中国のWeiboで変わる日系企業のリスク
中国版ツイッターの「Weibo」昨年の年間つぶやきランキングが発表されました。なんと、3位に蒼井そらさん。並みいる国内外のタレントやアーティストを差し置いてこのランキングです。ちなみに、フォロワーは510万人を突破してます。自力で中国語を学習しながら更新し続けているようで、そのこと自体にも賞賛が集まっているようです。中には「中国のタレントもファンを大事にする蒼井そらに学ぶべき」という声もあるほどです。最初は珍しく、話題性から100万人くらいまでフォロワーが集まり、(たいていは、そこから伸びないらしい)そこからは自信の努力によるもの、というのが評判です。===Weiboがもたらす影響は凄まじく、営業、広告宣伝、マーケティングと言ったものから、人事、教育の場面まで及ぶようになりました。ただでさえ、世界でも口コミが速い民族として有名な中国人が、このWeiboなどのSNSを使い出したことで、企業や商品の「好評」ばかりでなく「悪評」も超ハイスピードで拡散してしまうからです。日系の「味千ラーメン」の事件も以前では考えられないほどの勢いで広がり、企業経営にも深刻なダメージを与えました。これも不満を抱いていた元従業員が発端と言われてますが、それだけ人事や教育のシビアさが求められてきています。引き続き情報管理の強化が必要なのは言うまでもありませんが、それにも増して、従業員や客との接し方の重要度が高くなりました。私たちも、現地の企業の研修の打合せの際に、中国人経営者と話しますが、それが顕著になってきました。以前は「幹部に逆らうならクビ」ということが多かったけど、現在はそうはいきません。だから、採用に慎重になってきたし、社内不正にも厳しく対応するようになりつつあり、さらに教育を重視するようになりました。===先日中国人の友人が、ある有名日系企業の悪評を教えてくれました。それは、「この企業のバカ部長(日本人)は、夜にクラブやカラオケで中国の女と遊ぶことしか考えてない」、、、というような内容でした。その後は、「その部長の女は、、、カラオケ◯◯のユキ(仮名)だよ、、、」「ゲーッ!いやらしい変態じじい!」「もう、絶対に買わない」と具体名まで出てくる始末です。なんとも情けない話です。いくら資金をつぎ込んでブランディングだ宣伝だとやっても、結局はこんな人的トラブルで評判を落としてしまうなんて(汗)。まずは、ブランドを維持するのに相応しい人材を(またはちゃんと教育した人材)送り込まなければならないご時世になってきたわけです。(仕事だけできればOKな時代も終わった)中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)