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2022年02月23日
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・以下に「副島隆彦の学問道場 重たい掲示板」の
 記事の一部などを転載します。






[3345]
 ウクライナ東部へのロシア軍の侵攻が始まった。
 世界は「仮面をかぶった列強(大国)政治」である。
 投稿者:副島隆彦
 投稿日:2022-02-23 06:25:09
 http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

 副島隆彦です。 
 今日は、2022年2月23日(水)です。
 天皇誕生日です。

 徳仁(なるひと)天皇は、
 今日、62歳になった。
 しっかりとした口調で威厳を持って、
 日本国王としての自分の誕生日の挨拶を、
 午前零時の録画の発表で国民にした。

 これから私が書くことは重大だ。
 冒頭で一言 
「仮面をかぶった列強政治(disguised powers politics)」
 というコトバを教えておきます。
 これは天才、故・小室直樹先生が
 30年前に私たちに教えてくれたことだ。

 ロシアのプーティン大統領が、
 2月21日昼(日本では昨日22日の夜中)に、
 ウクライナのドネツク、ルガ(ハ)ンクス両州の
 独立を承認した。
 この直後、EUの外交部が
「ロシア軍が両州に入った」と発表した。
 世界情勢が急激に動き始めた。

 私、副島隆彦は、
 今朝23日は午前2時に起きた。
 そしてロシア軍のウクライナ東部への侵攻を知った。
 きっとテレビ、新聞は大騒ぎをしているだろう。
 下の方に記事を一個だけ載せる。
 世界は一気に戦争体制に入った。
 ここから先は、
 民間人国家戦略家を自任する副島隆彦の
 重大な決意での近未来予測、予言である。
 今から2年後の2024年末まで、
 世界は大変動期に入った。

 はっきり書く。
 もしバイデン大統領が
 アメリカ軍を3万人、
 キエフ(の郊外)にただちに派遣できなければ、
 アメリカの負けである。
 EUとNATOの中の大国(列強である英、仏、独)の3国が
 キエフに1万人の軍隊を派遣できなければ、
 NATOは瓦解する。
 その歴史の前例がはっきりしている。

 今、アメリカ軍は、
 隣国のポーランド国境線にわずか9千人いる。
 ヨーロッパのNATO軍は、
 なんと兵力350人をポーランドに派遣した(笑)
 キエフではない。
 フランスとドイツはやる気がない。
 根性なしの列強だ。
 ロシアと戦争をする気がない。
 だからNATOは瓦解、崩壊するだろう。

 いくら日本国内で、
 プーティンの悪口を、
 バカ・メディア(テレビ、新聞)がワーワー言おうが、書こうが、
 西側同盟の負けである。
 ウクライナ国を2つに割っての睨み合いとゴタゴタが、
 ずるずると2024年まで続く。
 全面戦争はない。
 だが毎日、毎日の戦争報道だ。
 私、副島隆彦は、
 それをニヤニヤ笑いながら見ていようと思う。

 西側諸国がロシア非難声明を出して、
 ロシアの議員や財界人に経済制裁をいくら仕掛けてみても、
 そんなものは何の意味もない。
 これまでもずっとやってきたことだ。
「プーティン氏はヨーロッパの団結を甘く見ない方がいい。
 ロシアに対して強力な制裁を課す」と、
 形だけの怒りの表明をしてみても無力だ。 

 1番の傑作は、
 去ること1月26日に、
 ドイツの国防長官(ランブレヒト、女性。ドイツ社民党SPD)が、
 ウクライナに5千個のヘルメットを送ったことだ。
 ウクライナはドイツに対して、
「助けてくれ」の意味で、
「ドイツの軍艦を下さい」と要望していたのに、
 ドイツは何とヘルメット5000個を送ったのだ。
 このあとランブレヒトは国防相を辞任して、
 今の強硬派のベーアボック
(この人も女。
 今のEU委員会委員長=EU首相になった
 フォンデアライエン(女)の子分)に
 代わった。

