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鴨がワインしょってきた

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2014.04.19
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 最近読んだ本の中に、セブン&アイの鈴木敏文会長の「売る力 心をつかむ仕事術」がある。冒頭の「はじめに」で、売る力についてこう説明されていて、目から鱗が落ちた思いだった。


> もし、「『売る力』をひと言で表現するとどうなりますか」と聞かれたら、どう答えるか。「売る力」とは、売り手側から見れば、文字通り、モノを売る力です。しかし、裏返すと、お客様に「買ってよかった」「食べてよかった」「来てよかった」……と思ってもらえる力ではないでしょうか。(7ページ)

 セブンーイレブンで、買ってよかったと思うことは少なくない。
 感じた不満を店員に話したとしても受け入れてもらえる、改善につなげてもらえるという安心感がある。
 個人経営の小売店が減る中で、こうして安心して買い物ができる店は貴重だと思う。
 顧客のひとりとして、セブンーイレブンに対する忠誠心は高い方だと思う。電子マネーの「ナナコ」を入手してから、その傾向が強まった。
 安いものが欲しければスーパーに行き、気軽に買い物がしたければセブンに行く。そういう生活が染みついてしまった。
 人によっては、セブンではなくてローソンだったりファミマだったりするのだろう。だが、SNSでローソンやファミマの商品が話題になっていても「どうせステマだろ」としか感じなくなっている。セブン中毒なのかもしれない。
 セブンでワインは買わないけれど、もうすぐ発売されるガリガリ君のとろりんシュー味は、きっとまとめ買いをすると思う。

 ひるがえってワインショップである。
 10年前ごろに趣味が高じてワインを飲みはじめた頃に比べると、飲む量が減ったこともあり、リアルでも楽天市場でも購入する本数は減った。それでも月に何本かは購入しているが、いまの購入先のショップはどこも「買ってよかった」「来てよかった」と思うところばかりだ。

 珍しいワインのリストをメールマガジンで流し、先着順に受け付けるネットショップからワインを買う機会はかなり少なくなった。たとえていうなら、口をパクパクさせているコイがたくさん泳いでいる池にえさを投げ、群がるコイをみて悦に入っているような店だ。
 店主は「悦に入っているわけではない」と反論するかもしれないが、それがベストな売り方だと考えているのであれば、悦に入っているに等しい。コイにやるえさは問屋に卸してもらっているが、問屋と同じ目線で超然としているわけで、セブン-イレブンの接客に慣れた身にはばかばかしく感じる。

 ちょっと前、話題になっていたシャトー・ド・ショレのワインを入手しようと考えた。流行ものはレイト・アダプターであるため、ネットで安い売り物はほとんどなかった。そんな中、ある店にはまだ在庫はあった。でも、そこでは買わなかった。少し前にケンカした店だった。おそらく「売る力」に問題があるのだろう。
 ユーロ高でワインが売れないという話があるのかどうか、私は知らない。ただ、ある店でワインが売れない場合、それはおそらくユーロ高が本当の理由ではない。

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最終更新日  2014.04.19 23:28:08
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2012.02.05
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 LE GUIDE des meilleurs vins de France 2012 を買った。
 本屋で本を購入したのは久しぶりだ。和書だとアマゾンで新刊や中古をすぐに買える(送料も無料)ので便利だが、洋書となるとネットでも案外探すのが面倒くさい。海外サイトで頼めば簡単ではあるが、急に読みたくなったので、昨年冬の渡仏時に紀伊国屋新宿本店で並んでいたのを思い出して購入した。定価25ユーロ、紀伊国屋価格は3200円ちょっと。

