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カテゴリ:舞台芸術
1月5日渋谷の観世能楽堂まで能を観にいった。久しぶりの能楽で煩悩一杯の心が清められ、清新な魂になった気がした。新年の初回能で観世流26世宗家観世清和さんの翁と「竹生島」が超素晴らしかった。 この「翁」は能楽師が演ずるが能・狂言とは別物で祈祷・儀式の要素が強い特別のものである。会場全体がぴーんと張りつめた空気に満ち、全員が固唾をのんで見守る静寂の舞台にまず従者が面箱を捧げ持って登場し、翁はおもむろに舞台上でその面をつけるという形式になっていて非常に興味深い。 白い白色尉の面をつけ、「とうとうたらりとうたらり」と意味不明の呪文を朗々と歌い、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈って舞う宗家の舞台はその周辺から福や光や希望が飛び散っているようで不思議な気がした。作り話ではなく本当にそう感じられるんですよ。 これまで天下泰平、国土安穏、五穀豊穣なんて当たり前のことと思って単に儀式だと捉えていたが、昨今の領土問題、大震災、大災害などを目の当たりにして、その歌詞を聴くと心から神に捧げる祈りが現実のものとなって身にしみた。 宗家による翁 次の三番叟もとても好きだ。翁の白式尉と対照的に黒い黒色尉の面をつけた三番三の舞は種を蒔く姿など農耕民族の基本の所作が入ったりしてとても親しめる。でもけっこう激しい動きも入っていてリズミカルで切れが良い。
三番叟 白式尉 黒色尉 「翁」を観ないと新年が始まらないような気がして、毎年この翁付きの能舞台だけは何としても観るようにしてきた。今年はチケットが取れて嬉しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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