“Strange Beauty” 及び 原稿が遅れる理由
“Miss Leavitt’s Stars”が、素晴らしい本だったので、同じ著者による別の本、“Strange Beauty”を手に入れて読み始めている。これは、マレー・ゲル・マン(Murray Gell-Mann)の伝記[VINTAGE BOOKS(ペーパーバック);ISBN 0-679-75688-4;送料込で13.3ユーロ(約1860円)]。ゲル・マンは、「素粒子の分類と相互作用に関する寄与と発見」により、ノーベル物理学賞を受賞しているのだが、なんと、受賞講演の原稿を、結局、提出しなかったらしい。ノーベル賞のウェブサイト[http://nobelprize.org/]を見ると、たしかに、1969年の物理学賞の箇所には、下記のように記されている。“Professor Gell-Mann has presented his Nobel Lecture, but did not submit a manuscript for inclusion in this volume (= ‘Nobel Lectures, Physics 1963-1970’)”これは、使えそうだ。こんど、原稿の催促を受けたら、超美人秘書には、こう答えることにしよう。「かの、ノーベル賞受賞者、ゲル・マン教授ですら、度重なる催促にも関わらず、原稿を提出できなかったらしい。だから、凡人の僕の原稿提出が、少々遅くなることくらいは、起こって当然のことだ」