 仏語が得意な人にバカにされる気もするが、本のタイトルを訳すと「より優れたフランスワインガイド2012年」という意味だ。「ラ・レヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス」という現地のワイン雑誌のデータをもとに毎年発行されている本で、昔はベタンとドソーヴ(読み方がいまいちわからん)が編集者だったことで有名だ。経緯は知らないが、そのスター記者2人は独立してしまい、いまは2000年の世界最高ソムリエであるオリヴィエ・プッシエさん(知らん)などが書いている。
 シュッド・ウエストやラングドック・ルーションなどが、ローヌなどとそん色ないぐらいのボリュームで書かれている。「脱・高級ブルゴーニュ戦略」を目指す自分としては読み応えがあるのではないかと思い買ってみた。

 とはいえ、そこは悲しいサガ、ブルゴーニュから読み始める。面白いと思ったのは、最高級の三つ星を与えているドメーヌの顔ぶれだ。


シャブリ ヴァンサン・ドーヴィサ、ラヴノー

Cニュイ クロ・ド・タール、ジャック・コンフュロン・コトティド、デュガ・ピィ、ドメーヌ・デ・ランブレイ、ドメーヌ・ルロワ、JFミュニエ、DRC、Gルーミエ、アルマン・ルソー、ジャン・トラペ

Cボーヌ ドーヴネ、ボノー・デュ・マルトレ、コシュ・デュリ、ルフレーヴ、ルーロ

マコネ ギュファン・エナン

シャロネーズ、ボジョレー なし


 意外な印象を持つ人も多いのでは。
 まず、ヴォギュエは完全に無視。以前、堀さんのサイトで、衝突があったと書かれていた記憶がある。ベタンたちの時代の話だと思う(あやふや)。
 「コンフュロン・コトティド」って、ワイン屋に出入りするような個人客はあまり見向きをしない気がするが、DRCやルロワと同格の扱い。最初はジャン・ジャック・コンフュロンかと勘違いした。ワインが良くなっているのだろうか。
 ルジェやコント・ラフォンは2つ星。いま日本で人気の高い作り手は2つ星や1つ星が結構多い。
 さらに「新しいドメーヌ」として、なんとロベール・グロフィエが出てくる!。「世界中で評価の高いこのドメーヌだが、これまで長年、売るものがないからという理由で紹介を拒否されてきた。2005年からドメーヌ経営に加わったニコラ・グロフィエが受け入れてくれた」(意訳)とある。ドメーヌの経営方針の変化を感じる。ボンヌ・マールが貫録の18.5点(20点満点)ながら、ドメーヌ自体に星はついていない。
 シャブリは、不動のクリーンナップという風情ですな。野球だと1人足りないか。サッカーでいれば不動の2トップ、F1ならターボ・エンジン時代のマクラーレン・ホンダのセナとプロストとか。たとえが古い。
 暇つぶしには最高の本だ。


<おまけ>
Cニュイ・三ツ星ドメーヌの配点上位
20点 ルロワ=シャンベルタン、ミュジニー、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、ジャン・トラペ=シャンベルタン(すべて2009)
19.5点 デュガ・ピィ=シャンベルタン2008、ルロワ=ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン2009、DRC=モンラッシェ2000(わーい(^◇^) ガッツポーズw)、ルーミエ=ミュジニー2009、ルソー=シャンベルタン2009、クロ・ド・ベーズ2009
19点 コンフュロン・コトティド=マジシャンベルタン2009、デュガ・ピィ=マジシャンベルタン2009、ドメーヌ・デ・ランブレイ=クロ・デ・ランブレイ2009、JFミュニエ=ミュジニー2008、DRC=モンラッシェ2008、同1999(ここまで赤が出てきません!)、ルーミエ=ボンヌ・マール2009、レザムルーズ2009、ジャン・トラペ=ラトリシエール・シャンベルタン2009
(以下略)

 メオはリシュブール、クロパラの評価がなく、エシェゾー2009の18点が最高。ルジェのクロパラ2009は19.5点。そのほかでは、ダヴィド・デュバンのシャンベルタン2009の19.5点が目立つ。点数をつけているワインはサンプル抽出した感じで、RWGのようにすべてを網羅する感じではない。







