カテゴリ:誕生花のない花
春から夏に、地際に広がるへら形の葉の間から長く伸びた花茎の先に、線状の白いめしべと葯が白いおしべを突き出した小花が円柱状の穂になって咲き上がります。
誕生花のない花は、オオバコ(大葉子)の仲間で踏みつけには強くない帰化植物、ヘラオオバコ(篦大葉子)。 花の名は、葉がへら(箆)のような形をしているオオバコで、オオバコは広く大きい葉の形から名づけられました。 ヘラオオバコは咲き終わりかけた花穂とこれから咲き上る花穂があり、ひとつの花穂の下から実、おしべ、めしべの順に見られ、風が吹くたび、白いおしべが極小の旗のようにひらめきます。 花言葉「惑わせないで」は、長い花穂のまわりで花弁のように白い輪になってひらひらと風に舞うおしべの様子からつけられたのでしょう。 花言葉「素直な心」は、スマートに伸びた花茎の先で、花穂のおしべが風に花粉を運んでもらう姿をたとえたのでしょうか。 ヘラオオバコは、ヨーロッパでは牧草地に見られる雑草で、スコットランドでは古くから葉を切り傷の治療に、根を去痰薬として利用していました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.05.17 10:30:05
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