2018年05月31日「新 世界で最も醜い植物 第4位 (ウェルウィッチア)」を公開しました。
内容はかなりくわしいものになっての改訂です。
下をクリックすると直接飛びますスマホも同じです。
リンク 新 世界で最も醜い植物 第4位 (ウェルウィッチア)
昨日に引き続きウェルウィッチアPart 2です。生態と長老を紹介します。
世界で最も醜い植物 第4位 2 (ジャイアント・ウェルウィッチア)
ウェルウィッチア(Welwitschia Mirabilis)
1科1属1種の裸子植物である超珍稀植物。日本名が奇想天外。
アンゴラ、ナミブ砂漠に群生する多肉植物とは書かれていますが、実は本当に多肉植物の定義に入るか? と言うと実はあやふやなのだそうです。多肉植物関係の人が係わったので多肉植物園芸の分野に落着く事になった? (実は行き場がない植物分類? )らしい。
前回紹介した松かさのようなものからはがれたタネ。
タネがひらひら飛んで、着床して芽が出たウェルウィッチアです。雄株のような気がします。
まだ、葉は這いつくばっていませんが2枚葉が良くわかります。砂漠以外に着床したブッシュのウェルウィッチアは、地面を這わずに普通に天に伸びるので、環境適応は遺伝性ではないのかも・・。
ブッシュの中で普通に生えているウェルウィッチアは、一見本当に万年青(おもと)です。ウェルウィッチアに非ずと言いたい別物ですね。(写真の容量の都合で載せません。)
水分補給
それにしても、砂漠で運良く着床できたウェルウィッチアも根が水源にたどり着く前に枯れてしまうので、なかなか生きていけないようです。
前回も紹介しましたが、葉の気孔から大気中の湿気を吸収するか、長さ3m~10mにも達する根によって地下水を吸い上げていると言われています。
ナミブ砂漠は年間の雨量が20ミリ程度で、大変暑く、砂漠の表面と空気は40~70℃に達する事もあり地表の水分も蒸発が激しく、植物にはとても過酷なのだそうです。
が、海岸近くには年間100日ほどの霧の発生があり、年間50ミリ降雨量に匹敵する水分を得られるのだそうです。
また、ウェルウィッチアの自生はナミブ砂漠の北に集中しているそうで、おそらく霧の発生にも関係しているのでしょう。
絶滅しそうでガンバッテいるウェルウィッチア、自然の中に生きる物は強くたくましいです。
下は砂漠の写真ですが、良く見るとウェルウィッチアが点在しています。
ちょっと見づらいかもしれませんが、ウェルウィッチアは砂漠に一定の幅で一直線に生えています。
Why?
ウェルウィッチアは砂漠の下に走る水脈の上にきっちり着床して水を得ているのです。
ウェルウィッチアの生ている所に「水脈あり」なのです。
人間はウェルウィッチアを見る為に砂漠を走ります。おのずと道も水源に沿って走っていたわけです。実に面白い・・。
ジャイアント・ウェルウィッチア(Giant Welwitschia)
寿命は数百年から2000年と言われ、希少植物であることから、ナミビアでは厳重に管理されています。写真Bも実は石で囲われています。
下、柵で囲われて保護されているのは樹齢1500年以上の雄の木だそうです。
このあたりの最高齢の長老です。
グランド・マザー・プラント? グランド・ファーザー・プラントですね。
柵の横にやぐらがあり、上から見学するようです。
アバウトですが、直径2.5mくらいで高さは1.2mくらい? の大きさがあるそうです。
思った以上に大きいのです。
でも、葉っぱは2枚なのだそうです。信じられないけど・・・。
未知の国には神秘がいっぱい・・。