最終更新日  2012.02.06 02:25:35
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2007.11.24
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 そういえば。
 前のエントリーの写真を撮影したイベントでミシュランガイドを購入したところ、フランスのテレビ局らしきメディアから取材を受けた。

Q.今日ここに来た理由は?
-ミシュランガイドにはもともと興味をもっていたが、日本で初めてミシュランガイドが発売される、総責任者の方も来られるというので、せっかくの機会と思って来ました。

Q.あなたにとってミシュランとは何ですか?
-権威でしょうか。良いお店を紹介する良いガイドはほかにもたくさんあります。ミシュランもその一つですが、ミシュランはミシュランであり、特別な存在ではないでしょうか。

 2問目の質問には少し面食らった。レストランのガイドブックなんて普段読まないし、ガイドをもらうことはあっても、買ったことなんてほとんどないし。
 一瞬、「知り合いがいる会社です」とか「スタッドレスタイヤのユーザーでした」という答えが頭に浮かんだが、口にしなくてよかった。
 ミーハーな日本人として扱われたのではないだろうか。






最終更新日  2007.11.24 07:05:47
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2007.11.21
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 22日、「ミシュランガイド東京2008」が発売された。前回のエントリー以降、東京に新たに3ツ星が8店誕生し、掲載された店が全て星を獲得するなど、想像もしていなかったニュースが多かった。話題作りは成功だったと思う。
 19日に星が公表されて以降、メディアのはしゃぎ方も普通ではなかった。「みのもんたの朝ズバッ」(TBS)のような情報番組から、NHKのニュースまで一斉に取り上げたのは、メディア関係者の関心の高さをあらわしていると思う。今回の評価結果には毀誉褒貶が渦巻いているが、権威主義者も反権威主義者もともに引き寄せるミシュランのブランド力は見事だ。
 難をいえば、完成度の低さが気になる。3ツ星の「かんだ」を「神田」と表記してみたり、店の誤った思い込みの情報をそのまま引き写していたり(ある店では○○県△△産の鮑を使った名物料理を紹介しているが、△△は山あいの町である)。ガイドブックなのだから、細部に間違いがあってはいけない。まるで発売当初はトラブルだらけという、昔のフランス車のような品質管理だ。
 前のCEOや前の日本子会社社長の遺志を継いで東京版の発刊にこぎつけたのだから、こういうミスは発売前にチェックして欲しいと思う。

(写真は22日未明、六本木ツタヤで開かれた発売イベントに出席したジャン・リュック・ナレ総責任者とビバンダム)






最終更新日  2007.11.22 02:39:18
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2007.11.13
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 今月下旬に「ミシュランガイド東京」が発売になる。うわさでは東京都内で初めて3つ星レストランが誕生するといわれている。新聞各紙には、既にガイドへの掲載の打診を受けたという料理店のご主人が顔出しでインタビューに応じた記事が載っている(なんと気の早い。こういう先走る店がどれくらい星を獲得したのか、誰かまとめてくれないものか)。
 東京のレストランガイドなどは、これまで馬に食わせるぐらい大量に出版されているけれども、ミシュランガイドの発売がこれだけ注目を集めているのは何故だろう。日本の大衆層に小金持ちが多く、フランスの文化体系にあこがれているためかもしれない。あるいは、単純にマスメディアで記事を書いている人間が、どいつもこいつも権威主義者ばかりであるせいかもしれない。
 とはいえ、僕もミシュランガイド東京に興味はあるし、東京の星つきレストランを訪れるため、わざわざ来日する外国人が増えるかもしれないことはとても良いことだと思う。

 確かだと思うことは、ミシュランにとって東京がフロンティアであり、ミシュランが新しい市場を作り出す起爆剤であるという点だ。「ザガット」何とかのあの内容では、正直いって権威主義者を満足させるには役不足だったと思う。願わくば、日本全国に散らばる名店を網羅したミシュランガイドも登場し、2つ星、3つ星のレストランがあちこちに出現することで地方が活性化するようになって欲しいと思う。
(続く)






