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カテゴリ:美術
下の娘と上野の東京国立博物館平成館に「空海と仏教美術展」を見にいった。一緒に行こうねと言いつつも娘の仕事や私の山行の関係でなかなか日程が調整できず、残暑厳しい日にやっと出かけた。閉幕日が近いせいもあって会場は混雑していた。
チケットはすぐ買えたが入場は20分待ちだった。空海と仏教美術というような渋いテーマの展覧会にこれだけ人が集まるということが私にとっては不思議に思えた。場内は人の波だったが、それでも自分がじっくり見たい作品の前では立ち止まって見ることができ、こんにゃくの突き出し方式に流されていくことがなくてよかった。 国宝・重要文化財98.9パーセントというハイレベルの展示が並び、さすがにさっと通り過ぎることはできない重みがあった。空海本人が書いた毛筆の作品もたくさんあり、門外漢の私ですらそのすばらしさに引き込まれた。私は特に曼荼羅と仏像に興味を惹かれている。ネパールや中国でみた曼荼羅と違って両界曼荼羅図(血曼荼羅)など巨大だった。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の違いもよくわかった。 でも圧巻だったのはやはり迫力ある仏像群である。梵天・帝釈天・持国天、増長天、薬師如来、大日如来・阿弥陀如来などその一体一体がすばらしいもので見惚れた。仏像の位(?)によってポーズや乗り物や持ち物や手の印の組み方、足の組み方などはっきりと異なっていてその違いを確認するだけでも面白いのだが、情けないことにすぐ忘れる。 最後にディスプレーしてある京都東寺の仏像曼荼羅はまさに密教の宇宙観を立体的に示すもので圧倒的パワーを感じた。昨冬東寺に行った娘はその時感じなかった価値を再認識していた。実にすごい!!「この夏曼荼羅のパワーを浴びる」とコピーがあったが十分に曼荼羅パワーを浴びた。
仏像曼荼羅のこの迫力!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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