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テーマ:ヨーロッパ旅行(4253)
カテゴリ:MILANO ~ミラノ~
ミラノで一番有名な、モンテナポレオーネ通りと交差するサンタンドレア通りを南へ、カフェ・コーヴァからグッチのショップを横切って歩いてゆくと、町の中心にいながら閑静なたたずまいの通りにでます。 人ごみに疲れたときに、ドゥオモ広場への回り道として通るのですが、ここから見えてくる教会の後姿が私のお気に入り このあたりはどっしりした構えの銀行とか、オフィスビルに姿を変えた昔のお屋敷が立ち並んでいるところで、どこかいかめしい感じがするのですが、あの教会が見えてくると、やさしい曲線にホッと和んでしまうのです ちなみにこの教会、正面から見るとこんな感じ。 ドゥオモ広場からガッレリアを通り抜けて、ミラノ市庁舎となっているマリーノ宮殿のすぐ裏手にあります。毎回、中に入りたいと思ってるんだけど、なかなか開いている時間に行くことができないの 教会前の広場には、このすぐ近所に家がある、ミラノの文豪アレッサンドロ・マンゾーニさんの像。 家がすぐそばだし、マンゾーニさんはこの教会へよく通っていたそうです。 須賀敦子さんが訳した「マンゾーニ家の人々(ナタリア・ギンスブルグ著)」によると、マンゾーニさんはある日のミサの後、この教会前の階段で転倒し、頭を打ったことで記憶を失い、完全に呆けてしまった、と書かれています。マンゾーニさんはそれから数ヵ月後、この教会から歩いて数分のところにある自宅で息をひきとります。 以前はなんとも思っていなかった、サン・フェデーレ教会とマンゾーニの像ですが、この広場に像が立てられたのは、コケちゃったマンゾーニさんを慰めるためだったのかもしれないですね。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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