さて旅行社から配布された旅程表によると、ここのワディの村で「レストランで昼食」となっている。
◎土間の掘っ立て小屋、プラ製の粗末な椅子の「レストラン」
しかし、そのような建物はない。
どこなのかな、といぶかしく思っていると、なんと案内されたのは、自然堤防上に建てられた掘っ立て小屋である。壁は、石積みでもなく、木の枝を組み合わせたものだ。
小屋の中には、砂利混じりの土のままの床に粗末なテーブルが置かれ、プラスチックから成形した中国製と思しき椅子が並んでいる。
ここが「レストラン」であった! 日本なら、どんな田舎でもこんな飯屋はないだろう。
見ると欧米人ツーリストも一緒で、彼らにはテーブルがない。椅子があるのはまだいい方で、1人の女性など、入口そばの地べたにすわって食事をしている。
どうも僕らが占領してしまったために、テーブル無しで食事をするようだ(写真)。
この白人の一行は、ドライカレーのようなものを食べている。
◎「清潔」とは縁遠い
僕らのメニューは、野菜スープにマカロニ、そしてエチオピア特産のコーヒーである。味は? そんなことは二の次で、ともかく腹に入ればいい方だ。
しかしワディには水が流れていなかった。井戸か何かを掘って水を得ているのだろうが、きっと食器洗いもいいかげんだろう。レストラン、というより、これは屋台である。
エチオピアに来て6日目ともなると、「清潔」という言葉を忘れそうだ。
◎生ゴミに殺到するヤギ、ロバ
食事を終えて、外に出てみる。
ヒツジやラクダの群れが、ノンビリと昼寝をしている(写真)。
地元民がロバに荷を載せてワディを渡ろうとしている(写真)。
「レストラン」から中年女性が出てきて、僕らの乗ってきた4輪駆動車のそばの生ゴミ捨て場に残飯や野菜クズをドバッーと吐き捨てた。
すると、待ってました、とヤギが群がり寄って夢中で食べ出した(下の写真の上)。それを見ていたロバも走り寄り、ヤギたちを追い出して生ゴミを食べ出した(下の写真の下)。乾燥地だから、水分のタップリ含まれる生ゴミは貴重な食物なのだろう。
昨年の今日の日記:「オーストラリア在住の中国共産党のエージェント黄向墨の永住権を取り消して追放」