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カテゴリ:教育者の愚痴
女子A「テスト、返すの?」
イヌ 「いや」 女子B「授業をするの?」 イヌ 「いや」 異様なものを感じたかもしれない。授業のベルが鳴り、授業開始の挨拶をして、 「君たちのあの騒がしい試験態度を見たら、あの試験は評価ができません。それで中間考査の評価をするために抜打ちの再試験を行います」 ”先生、前の試験は返さないの?””本当は採点してないんじゃないの?”といくつも愚痴が飛び交う。こっちが愚痴りたい。 「騒がしい。今日は静かに試験を受けてもらう」 ”先生、嫌い” 「嫌いでも何でもいいから番号順に座りなさい」 試験用紙と計算用紙を配る。そして、彼らを見守る。大半は素直に試験を受けてくれたが、3人、この場に及んでカンニングをしている。普通の定期考査なら不正行為は即停学だが、これは僕の授業。彼らがどのようにカンニングをするか観察した。 男子2人はどうしょうもない。廊下側の後ろに座っているヤツは姿勢も悪く、ほとんど横や斜め間を向いては考えているフリして答案を書いていた。ちなみに彼が除いていた子の成績は100点だった。そして、ひとつ前の席の子は前の席の答案を後ろからあくびをするようにして見て写し、横や斜め前を見ていたヤツに死角を作った写させていた。 もう一人は単独犯で斜め前の子の答案をチラチラ見ながら写していた。 明日、今日の試験を返すときに彼らの点数から-40点から-50点をして返そうと思う。もちろん、返す前に、 「今日返すものを中間考査とするが、この中で3人だけカンニング容疑かかっていて減点してあります。もし、元の点数にしてほしいなら、疑惑を晴らすためにも今日のこの時間に再々試験を受けてください。受けなければ、減点された点数で評価します。それから、昨日、欠席した子も今日、この時間で試験を受けてください」 問題の数字を完全に変えた再々試験を受けさせるつもりだ。 なんて甘いことかぁとも思ったりもする。本来なら、3-3全員が生徒指導に引っかかり、カンニングなんて停学で最後のインターハイにも出られなくなるというのに。 採点の結果、今日の試験で20点以上下がった生徒が16人。この3-3は38人学級。しかも80点90点台だった子が6人も1桁台になっている。 僕のやり方が気に入らなくてふて腐れた可能性もあるが、これは酷すぎる。 でも、僕の目から見て普通の子やがんばっている子は最大39点も上がっていた。 それでも平均点は63点から51点になった。これが彼らの実力だろう。 T教諭は、 「みんな、生徒指導で挙げないと駄目ですよ。最近の高校生はふざけているから」 確かに大人をなめきっている。 結局、相談ではないが、”生徒指導でこうしますよ”という話をしてきた。 変なところで手のかかる連中だ。 今回は彼らと僕の最初の試験なのでここまで手を焼いたが、次はそのまま0点で処理することも言っておこう。 明日も3-3は嫌な授業になりそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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