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先月、高校時代の同期会がありました。
半世紀近くも会ってない、それも1年生の時に同じクラスになっただけの男が初めて参加するというので、少しでも面影が残っているといいなあなどと思いつつ参加しました。 待ち合わせ場所に向かうと、心持ち右足の運びかたが内股気味の男が前を歩いていました。 その歩き方を目にした瞬間、高校時代にもまったく意識したことがなかった彼の歩き方が蘇り、追い付いて声をかけました。 頭髪はどこかに少しだけ置き忘れてきたようでしたが、紛れもない彼の笑顔がそこにありました。 彼に「歩く姿があの頃のままで直ぐにわかったよ」と話すと、 「そうかぁ、実は一時期歩き方が気になって治そうと努力したんだけど、やはり治ってなかったか」と苦笑いしながら答えました。 まさか本人が歩き方を気にしていたなんて、少し内股気味なだけでまったく普通なので気にしているなんて微塵も思わなかったのです。 一次会は二十数名で谷津干潟の周りを散策しながら野鳥の観察をしました。 といっても夫々が高校時代の懐かしい話に皆が気になる現在の病気の話を織り混ぜながらワイワイガヤガヤ盛り上がり、野鳥の観察は疎かになりがちでしたが。 二次会のイタリアンレストランでは順番に近況報告を行ったのですが、入場するときにくじを引いて決めた席で、卒業後初めて会った彼がたまたま隣に座った当時のマドンナに向かって、あの時ラブレターを書いて1時間、橋の袂で待ったのに彼女は結局来てくれませんでしたと告白しバカウケしていました。 周りからは彼氏がいたのに大胆なことしたんだなあと喝采を浴びていました。 三次会では私は彼の隣の席になり、歩き方について話したことを詫びました。 すると、「ああ、若い頃はつまんないことが気にかかるもんだね。自分にもそんな青春時代があったんだって思い出して懐かしかったよ」とそれをきっかけに いろいろと懐かしい話に花が咲きました。 誰もが知っている週刊紙の編集長時代の話もしてくれました。 そういえば、うちの息子、歩き方がとても変で、いつも注意をしているのですが、2、3分もすると直ぐに元に戻ってしまい、まったく改善しません。 何かにつけ身体を上手く使えなくて不器用のかたまりみたいなのですが、とりわけ歩き方はぎこちなくなって目立ってしまっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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