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カテゴリ:社会
昨日、とある大きな複合老人福祉施設にお試しで出かけたのだが、駐車場に着くと、入り口付近に背広姿の男達が大勢たむろしている。私は車内で私の上司の到着を待っていたが、遅れると連絡が入り先に一人で中にはいることにした。するとエントランスの車寄せに沿って男達20数人くらいがずらっと整列している。
誰かお偉いさんが来るのかなあと思いつつ上の階のグループホームに行くが、この時間に会うはずの担当者がそこにいない。下に行っているとのことで、誰が来るのかと聞いたら石崎岳だという。そう、衆院選北海道3区に立候補している自民党の候補者である。 候補がいろんなとこに挨拶回りするのはいい。それは当然だ。だが、なぜ、職場を放棄させ、留守番に一人残しただけで“お出迎え”に出なければならないのか? その間、もちろんお年寄り達はほったらかしである。下にいた男達も明らかにこの建物の職員だけではないようだ。グループの施設から呼び寄せられたのだろう。それも国民の奉仕者となる候補でしかない人間に対し、なぜ一列に並んで到着何十分も前から出迎えるのか? 私は石崎岳がどれほど偉い大先生なのかは知らない。だが選挙の挨拶に来た人間をわざわざ盛り立てるように職員総出で出迎えるのは、当選したら何か福祉関係で利益誘導して貰えるのか、もしくは事業を推進するに当たって何らか力になって貰える可能性があるのかなと思ってしまう。多分どこでもあることなのだろうけど、議員側にもそういう出迎えを容認する方向性があるからこそ行われることだろうし、なんかちょっと違うんじゃないのと感じてしまう。 今日たまたま石崎岳の選挙事務所前を通ったが、他の選対が古びたビルやプレハブ建ての建物を使っていたりするのに対し、彼の事務所は国道沿いの一等地のビルの1階にかなり広いスペースを使っていた。金も権力もあると言うことか。いい仕事をしてくれればそれはそれでもいいが、福祉の仕事をしている現場で、職員に自分の話を聞かせる為に仕事の手を休ませて集めるというのは、自分の立場を勘違いしてんじゃないのと私は思うのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/09/07 09:04:34 PM
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