登場することもあり、デザートには梨かリンゴかミカンが登場します。

  December 22, 2011

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