針金成形
自由奔放に伸びていた、双幹の椿を針金かけの授業で成形しました。椿などの樹勢の強い花の木は、適切な時期に剪定しないと花が見られなくなったり、あるいは懐の芽が減り、先端ばかり花や葉が茂り間延びします。もちろんそうさせないのが第一ですが、ある程度までは針金かけで、樹型を整えることができます。最初の骨格づくりが大事です。針金かけは一度かけたからすぐ形ができるものではありません。早いものでは1ヶ月、半年程度で幹が太り、針金が食い込んで神酒に跡が残ってしまわないよう。巻いては外し、休ませてはまた巻く。毎年の繰り返しで、形を整えていきます。目標となる形を知るには、よく、木の声を聞くこと、など言われますが、そこに至るまではかなりの勉強が必要です。たくさん実際の盆栽を見ること、スケッチすること、実物が近くになければ、写真でも本でもいいので、スケッチしたり手持ちの盆栽をよくみて世話をしていることなどが木の形を知ることになります。教室では、基本の樹型を勉強します。しかしマスターするにはやっぱり努力が必要です。