 こういう威勢だけはいい
「ロシアに制裁を課す」を喚(わめい)ている間に、
 アメリカ帝国は、
 国家3分裂する崩壊が起きる。
 アメリカは世界覇権(world hegemony)を失う。
 米ドルの信用は世界的に崩壊する。
 金融市場の大混乱が続く。
 今のアメリカは分裂国家である。
 トランプ派国民の1億人の勢力の中心は、
 軍人と警察署長たちである。
 彼らがトランプ大統領を頑強に守っている。

 トランプ派である
 米空軍(エア・フォース)と
 特殊部隊(スペシャル・フォーシズ)は、
 ウクライナには行かない。
 そうなると、
 二軍部隊の反共主義者(一応、軍人たち)が
 志願して出動する。
 米海軍は、何とRoyal Navyで、
 イギリス女王に忠誠を誓っている。
 米陸軍幹部の多数派もディープステイト側であるが
 現地に行きたくない。
 このように米軍は大きく分裂しているから、
 おそらく動かない。

 この26日から、
 天才小室直樹先生の復刊本
「戦争と国際法を知らない日本人へ」が、
 徳間書店から発売される。
 すぐにでも、今日のぼやきで、
 私の弟子たちがこの本の宣伝をする。
 ◯◯君、急いで、私の解説文を載せなさい。
 私は、この1月27日に、
 以下の通りこの本の巻末の解説文を書いた。

 今日のぼやき 広報ページ
 http://www.snsi.jp/tops/kouhou

 戦争と国際法を知らない日本人へ

 小室直樹は、
 この本(1997年刊。25年前)で、
 以下のように書いている。

「・・・・ 国際連合は、
 対枢軸軍事同盟として生まれた。 
(中略) 
 国際連盟は、
 仮面をかぶった列強政治だったが、
 国際連合は、
 むき出しの列強政治である」

 副島隆彦記。 
 ここで小室直樹は、
 国際連盟は、
 当時、強国(軍事大国)となっていた日本の
 満州占領すなわち中国侵略に対して無力だった。
 満場一致(日本を除く)で非難決議を出した。
「日本国は満州から撤退せよ(出てゆけ)」と命令した。
 だが、
「日本が言うことをきかないなら、
 それを強制力(軍事力)をもって実行する」と
 出来なかった。
 それだけの軍事力が国際連盟にはなかった、
 だから、国際連敗は瓦解した、
 と小室直樹は書いた。 

 当時の列強である
 アメリカ、英国、仏国(ロシアとドイツはまだ力がなかった)だけが
 日本に強制力を行使することできた。
 しかしそれをやらなかった。出来なかった。
 これで国際連盟は崩壊した。

 このあと1931年9月
(日本の中国侵略の始まり。日中15年戦争の始まり)から
 時間が飛んで、
 第2次大戦の始まりで、
 日本とドイツが、軍事行動に出たとき、
 連合諸国(連合国側。これが今の国連となる)はどう出たか。
 小室直樹は次のように書く。

(P175から引用)

 戦争という非常事態に際して、
 当然のことながら列強政治の色彩は、
 さらに決定的に強まった。
 カイロ会談、テヘラン会談、ヤルタ会談、ポツダム会談など。
 戦後世界を決定する会議は、
 米英ソの三者によって意思決定がなされた。
 ときたまフランスの参加が許され、
 まれにちょっぴり中国の発言がみとめられる。
 そのほかの諸国にいたっては、
 連合国の一員であろうがなかろうが、
 全くのお呼びなし。・・・・

 国連は軍事同盟である。
 国連の本質は、
 日本とドイツに対する軍事同盟である。 
(中略) 
 一九四二年一月一日、
 日独伊枢軸国と交戦中の二十六カ国は、
 個別的休戦を結ばないことを宣言、
 同盟関係を確認しあった。
 この軍事同盟を国際連合と呼んだ。
 これが、国際連合の濫觴(らんしょう。始まり)。

 国際連合は対枢軸軍事同盟として生まれた。
(中略)
 国際連盟が、
 仮面をかぶった列強政治だとすれば、
 国際連合は、
 むき出しの列強政治である。 

(引用おわり)