最終更新日  2007.11.14 01:48:07
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2007.10.07
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 しばらくワインが飲めない健康状態となりブログ更新もできない日々だが、ワイン購入のための情報入手は趣味として続けている。10月発売の「ワイナート」がヴォーヌ・ロマネ特集をするというので本屋で立ち読みしてみたが、とても中味が濃いので久しぶりに購入した。

 いやー。田中克幸氏の博識ぶりはさすが。9年ぶりのヴォーヌ・ロマネ取材は、同じくヴォーヌ・ロマネを特集した第2号を上回る充実した内容だった。
 ロマネ・コンティ2006のバレルティスティング、ラルー・ビーズ・ルロワ氏へのインタビュー、ルロワやルイ・ラトゥール、デュジャック、ド・ラルロー、J.J.コンフュロンの特級ロマネ・サンヴィヴァンの美しいボトルのグラビア写真。どれをとっても最高で、他のどの雑誌にも真似できないものだ。リアルワインガイドより、はるかに読み応えがある。また、こういう特集を読んでみたい。

























…と褒めて欲しいのかな?という内容だった。

























 本を購入した一読者として率直な感想を書かせてもらえば、グラビアは素晴らしいし、取材も濃密だし、タイアップの広告記事があっても別に悪いと思わないが、田中氏に関しては、もうテイスターか何かに徹して、前面に出さない方がいい。
 世の中には、彼についてワイン愛好家として1流という人がいるのかもしれないが、もの書き、ジャーナリストとしては、はっきりいって2流だと思う。彼の文章からは、他人より知識があることを誇示し悦に入ってる悪いワイン愛好家の見本のような人物像しか読み取れない。

 田中氏は、除梗するより除梗しない方が良いと再三強調する。スタイルの違いでしかないと思うが、そう主張したければそれは一つの意見であって構わないと思う。しかし、ジャン・ニコラ・メオやエマニュエル・ルジェを訪問していながら、この話をぶつけている場面はないし、除梗がワインの出来にどういう結果につながったか、肝心のこの2ドメーヌの記事には何も記載がない。除梗が気に入らないなら、はっきり「アンリ・ジャイエみたいなワインはダメだ」と書けばよさそうなものだ。

 また、自らの評価を高めるため、他人を貶め、利用することにまったく躊躇しない点は、この人の性格をよくあらわしている。
 例えば、この本はジャン・イヴ・ビゾー2005を低く評価している点で目を引く。エシェゾーは「非常にクリーンでピュアだが、淡々として、情感・情熱を感じず、尊敬できるが感情移入の余地のない、不思議な個性」として88点の評価。絶賛したリアルワインガイドとは対照的である。
 ワインの完成度が低いなら取り上げなければよさそうなものだ。仮にワインがだめでも、だめなものをだめというだけならまだ理解できる。せっかくアポイントがとれて、取材したのだから紹介したいという気持ちも分かる。しかし、田中氏は自らの評価を高めるため、あえてビゾーを徹底して利用する。
 ドメーヌ・ブルーノ・クラヴリエの記事の中に、彼(ブルーノ)がビオディナミ栽培をし、悪天候の2004年でさえ健全な畑に病害は発生せず、化学薬品の出番はなかった、という記載がある。それだけならブルーノが栽培家として素晴らしいという話なのだが、田中氏はこう続けている。

 「ビゾーではどうだったかと聞くと、『オイディウムを抑制するための薬を使った』と、恥ずかしそうに言う。『7月に腰を痛めてしまって、長いあいだ畑に出れなかったから』。ビゾーは、ブルーノ・クラヴリエの引き立て役として一緒に来たような形になってしまった」

