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2009年04月03日
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カテゴリ:主婦ネタ
いきなりウンチクですが・・・

宝くじ:正式名称は「当せん金付証票」といい、賞金付きのくじを購入するギャンブル一般を指す普通名詞は正式には「富くじ」といいます。

また 以前 「確率」、「還元率」で書いたように、払い戻し率は50%以下で、競馬(正式には勝ち馬投票)などの払い戻し率の75%に比べ、公営ギャンブルの中では一番効率は悪い。ほえー

しかし 「夢を買う」あっかんべーとして、ファンも多く、不景気でもかなりの購入者がいます。 いや かえって不景気なほうが売り上げが伸びるのだとか。 ま 一攫千金を夢見るのでしょうか。

ところで、この富くじはいつごろ始まったのか?


ということで、本日のお題 「宝くじ」

尚、昨日のお題は 「前向きな治療で病院
ご覧になってない方はこちら上向き矢印もどうぞ


大阪府箕面市北部、箕面山麓の瀧安寺(りゅうあんじ)、 飛鳥時代に開創されたと伝わる古刹。 木立に囲まれた本堂、弁天堂に安置されているのは、国内最古級の弁財天像。 財福、弁才、知恵の神に福を求め、初詣では多くの参拝客が来る。

ここに今も、富くじが残っています。 縁起物を買うと引ける。 樽形の木箱から取り出した木片の色によって、ホテル宿泊券・酒・福豆と、様々な景品が当たるが、現在の宝くじより、むしろ福引に近い。

どちらかといえば、景品よりも運試し。 庶民の夢を紡ぐ富くじの、発祥の地だからこそ新春の願いを託す。

正月7日、瀧安寺観音堂で長い柄のきりを手にした僧、詰めかけて抽選を見守る群衆。 江戸後期の地誌「摂津名所図会」が、「富突」や「富」とも呼ばれたかつての富くじを伝えています。

元日から7日までの間、参拝者が木札を買い求め、自らの名前を書いて木箱に入れていく。 僧が箱の中を錐で突いて3枚を選び出し、その名を読みあげ、厄除け、招福の「牛王宝印(ごおうほういん)」というお守りを授ける仕組み。

いつの時代に始まったのか?

富各有様ニ可被仰付候  と記された書状が寺に残っています。 箕面の領主だった青木重明が、「富」の公正さを守るよう、寺に求める内容です。 1575年(天正3年)の日付があり、安土桃山時代には既に営まれていたらしい。

堂で参拝者が差し出した竹ざおに紙を挟んで当選を決めた時代もあり、起源はさらに遡る可能性が高い。 いつの頃からか、「お守りは大福を招く」グッドと評判を呼んだという。

「家内安全や商売繁盛を願って、正月に大坂や京の商人らが箕面へと繰り出した。 お守りを買い取る人も現れたようです」と 箕面市立郷土資料館の福田薫館長が語る

景品も賞金もないのになぜ、流行ったのか。 札の「販売戦略」が功を奏したのだろうと、瀧安寺 山本照覚住職は推察する。

修験道開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたとされる寺は最盛期の室町時代、80の仏堂や僧坊を擁した。 落差33メートルの箕面大滝も近く、諸国から訪れた修験者らが修行に励んだが、修験道の習わしで檀家はない。

「大勢の食事やら、お堂の維持費やらを賄うため、富突が生まれた。 授ける牛王宝印の数を絞って希少価値を高めオーケー、人を呼び込んだのでしょう」 といわれる。

富突:大きな箱に壱から千までの木札が入れてあり、これを僧が手にした錐で突く。 先に刺さったのが当たり札であることから、富突という。


箕面から全国へ広がったのは江戸時代。 お守りを賞金に替えた富突が現れ、賭博の色彩を帯びてから。 家財を失う人が続出し、幕府は1962年(元禄5年)に禁令を発したが、後に寺の修復費に充てる場合は許可されたから、歯止めは利かない。

目黒不動、湯島天神、谷中の感応寺(現天王寺)という「江戸の三富」を始め、最盛期の興行は江戸市中だけで20~30か所に及び、3日に1度は催されたという。

くじの値段は通常、5~6匁(もんめ)、今の2万円弱と高いが、賞金は100~300両。 今なら2000万~6000万円前後に上り、射幸心をあおる。 高額なので、1枚を数人に分割販売する「割札」も横行しました。

「一獲千金」で士農工商の身分社会の壁を突破しようとしたのか。 ブームは過熱し、夢破れての悲劇も再三起きたという。 天保の改革(1841~43年)で幕府はついに全面禁止を決める。

こんな川柳が残っている。

  首くヽりとみの札などもってゐる


賞金を伴うくじは海外では古くから存在し、古代ローマで元老院の審議会の顔ぶれを賭けたとの記録がある。 近代的な宝くじは約570年前、オランダで要塞構築に伴う資金調達のために発行されたのが始まりとされる。

18世紀、英国の国営くじでは貴族ばかり当選する怒ってるなど不正が横行した。 アメリカは独立戦争の戦費の一部を宝くじで賄ったという。

国内で戦後、都道府県に認められた地方くじの第1号は、1946年12月発売の「福井県復興宝くじ」。 54年には政府のくじが廃止されて地方くじに一本化された。 79年にはジャンボ宝くじが登場し、賞金は現在、前後賞合わせて3億円。

1948年制定の当せん金付証票法に基づき、収益の一部は自治体の財源となり、道路や学校の建設などに充てられる。 尚、日本においては、当せん金付証票法に基づき、海外の宝くじを販売、および購入は違法となる。


            何の脈略もないが、箕面の滝
           箕面の滝



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最終更新日  2009年04月04日 14時32分02秒
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