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カテゴリ:美術
竹橋の国立近代美術館でジャクソン・ポロック展をやっているので、時間をやりくりして出かけた。平日であまり混んでなくてよかった。 ジャクソン・ポロックとの出会いは佐倉の川村美術館で見た「緑、黒、黄褐色のコンポジション」という1枚の絵だった。「ポアリング・ドリッピング」といわれる技法で描いた作品は他には無く印象に残った。彼についてあまり知らないままに川村美術館を訪れる度に見るので馴染みの作品になっていた。今回やっと彼のたくさんの作品に触れることができた。
インディアンレッドの地の壁画 183× 244 1950年 テヘラン美術館 評価額 200億円 門外不出 伝説の大作 イランから初公開された作家最盛期の傑作 これは非常に完成度が高くて緻密、すばらしくて何分間も見続けた。 会場は4部構成でガイドレシーバーを借りて聞きながら回ったので、とてもよく理解できた。最近私はガイドレシーバーをよく利用するようになった。以前は美術作品はまず感性からと理解の方法を遠ざけていたが、感性と理解は相反するものでなく相互作用でいっそう作品理解が深まるので効果的である。 20歳前半から既にアルコール依存症でうつ病の彼の作品は独特である。画面は全面均質、絵の具をたらし込んだり撒き散らしたりして制作するのだから偶然性だけのような気がするが、まるで計算されたように緻密だし構成的である。彼は自らの飲酒運転で44歳の若さで事故死した。 最近私は具象画よりこのようなコンテンポラリーな抽象画が好きになっている。
ジャクソン ポロック アメリカ【1912-1956】「ポアリング・ドリッピング」と呼ばれる新技法を生み出し、美術の中心といえばパリだった時代に世の人々の眼をアメリカへ向けさせたポロック。キャンバスを直接床の上に置き、絵の具を付けた筆や棒を塗布する事なく、垂らしつけることでイメージを形造っていくこの技法は、当時流行していたユングやフロイトの臨床心理学とも深く結びつく意識下からの表現として注目を集めました。キャンバスの周りを歩き四方から制作していくその様子は時にパフォーマンスと取られバッシングの的になりましたが、彼が心の奥深くで真摯にキャンバスに向き合っていたことは没後50年以上経過した今も作品が瑞々しいほどの輝きと生命力をもっていることで何より証言してくれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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