 田中さん、あんた何様だ。そこまでいうならブルゴーニュの畑で1年働いて醸造までやってから言えよ。
 あきれてものがいえない、とはこのことだ。

 世の中の人が彼のことをどう思っているのか知らないが、私はこの一文を読んで、ジャーナリスト、評論家として失格だと思った。造り手に対する思いやりがなく、ワインの高騰に辟易している消費者への共感もない。除草剤が悪い、除梗が悪いというオタクの意地っ張りな自己主張を繰り返しているだけだ。
 知識があるだけの人間と、実践を通じた結果について毎年評価を迫られる造り手との差は果てしなく大きい。

 この夏、国内のワイン市場ではビゾー狂想曲とでもいうべき奪い合いがあった。この現象はリアルワインガイドの記事に起因したものだと思う。2005年のエシェゾーは2004年よりはるかに高額だったが、ネットショップでは瞬間蒸発する現象が続き、正直如何なものかと思った。
 だが、田中氏はこれを奇貨として、ビゾーの特級ワインを「情感・情熱を感じず、尊敬できるが感情移入の余地のない」とあいまいで抽象的な言い回しで評価をくだし、造り手をコケにした。それにより、リアルワインガイドに対抗しようとしたのではないか。情けない。

 田中氏のこうしたやり方は今回に限ったことではない。10号(ムルソー、ヴォルネイ特集)では、田中氏が葉山考太郎、斉藤研一、平林秀康の各氏とブルゴーニュの「珍品」について話し合う記事があるが、ここでは葉山氏が徹底的にコケにされている。日活ロマンポルノが好きで、ただ酒が好きで、他人の話に耳を傾けずボトルを抱えて話さないピエロの役回りをさせられている葉山氏が気の毒でたまらない。この内容には作為を感じたし、かりに会談の内容が実際にこうだったとしても、そう感じさせない程度に格調を正すのがライターの矜持であり役割ではないのか。

 ワインのテイスティングコメントは相変わらず抽象的。「古典ギリシャ的な清明な気配。ラファエロ的な明朗な慈愛。大理石のエンタシス円柱が居並ぶ、純粋で真面目な、柔和にして堅牢な構成美」という表現が、ルロワのクロ・ド・ラ・ロシュのコメントと感じる人がどれくらいいるか。単なる自己満足。
 飲み頃の年がレンジではなく、「2019年」というように特定年しか示していない点も理解に苦しむ。
 ジャック・フレデリック・ミュニエのティスティングコメントを追加して、ミュジニー2005を100点と評価しているのはご愛嬌だとしても、その他の畑(フュエ、アムルーズ、ボンヌマール)が06年のバレルサンプルなのに、どうしてミュジニーは05だけなの?。ヴィンテージの混在ぶりは相変わらずだ。

 私は2号から24号ぐらいまで、フランスやイタリアのワインを特集したワイナートは欠かさず購入してきたし、今もデータブックとして重宝している。
 今回の特集も、取材の徹底ぶりについては評価したい。過去の号と同じくらい読みごたえはあった。しかし、田中氏への不満は前に増して大きくなってしまった。ライターとしての熟成に期待していただけに残念でならない。

 こんな偉そうなことをブログに書くのはどうかと迷ったが、アップすることにした。ばか者のひとりごとと思って読み流してほしい。






最終更新日  2007.10.07 17:30:35
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2007.05.06
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 この本を購入する数時間前、都内某店で2001-03年のDRCの売り出しがあった。ロマネ・コンテイ2003が1本、35万円程度で売り出されたのが目玉。モンラッシェが20万円弱で1本、ラ・ターシュやリシュブールなどはすべて10万円未満で複数本売り出された。
 購入希望者は銘柄ごとに挙手し、この店の恒例により、むかし商店街の福引で使われたようなガラガラまわす道具を使って購入者を決めた。上品ではないけど、平等を期するという意味で店の取り組みは良いと思う。私は分不相応と承知していたものの、せっかくなのでロマネ・コンティの抽選に挑戦したが、自分の番が来る前に当選者が出てしまい、さびしく店を後にした。

