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前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

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2009/08/23
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カテゴリ:woman problem
今日は義父の誕生日。息子と嫁と孫が全員集合した。
「古希だから、皆でちょっといいところに行ってはどうでしょう。
ちなみに私の祖父母の喜寿や米寿の時は○○温泉で…」と義母に提案したのは
長男の嫁である私。夫も義母もその意見に賛成だったが、
義父は「俺は豪華な食事よりも、孫が楽しそうにしている姿を見るほうが嬉しいから、
堅苦しくなく、子どもが遊べるようなところがいい」という。
ちょうど、三男が行こうかと検討していた浜名湖畔のリゾートホテルで、
ランチバイキングをやっているらしいし、
食べ終わったらプールに入れるので子どもが喜ぶだろうということで、決定した。

義父母は三男の車に乗って来た。私たち家族と合流し、最後に次男が登場。
もしかして…とは思っていたが、予想どおり、次男の彼女も一緒だった。
当時 婚約すらしていなかった三男の彼女(現在の三男嫁)を
「旅行が好きな子だから」と私たちのグアム挙式に誘った義母だから、
今回も次男の彼女に声をかけただろうと思っていた。
うーん、まぁアレだね、価値観の違いというやつだよ。
仮に私が 彼女らの立場であれば、声がかかっても断っているに違いない。

義母は、次男に早く結婚してほしいと思っている。
長いこと彼女がいなくて、数件お見合いしてもうまくいかなかったので、
「もうこのままずっと独身かしら…」などと嘆いていたところ、
会社の人の紹介で現在の彼女と知り合い、つきあってもうすぐ1年になる。
「まだかしら?2人とも30代後半なのに」と義母は言うが、
「いや~こればっかりはねぇ…」と笑ってごまかすしかない私(汗)。

その彼女は税理士事務所で働いており、仕事が大好きなのだそうだ。
義母曰く「家事は苦手だし、子どもも苦手らしいのよ。結婚願望ないのかしら」
そのあたりを次男がどう思っているかは定かでないが、
結婚して、DINKSでいくというのも一つの手だろう。
だって今時、結婚したら仕事を辞めて子どもを産んで…が当たり前ではない。
毎週デートしているし、今のところうまくいっているのだから見守るしかないね。

さて、対称的なのが三男嫁である。
働くよりも、子どもとのんびり過ごすほうが好きとのこと。
おそらく義母から見たら「家庭的な かわいいお嫁さん」ではないかと。
基本的におとなしくて自分の意見をあまり言わないので(え~私は言いすぎ!?笑)、
真意がわかりかねる部分もあるのだが、専業主婦になりたかったようで、
結婚のために仕事を辞めたことを「嬉しい」と発言したのが忘れられない。
そして、この先もよほどのことがない限りは働くつもりはないらしい。

そうなんだ…同じ立場でも、私は家事と育児だけでイキイキできる自信なんてないから
プラスアルファが欲しくてたまらないのだけど、三男嫁は違うんだな。
専業主婦であることを無理矢理納得しようとする私みたいな人間もいれば、
心から満足している、もっと言えば誇りに思っている人もいるだろう。

専業主婦という「職業」を、戦後社会はつくってきた。
(私は、職業とは思っていない。立場か、役割か、まぁそんなところだ)
あまりに堅固につくったものだから、足をからめとられ、
そこから抜け出しにくくなっている。
それどころか、多くの女性が専業主婦になったのは たかだか50年ほどの歴史しかないのに、
女性はずっと専業主婦だったという錯覚さえ撒き散らされている。
一体いつの時代、女性が一人か二人の子どもを育てるだけのために
他の労働を免れて生きていただろうか。
いつだって女性は、子育てしながら機を織り、編み、植えて耕して、生産に携わってきた。
(尤も今、専業主婦がそんなに幸せでもないことはなんとなくわかってきたようだが)

私は家族をはじめとして、周りの人たちからの支えや励ましを受けている。
当然、心から感謝しているし、私なりにできる範囲で、
かかわりのある人たちを励ましたり、協力したい。
しかし自分と自分の周りだけが幸せならそれでいい、というのはちょっと違うと思う。
知らない誰かや、遠い何かのために、僅かでも役に立てる人間でありたい。
もっと大きく考えたら、社会のために何ができるのか。
そうはいっても長い間、自分のことで精一杯の毎日だった。
とりわけ子どもたちが幼く手がかかる頃は、今夜のおかずは何にしよう、
明日は子どもの健診、明後日は…と自分と家族のことだけで頭がいっぱいで、
政治も経済も、新聞を賑わす事件も、
へぇ~そんなことがあったのか程度の気持ちしか持てなかった。
そもそも 社会とかかわっているというより、社会から隔絶されているようだった。
社会問題、社会貢献なんて宇宙語みたい。
主婦語ばかりで、あぁ社会はどんどん遠くなっていく…と憂いていた。

誰かのためにできることがある、という事実は、
まわりまわって結局自分を勇気づけるし、幸せにしてくれる。
そのための大前提は「自分は社会の一員である」という自覚だろう。
社会問題なんて関係ない、うちはうちで今夜のおかずをどうしよう、という毎日では、
いつまでたっても 真に社会とのかかわりを持ちながら生きることは難しい。
社会に対して何ができるのか。どうしたら自分の力を還元できるか。
誰かのために、自分はどんなことで役に立てるだろうか。

30数年生きてきて、それなりの知識や教養、さまざまな能力を身につけたはずだ。
結婚し、子どもを産み、育て、家庭を切り盛りしていくうちに、
自分は「それなりにやってきた」と思う。
あるいは「それだけでいい」と思う人もいるだろう。
そして実際に、生活はそれなりに回っていく。
誰かから「自分の人生」について何かを突きつけられることなど、
平凡な日常生活の中ではほとんどない。
しかし、だからこそ、自分で自分に、突きつけなくていいのだろうか。
自分は何ができて、何をしたいと、しようと思っているのか。
それを考えるのは社会の中で生かされている一人の人間としての責任だと思う。





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Last updated  2009/08/28 09:30:15 PM
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