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以前、事務所の所長にこんな話を聞いたことがあります。
特許事務所を経営する最大の悩みは、事故や期限管理は別とすると、仕事の多い、少ない、の波があることなんだそうです。そして多くの独立系弁理士が同じ悩みをかかえているそうです。 でも、その話を聞いてちょっと違和感を感じました。 そもそも、我々の仕事は、発明者を相手にする仕事のはずです。 そして、発明とは、独創そのものなんであって、定期的に発明が次から次へと完成する、なんてあり得るはずがありません。 ある発明は、研究者が完成までに七転八倒しながら何年もかかったものかもわからないし、その一方で、別の発明は一晩考えて完成したものかもわからないし。 そして、時間をかけて完成した割には、商品が大して売れなかったり。一晩の発明が、巨大なマーケットを創造したり、なんてこともあるかもしれません。発明は、ときには偶然の女神による気まぐれな産物であり、ときに汗と涙の結晶からなる艱難辛苦の産物でもあります。 それを定期的に仕事が欲しいなんて、少なくとも私にとってはちょっと感覚が理解できません。 もちろん、仕事が無ければ喰っていくことはできません。でも、例えば、年間トータルで収入が確保できれば、定期的に仕事が入ってくる必要なんてないはずです。 そう考える私が甘いのか? でも、例えば、患者がある時期少なくて困っているという医者。 あなたは、そんな医者にかかりたいと思いますか? 安くてもいいから、定期的に仕事が欲しい..。 そんな情けない仕事なんて絶対にしたくない。 仕事が無いときは、必要なスキルを静かに磨いておく。 そして、仕事が入ったときは、顧客のためにベストを尽くす。 晴耕雨読。 仕事は、こうでありたい。 ..合格した先の話ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.09 21:07:39
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