カテゴリ
(1401)
(791)
(210)
(105)
(73)
(253)
(10)
(85)
(53)
(28)
|
|
高校の公開講座「父島野外巡検」、今日は「巽道路、洲崎、コペペ、境浦の歴史・戦跡、自然」をテーマに歩きました。最初に向かったのは大滝の陸軍野戦病院跡です。空襲を避けるためか林の中の沢の近くにありました。いくつもの壕、そこここに洗面器やビール瓶、ドラム缶など生活の跡があり、ここで亡くなった多くの方々を想いました。少し離れた道路沿いには戦没者追悼碑があります。
躑躅山(つつじやま)を臨む台地で広々とした景色を眺めたあと、洲崎に向かいました。日本海軍の飛行場跡を見てから、豆腐岩の先にある飛行機の格納庫へ…。これがひどく急な崖っぷちの道のりで、ガイドロープにしがみつきながらの冒険コース!ひょえ~怖いよォ~!!
でも、零戦を入れようとしたとも言われる巨大な壕(格納庫)は圧倒的な存在感で、頑張って行く価値がありました。3つの格納庫が横穴で繋がっていて、奥の入口はチリ地震の津波で押し寄せた土砂で埋まっています。中には水桶やセメントの袋、碍子(電気をひいていた…)なども残っていて、ここで本日2回目の黙祷。壕から出ると、外の空気がとてもあまく爽やかに感じられました。
時間が押したため、予定していた小港砲台は入口の説明のみ。最後に境浦近くに墜ちている飛行機を見に行きました。愛称「ヘルダイバー」、アメリカ海軍の艦載急降下爆撃機です。都道からちょっと入った山の中に突然どーん!と現れるその姿は一種異様。主翼の部分はじめ3つほどにバラけた機体が散らばっていますが、エンジン部分は崖の下の浜に落ちたとのことです。
ヘルメット、懐中電灯、軍手、と重装備で島のあちこちを歩き回った巡検も、今回で終了です。最後に高校へ戻って、引率の先生が参考のため(半分趣味で?)作った零戦やムスタングのプラモデルを見せてもらいました。じつは高校の展示ケースの中にも貴重な戦争の遺物が飾られていて、こちらの説明もとても興味深かったです。
修了証1枚からは計り知れないほど内容が濃かった野外巡検、次の機会にもぜひ参加したいと思います。それまでにもう少し足腰を鍛えて…。K先生、高校のスタッフのみなさま、素晴らしい公開講座を本当にありがとうございました。
| | |
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x