 興味深かったのは、開店前に並んでいる参加者の中に、会社の上司と部下のように話す人がかなりいたこと。抽選で1-2本ずつワインを購入した参加者のうち、3人ぐらいは店の前にとめてあった独メーカーのRV車に全員乗り込み、足早に立ち去った。別のグループもいたもようだ。

 さて。皆無に近い私のインテリジェンスを発揮して推察してみたい。
 彼らはサヤ取り狙いのワインバーなどの商売人か、ワインが好きな政治家や芸能人の代理人に違いない。その証拠に、抽選に当選してもあまり嬉しそうな顔はしない。商売なら利ざやをのせてグラス売りすれば儲けが出る。ワインを購入させるためだけにお使いを出せる成功者も世の中には確実にいる。
 ワインが最終的に楽しく飲まれるなら、そのワインにとって幸せだとは思う。ただ、実際のところ、どうなのか。
 商売人が個人客相手の売り出しに混じって人海戦術でワインを買い占めるな、とはいわない。だけど、卸ルートでワインを仕入れられるように店の格を上げることが先決じゃないですかね。
 ある自民党の国会議員が他の議員の資金パーティーに出席し、壇上で「○○委員会で連日頑張ったということで、○○先生(当時の大物議員)からご褒美でロマネ・コンティを飲ませていただきました」と口走って座がしらけたところを目撃したことがある。某咄家など、露天風呂につかりながらロマネ・コンティを飲んで不味かったと言ったらしい。
 こんな話ばかり耳にしていると、ワインそのものが社会から嫌われるような気がしてならない。文化遺産とでもいうべきロマン・コンテイが「下品なヤツが飲むもの」などと蔑まれることがないように願いたいものだ。
 対照的だったのは、抽選で1本しかないモンラッシェの購入権を当てた参加者のおじさん。「ずっと探してきたんだ~」と、ひとり喜びを爆発させていたのは微笑ましかった。







最終更新日  2007.05.07 02:51:28
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「インテリジェンス」を一匙(大森義夫著、選択エージェンシー/2004年)

 かねてから読んでみたかった本を読むことができた。内容は、かつて会員制情報誌「選択」に連載されていた記事をまとめたもの。
 インテリジェンスとは「対象側が隠している本音や実態すなわち機密(中国語では「絶密」)を当方のニーズに合わせて探り出す合目的的な活動」(p.22)である。語弊を恐れずにいえば、現地情報や公開情報から情報を集めて、組織や個人に必要な情報に加工分析する知性やその情報を指すと思う。
 2001年の9・11テロの直後から連載された内容だけに、アフガンやイラクをめぐる課題が重要なバックグラウンドとなっている。これまで読んだ佐藤優氏の本と比較すると、機密情報の暴露がほとんどないスケッチであり、抑制的な内容だと思う。

 こんな内容もあった。「海外赴任時に、大学クラスメイトの父君でもあった法眼晋作次官から『外交官とは贅沢をすべき職業だ』との講和を聞いた。私もそう思う。ワインのビンテージも分からない外交官を持ちたいとは思わない。しかし『華麗なる、最後の役人天国』は崩壊したのだ。機密費は国家機密のために使わなくては」(p.70)。自分の趣味とオーバーラップする話題が出てくると予想外に楽しい。
 ワインの趣味がこうじると情報との戦いを迫られる。この本に書いてあることを敷衍するならば、インフォメーションとは「2002年はブルゴーニュの当たり年」というショップのメルマガにも書いてありそうな知識であり、インテリジェンスとは、幾多のワイン愛好家の皆さんのブログや一部ジャーナリストの指摘を踏まえ「ブルゴーニュ白の高級品では、今から1996年や98年といったバックビンテージを買うのは避ける」というスタンスだろうか。実用的で浪費もしないのは後者の方だろうなあ。






最終更新日  2007.05.07 02:50:28
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