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『あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと/印南敦史』を
読みました。 2003年12月11日&12日の「日記」に書いた 『ブラックミュージックこの1枚/印南敦史』に続いての、 「光文社知恵の森文庫」から発売された 「印南敦史」氏の書き下ろしです。 前作『ブラックミュージックこの1枚』での、 いわば従来の「ブラックミュージックレビュー本」にはない、 「全くの彼の主観と体験」が綴られたその形式が新鮮で、 ボクは魅了されたのですが、 今回も全29曲の「ディスコサウンズ」を「ネタ」に、 「彼の思い出と主観と体験」が綴られていまして、 実に面白かったです!! 「印南敦史」氏はボクより5才上ですので、 世代的にけっこうボクとかぶっているような部分は あるのですが、いかんせんボクは「ディスコ」には 数えるくらいしか行ったことがなく、 その上「その当時のディスコ」が持つ、 「バブル」の「うさんくささ」を照射したかのような、 「偽物のゴージャスさ」がどうも生理的にイヤで、 誘われて仕方なくということでもないかぎり、 行くこともありませんでした。 しかし、「ディスコサウンド」自体はけっこう聴いて いますので、わりと知っている曲は多いのですが、 しかし「ディスコサウンド」をこうしてあらためて 振り返ってみますと、 その「薄っぺらくてスカスカで安物」感のすごさには あらためて感嘆してしまうほどです。 もちろんそんな中にも、今聴いてもかっこいい曲は 数多くあるのですが、「目先の売るためだけ」に つくられた安易な大半の曲たちのオーラが、 それを完全に覆い隠してしまっています。 まあしかし、著者も書いているように、 「うさんくさくてちゃらんぽらんだからこそ愛しい」 という、そんな「ディスコサウンド」を、 「当時の自分自身の恥ずかしい思い出」を 思い出しながら振り返りつつ、 本書を読むのもまた、味わい深いかなと思えてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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