美作的日々
PR
Profile
美作dongdong
美作=阿部力くん大好き! 阿部くんネタはもちろんですがー 今まで行った旅行のこと、これから見たい所蔵映画ビデオ数百作、好きな本・好きな音楽、何でもあり!のブログです (2006/8/12start)
Calendar
Recent Posts
Archives
Category
Comments
Freepage List
Favorite Blog
< 新しい記事
新着記事一覧(全18674件)
過去の記事 >
録画したままずっと気になりつつ見てなくて、、、 最近やっと見ました。 潜水服は蝶の夢を見る The Diving Bell and the Butterfly (2007年フランス映画) 監督:ジュリアン・シュナーベル 脚本:ロナルド・ハーウッド あらすじ ジャン・ドミニク(マチュー・アマルリック)は3人の子供の父親。 ELLE誌の編集長として、幸せで華やかな人生を送っていた。 ところがある日突然、脳梗塞で倒れ、 「ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)」になってしまう。 身体的自由を奪われ、唯一動くのは、左目だけ。 そんなジャン・ドミニクに対し、 言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)は、 瞬きでコミュニケーションをとる方法を考え出す。 そしてある日彼は、瞬きで自伝を綴り始める。 果てしない想像力と、記憶、そして生きることへの愛情で ジャン・ドミニクは逆境を乗り越え、 希望は少しづつ未来へと向かっていく・・・。 左目のまばたきだけで自伝を執筆。 奇跡のような実話を、リリカルな映像も盛り込んで綴っていく。 ジャン=ドミニク・ボビーの小説、及びそれを原作としたフランス映画で 原作は1997年に発売。 日本では1998年に講談社より発売。 ジャン・ドミニクの左目からの視点という、 彼の状況を切実に伝える映像が、 観る者に身動きできないもどかしさを体感させる。 一方で、美しい看護士にときめく心理などが語られ、 息苦しさよりも、命をとりとめて、 そこから生きていこうとする前向きな姿勢が際立つ。 タイトルの潜水服のイメージは、動きづらい肉体を形容しつつ、 海の底の心地よさも表しているのだ。 ジョニー・デップも熱望したというジャン・ドミニクを演じるのは、 マチュー・アマルリック。 精一杯開いた左目で必死に気持ちを伝える彼の演技が絶品で、 作品のテーマである人生賛歌を代弁する。 ジュリアン・シュナーベル監督作品では バスキア も好きで、それとはまた違った作品なんだけど・・・ 人間の強さとかもろさとか、 悲しみとか希望とか、、、、 そういうの、描くとすごいいですよね、この監督さん。 冒頭のタイトルバックには、最初はあまり気付かなかったんだけど レントゲン写真が出てきます。 そうとは知らずに見ると、抽象画のようにも見える、 ある意味美しい骨の写真たち。 そして、いきなり ジャン・ドミニクの視点で始まるのが 見てる側も左目しか見えないような、 物凄く閉鎖的な、狭くもどかしい世界で それを体感できてしまうんですね。 涙ぐめば、画面もにじむし、 話しかけてる人から視線をそらせば、 全く違うものが見える。 時々、元気だったころの回想シーンとか 左目以外の顔面もカラダも麻痺してしまった、 車椅子に座るジャンの姿が映り、 その、あまりの変わり果てた姿に 本当にこんな状態で自伝を書いたのだろうか、、、、 と、人間の可能性に驚いてしまいます。 当初は、ジョニー・デップがこの役を熱望していたそうですが パイレーツ・オブ・カリビアンの撮影などスケジュールがあわず、 マチュー・アマルリックで撮影されたんだそうですが、、、 なかなかどうして、 かなりすごい映像になっていました。 少しずつ、アルファベットで意思を疎通させる方法にも慣れ、 その瞬きの様子がリアルで、おそらく本当に 同じような訓練をしたのでしょうね・・・ 左目以外に麻痺していないもの、、、、 それは、 想像力と記憶 そういうジャンの言葉があるんですが・・・ 非常に印象的です。 瞬きで会話をする、 という話は聞いたことはあるものの、 こんな状態になることはおそらくめったにあることではないし しかも、華やかな世界の第一線で活躍していた人ならなおさら、 この生活は、こんな自分の状況は 普通なら絶望的になるのでは、と思うんだけど・・・ 人間って、強いんだな、、、 と、しみじみ思ってしまいました。 映像が絵画的で、 音楽も芸術的で、時にはコミカルで・・・ あまり暗くなり過ぎないのが良かったし、 絶望ではなく、希望、を描いている部分が 内容としては重いかもしれないのに 感じさせなかったですね。 非常に印象深い作品でした。 wikiによる、主な受賞は以下のとおり。 カンヌ国際映画祭:監督賞(ジュリアン・シュナーベル) ヴェネツィア国際映画祭:グッチ・グループ賞 サン・セバスチャン国際映画祭:ヨーロッパ映画賞 AFI映画祭:観客賞 ナショナル・ボード・オブ・レビュー:外国語映画賞 放送映画批評家協会賞:外国語映画賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞:撮影賞(ヤヌス・カミンスキー) ボストン映画批評家協会賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル) 同・撮影賞(ヤヌス・カミンスキー) 同・外国語映画賞 ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞:作品賞 ワシントンDC映画批評家協会賞:外国語映画賞 シカゴ映画批評家協会賞:撮影賞(ヤヌス・カミンスキー) 同・外国語映画賞 サンフランシスコ映画批評家協会賞:外国語映画賞 ブロードキャスト映画批評家協会賞:作品賞、監督賞(ジュリアン・シュナーベル) 同・外国語映画賞 女性映画ジャーナリスト連合EDA賞:編集賞、外国語映画賞、 同・年間優秀女性賞(キャスリーン・ケネディ) ラスヴェガス映画批評家協会賞:外国語映画賞 セントルイス映画批評家協会賞:外国語映画賞 フロリダ映画批評家協会賞:外国語映画賞 オクラホマ映画批評家協会賞:外国語映画賞 ヒューストン映画批評家協会賞:外国語映画賞 カンザスシティ映画批評家協会賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル) 同・外国語映画賞 オンライン映画批評家協会賞:外国語映画賞 リュミエール賞:作品賞、主演男優賞(マチュー・アマルリック) ゴールデングローブ賞:監督賞(ジュリアン・シュナーベル)、外国語映画賞 セザール賞:主演男優賞(マチュー・アマルリック) 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第24位 派手な映画ではないけれども、 いろいろと考えさせられる映画でした。 潜水服は蝶の夢を見る
潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】(DVD)
最後のスラダン 2023.08.31
スラダン中毒・・・ 2023.03.18
溜まる入場者特典 2023.03.05
もっと見る