月曜日にとりかかり、水曜日に読み終わりました。
文庫になるの、待ってたんだよねー
清須会議
三谷幸喜
いつも言っていますが、非常に歴史に疎いわたくし、
この清須会議のことも知るはずもなく・・・
でも、出版されたときの本紹介を見たことがあり、
ちょっと面白そうだな、とは思っていました。
確か、その後の映画化も視野に入れて書かれた、
三谷氏の書き下ろし小説で、
題材は1582年に実際にあった出来事の、
清洲会議(清須会議)を元にしたものだそうです。
歴史モノ、ということになるけど、
わかりやすいのは、すべて現代語だということ、
それから登場人物それぞれのモノローグ(独白)で
構成されているということ。
織田信長が本能寺で焼け死んでしまうところも、
信長のモノローグがあって、それで始まるのがね、
実際にあった大変な事件なのに、ちょっと笑えてしまう・・・
そして、独白という形なので、
誰がどんなことを考え、何を迷っているかという腹のうちがわかり、
勢力図がどんどん変わるのがとてもわかりやすくなっています。
歴史に疎くても、なにも困らない。
そして現代語、しかも少しくだけた現代語なので
人物像もつかみやすくて面白い。
秀吉が次の天下をとる、というのは歴史上わかっていることなんだけど
本能寺の変の直後にこんな腹の探りあいがあったのか、と思うと
非常に興味深いです。
映画も結構見たいのだった・・・
ちなみに、映画サイトではすでに配役もわかるので
それでイメージして読んでもいいかもね。
私は半分イメージして読んでました。
幻冬舎文庫 み-1-5清須会議/三谷幸喜