カテゴリ:音響機器修理
今回の修理は、「Victor RC-MD33 MDラジカセ(発売日:1999/5)」だ。 MDを搭載したClavia(クラビア)シリーズの初代モデルだ。MDLP規格発表前年のモデルのため、同規格には非対応だ。翌年には、MDLPに対応したRC-MD330が発売されている。
印象としては、この年代のラジカセとしては比較的大きなサイズと言うこともあり、低域から高域までフラットな音が出る。また、教室程度のスペースならば十分な音量が得られる。 [ビクター JVC RC-MD33 MDラジカセ] ■主な不具合症状と原因
この年代の機種になると、分解・組戻しがし易く設計されている。 CD再生不可の原因は、CDPU(SONY製 KSS-213C)の経年劣化。これを交換して復旧を確認。これでも回復しない場合は、CD制御基板上のトランジスタ(2SA952)の故障が考えられる。 MDブロックは、1998年から1999年にVictor製の機種で見かける形式だ(Victor RD-MD5や同UX-MD1。ただし、MDPUや同制御基板などの細部は異なる)。 MD不具合の原因は、MDPU(SONY製KSM-260B)の劣化とMD録音磁気ヘッド(HMD-7B)の変形だった。これらを交換・調整して一旦は回復を確認。 しかし、MD再生/録音のテスト/エージング中に異音がしはじめ、録音に失敗する不具合が発生。調査したところMD制御基板の固体電解コンデンサの性能低下が原因と判明。同仕様の固体コンデンサは入手性が悪いため、仕様の近い液体電解コンデンサで代替交換して回復を確認した。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月01日 23時02分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[音響機器修理] カテゴリの最新記事
|
|