舞妓の簪(かんざし)
昨日、花街(かがい)の春のをどりについて書いたので、関連してもう一つ舞妓に関する話題。舞妓の簪(かんざし)ですが、毎月変わっている事ご存知でしたか? 正月・・・寒菊に松と鶴 または 稲穂に白鳩 2月・・・梅 3月・・・菜の花 4月・・・桜 5月・・・藤 6月・・・撫子と柳 7月・・・団扇(10日~28日までは祇園祭用のもの) 8月・・・薄 または 朝顔 9月・・・桔梗 10月・・・菊 11月・・・紅葉 12月・・・まねき これも京都検定一級の問題に出ました。舞妓さんの簪、9月は何か?と。私はお月見のイメージで「薄」と書いて間違えました。まさか、桔梗とは!桔梗は確かに夏のロングラン・フラワーですが、個人的には七月のイメージが強かったですね。東福寺の天得院、相国寺の大光明寺、寺町通の廬山寺,東山七条の智積院の桔梗。清清しくて凛として可憐ですね。最後の「まねき」の簪にはミニチュアのまねきがちゃんと付いていて、南座の顔見世の初日を、舞妓さんが総出で観劇に行った時、贔屓の役者さんに楽屋でサインして貰うそうです。風流な遊び心ですねえ。