 副島隆彦記。
 ここで小室は、
 現在の国連(正しくは連合諸国)は、
 193カ国からなるが、
 これらの小国(諸国)は、全く相手にされず、
 ただ英米ソの3つの強国(列強)だけが
 世界の運命を決めていった。
 国連に加盟する193カ国の小国たちなど
 何の力もない。
 ただ列強のみが巨大な軍事力を持ち、
 事態を決断する、
 と小室は書く。 

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。
 不世出の大天才、故・小室直樹先生は、
 私たちの今の世界のウクライナ情勢を、
 30年前にこのように的確に予言していた。 

 2月22の午後6時に、
 編集長から私は以下の文面のメールを貰った。

「・・・・記事を拝見しました。
 ほんの数日で、ウクライナ情勢が急展開しました。
 プーチンの圧力は半端ではないですね。
 ジェーク・サリバン(安全保障担当補佐官)が、
 ロシアに脅しをかけていたと私は思っていましたが、
 事態はまったく逆でした。
 軍隊を出せないならアメリカの負けです。
 世界は(まさし小室先生が書いているとおり)
 仮面をかぶった列強政治で動いています。

「有事の金(きん)」が輝きを増しつつあります。
 副島さんのおっしゃるとおり、
 2024年までの2年間ずっと緊張関係が続いて、
 これから何度も金融市場は暴落を繰り返しながら、
 ドル覇権が崩壊してゆく。
 このプロセスがこれではっきりしてきました。
 早めに本づくりを始めたいと思います。
 なにとぞよろしくお願いいたします。

(転載貼り付け終わり)


 副島隆彦です。
 さあ私は、このように書いて公表する。
 この文は、のちのち歴史の証拠の文となるだろう。  

 副島隆彦拝 


「ロシア派兵決定 
 アメリカはいま…ワシントンから中継」
 2022年2/22(火)  23:45配信 日テレNEWS

 ロシアのプーチン大統領は21日、
 ウクライナ東部の親ロシア派が実効支配する地域について
 独立を承認し、
 これらの地域で平和維持活動を行うためとして、
 ロシア軍の派遣を指示しました。
 アメリカはどう出るのか。
 ワシントンから矢岡記者が中継で伝えます。  

◇こちらホワイトハウスの敷地内です。

 アメリカは3連休明けなのですが、
 バイデン大統領は
 ずっとわれわれ記者の前に姿を見せていません。
 そして気になる発言も出ています。
 アメリカ政府高官が、
 今回のロシア軍の派遣は
「新たな措置ではない」
「8年間ずっと展開していた」と
 話しているのです。

 これまでバイデン政権は、
「国境を越えれば侵攻だ」というスタンスだったのですが、
 この「侵攻」の定義をめぐって
 少しトーンが変わってきています。
 先ほど話したある外交筋も、
「バイデン大統領はどう出るべきか、かなり悩んでいるんだろう」と
 指摘していました。

  と言うのも、
「侵攻」と認定すれば、
 いま用意している最大限の経済制裁を
 打つ必要が出てきますし、
 また「侵攻がないこと」を条件に予定している
 今週木曜日(24日)のロシアとの外相会談や、
 その先の首脳会談も開催できなくなってしまう、
「外交の扉」も閉ざされてしまうことになります。

  外交筋は、
「この先、ロシアが首都キエフ侵攻など、
 さらに強硬な行動に出た場合、
 切れるカードがなくなってしまう」と
 指摘しています。
 バイデン大統領は、
 米国時間の午後に
 カメラの前に姿を見せることになっていまして、
 その対応が注目されます。

・ウクライナで警戒感高まる 
 東部ドネツクで親ロシア派が“総動員令”
・ロシアが派兵決定 ウクライナはいま…リビウから中継
・ウクライナ情勢“緊迫”米露首脳会談「原則受け入れた」
・米国連大使が露軍派遣「バカげている」批判 
 ウクライナ情勢めぐり安保理が緊急会合


(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦拝





















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最終更新日  2022年02月25日 14時36分06秒
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