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2022.11.13
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カテゴリ:国内政治
 岸田グズは、本当にグズだ。しかも子分議員にとって、自分を最後まで守ってくれない薄情な親分でもある。不用意発言で法相を棒に振った葉梨康弘氏は、きっとそう思っているに違いない。

​◎朝、死刑に押印したのが昼にニュースになるだけ、とジョークが命取りに​
 発端は、葉梨氏が9日夜、同じ岸田派議員のパーティーで、「法務大臣は、朝死刑のハンコを押して、昼のニュースになるのはそういう時だけという地味な役職だ」と発言したというもの。それを、音声と共に録画されて、翌日、各紙に載った。
 録画を観る限り、くだけた雰囲気のパーティーで、笑いを取ろうとジョークを言ったようにしか思えない。悪気はあったわけではない(ただし、法務省の役人や職員は、あまり気分良くは受け止められないだろう)。それに、現実はその通りだし。
 これが、10月24日に旧統一教会との関係が相次いで明らかになって経済再生相を更迭された山際大志郎氏の「次」を狙っていたマスコミと野党に食いつかれた。
​ 葉梨氏は、翌日、さっそく記者会見で謝罪と説明を行ったが(写真)、それから過去にも同じ発言をしていたことなどが明らかになり、ついに2日後の11日夕方、引導を渡されたうえで辞表を出した。



​◎今回も露呈、決断力の無さ​
 この経緯を見ていて、僕には岸田のなんと判断力、決断力がないのか、と改めて痛感した。発言のTPOを見れば、ふだんは笑い話で済む話だ。せいぜい「発言には気をつけろよ」で済むだろう。
​ だから岸田も、最初はそう思い、葉梨氏を擁護して法相続投を明言していた。ところが、だんだん野党の声が大きくなり、国会審議にも影響が及びそうになると、とたんに腰砕けとなった。11日朝、葉梨氏と電話で話し、そこで辞表を出させることに決まったようだ(写真=葉梨氏辞任を発表する岸田)。​



 その日の朝まで、岸田グズは葉梨氏続投を明言し続けていた。
 それが、一転、引導渡しである。「人の言うことをよく聞く」のだろうが、決断力の無さが、今回も露呈した。

​◎次は寺田氏? もう後がない岸田​
 逃げるように、岸田は東南アジアに飛び立ったが、これでまたも支持率は低下する。せっかくバラマキ大型補正予算で人気を釣ろうとしたのに、もはや威力はない。
​ 次は、政治資金問題でやり玉にあがっている寺田稔総務相が、ヤバい。野党とマスコミは、次の「人身御供」として、寺田氏に照準を当てている(写真)。寺田氏が、岸田派だということも、狙い目だ。​



 寺田氏まで辞任となったら、岸田グズに後はなくなる。昨年の総選挙の勝利で、「黄金の3年間」を手に入れたと言われていたが、へたをすると来年春の解散総選挙も無い話ではなくなったと思う。

昨年の今日の日記:「南大西洋の絶海の孤島に棲み19世紀に絶滅したオオカミ、先史ヤーガン族に舟に乗せられて孤島に連れて行かれたか、フォークランドオオカミ物語(前編)」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202111130000/​





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Last updated  2022.11.13 04:44:03



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