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カテゴリ:国際政治
日米間3カ国首脳の初めての単独会談が18日終わり、共同声明で「かつてない強固の関係」をうたった共同声明が発表された。 バイデン大統領が、ワシントン近郊の保養地キャンプ・デービッドに、日本の岸田首相、韓国の尹錫悦大統領を招いて、首脳会談が行われた(写真)。 ◎定例化によって韓国に左派政権が誕生しても後戻りのない仕組み 最も注目されるのが、これまで日米韓が協力する領域を、核とミサイル開発を進める北朝鮮から、インド太平洋地域にまで大幅に広げたことだ。台湾侵略の意図を隠そうともせず、威嚇を止めないスターリニスト中国を睨んだものであることは明らかだ。 また首脳会談の他、安全保障・経済の担当閣僚協議を年1回以上開催し、定例化かることも決めた。今は日米と協力関係を強める保守の尹錫悦大統領だが、仮に今後、従北勢力である「共に民主党」の左派政権が出来ても、日米韓3カ国協力関係を制度化したのだ。 ◎日韓間の軍事協力体制を こうなると、日韓間に軍事協力体制が無いのが、欠陥として意識されやすくなる。 日米間には、もちろん日米安全保障条約がある。また米韓の間には、米韓相互防衛条約がある。ところが日韓間には、軍事条約が無い。 例えば北朝鮮ならず者集団が韓国を攻めた時、日本は共に防衛に当たるアメリカを側面支援しかできない。旅行者を含めれば韓国に数万人もいる邦人保護を、自衛隊を派遣して展開することができないし、軍事支援もできない。 また台湾侵略を機に、スターリニスト中国によって南西諸島と尖閣諸島が軍事占領された時、韓国に軍事協力支援も頼めない。 思えば日韓間には、植民地支配の歴史を引きずるために1965年の日韓条約の締結以後、歴史問題に揺さぶられ、北朝鮮ならず者集団の脅威をよそに協力体制を築けなかった。特に左派の文在寅前政権の時は、断交寸前という険悪な状況に陥った。 ◎過去に引きずられる愚かさを乗り越えて 幸いにして日韓関係を重視する尹錫悦大統領の登場で、「旧朝鮮半島出身労働者」問題(いわゆる旧徴用工問題)が解決の兆しが見え、文在寅によって反古にされた「元慰安婦」問題の日韓外相合意も履行されようとしている。 これ以上、過去に引きずられるのは愚かであり(日本にも言い分はある)、むしろ北朝鮮ならず者集団による核・ミサイルの脅威とスターリニスト中国によるあからさまな台湾侵略策謀による東シナ海地域の緊張に、共同で対処することが喫緊の課題だ。 今回の日米韓3カ国合意は、それに大きく前進した。 そして現在と未来の東アジアの安全保障のために、日韓軍事協力条約の必要性が増してるいる。 ◎問題は韓国側、来年の韓国議会選が重要 日本側にはもちろん問題はない。条約が調印されれば、国会で維新も賛成に回るはずだから、批准も問題はない。 問題があるとすれば韓国側で、現在のように韓国議会で左派野党が多数であれば、条約は批准されない。来年の韓国議会選が、重要になってくる。 昨年の今日の日記:「地球軌道の内側を回る変わり種小惑星の発見相次ぐ、明るい太陽に遮られて見えなかった謎の天体が接近したら」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202208210000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.21 05:42:37
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