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カテゴリ:ボランティア
東北を襲った未曾有の大震災からもうすぐ1か月経とうとしています。 しかし、いまだに避難所の公的支援に格差があるようです。
また、公的避難所でなく、一般家庭などに集団避難しているところには一層格差がひどいそうです。 いつになったら行政支援が円滑になるのでしょうか? 原発も危機を脱したようですが、まだこれからの問題が山積です。 それに電力不足も深刻で、今だけの問題ではなく、これから数年間は続きますから、小手先だけの対策では解決できません。 被災地も道路状況はやや改善され、仮設住宅の建設もおこなわれていますが、実際の復旧はまだまだこれからです。 これから一般ボランティアの力が要るときですが、災害ボランティアはなかなか難しいところがあります。 特に初期のときは、衣食住が自己完結できる人しかできません。 これは今まで何度も災害ボラに行った経験のある人しかできず、おのずとから人数は限られてしまいます。 しかし、中期に入ると一般ボラのできることも多くあります。 とはいえ、やはり災害ボラは気楽に参加できるものではありません。 それなりの心構えは必要です。 では「今 何ができるか?」 となると、やはり物資提供、義援金寄付、ということになるでしょう。 私もそうお奨めしています。 ただ、必要物資はその時々で変わってきます。 中期になると、物によっては余る物もあるので注意が必要です。 そして、この頃になると被災者が必要になるのが「すぐに使える現金」です。 ところが、せっかく多くの人が寄付した義援金は、実際被災者の手元に渡るのは数か月先なんですよね。 これは制度上 仕方のないことなんですが、もう少し早く渡せないものか と思います。 こんな意見もあります。 清水国明 「ちょっと過激な意見です」 災害ボランティアでこういう記事を見つけました。 「十人十色のやり方で」 2011年3月19日 読売新聞 「人手不足など深刻」 3月29日(火) 産経新聞 「ボランティアは押しかけていい」 4月5日(火) ニューズウィーク日本版 最後の「ボランティアは押しかけていい」はちょっと無茶ですが、ボランティアの数は「足りない」というのは、どの災害現場でも同じです。 局地的な災害の場合はそういうこともありますが、大規模災害ではボランティアの数が余るということは、まずありません。 たいてい「足りない」のが実情です。 しかし、受け入れ側の体制が悪いと、せっかくのボランティアをうまく使いきれないことがあります。 また、今回のような場合、受け入れ側の行政そのものが崩壊しているから、受け入れ体制そのものがとれません。 通信が遮断され、行政がまったく現状把握できなかったこと、それに行政そのものの崩壊、加えて、あまりにも広範囲だったことが行政対応の悪さに拍車をかけました。 道路も各地で寸断され、初期の物資輸送も混乱を極めました。 やっと輸送が改善されて集積所には多くの物資が集まりましたが、それを各避難所に配送できないという有様。 その上、避難所の現状把握ができていないから、非常な格差ができてしまいました。 残念ながら、今回の政府の被災者対策はお粗末の限りといわねばならないと思います。 原発問題が最優先で、どうしても被災者対策がおろそかになってしまったという実情はありますが、それにしてもいまだに解決されていないのが不思議です。 初期の物資輸送の遅れも、民間のNPO団体などはいち早く先遣隊を出し、道路情報を収集して翌日~3日後には現地へ輸送しています。 太平洋側の道路が寸断されているので、ほとんどが日本海側の新潟経由で現地入りしています。 何も道路は太平洋側だけじゃありませんから・・・ また、物資がまったく届いてないところもtwitterなどで発見し、届けています。 民間のNPO団体などがやっていることがなぜ政府にできないのか。 これはやはり民間のキメ細やかな対応のなせる技でしょう。 行政は縦割りのせいもありますし、法的制約も多い。 何よりも臨機応変ができません。 こうしてボランティアのことを書くと、よく「偽善者」とか、目立ちたいだけの「売名行為」、「(行かない)人を見下している」とか言われます。 そんなつもりはないんですが、まあ そう思われるのは私の言葉の使い方が悪いんでしょう。 でも 被災者は何でもいいんです。 後方であれこれ理屈を言ってるよりは、今の窮状を助けてくれれば・・・ twitterで見つけた、ある被災者の叫びです。 「善意でも、偽善でも、売名行為でも、支援物資は全てありがたいです」 さて、災害が起こったとき、まず「救援」があります。 たいていは着の身着のまま避難していますから、被災者の欲しいのは「衣食住」すべてです。 住のほうは自治体の避難所などに避難しているはずですから、「食」の支援が一番です。 次に「衣」になりますが、今回 行政支援が被災者に届いたのは1週間以上経っています。 しかも、1週間以上経っても届いてないところも多くありました。 あまりにも遅すぎる。 次に「復旧」、そして「復興」となります。 災害現場によって、また 災害規模によっても違いますが、半月~1か月後くらいから「復旧」が始まります。 この復旧時からがボランティアの活躍の場ですが、残念ながら今回の場合、地域格差も大きく、いまだ復旧に入れてない地域も多くあるようです。 今回は被災規模が大きく、広範囲にわたっていますので、金も人も多く要るでしょう。 また、期間も長くかかることが予想されます。 一過性に終わらないで、息の長い支援が必要だと思われます。 地震国日本、いつ自分もその立場になるかわかりません。 <義援金寄付先 一覧> こちらから → 募金・ボランティア募集の活動 一覧表 ●総合災害情報 SAVE JAPAN! エリア別救済支援情報サイト ●通信各社の伝言ページ NTT東日本災害用伝言ダイヤル「171」 NTT東日本災害用ブロードバンド伝言板「web171」 NTTドコモのiモード災害用伝言板サービス ソフトバンクモバイルの災害伝言板 KDDIの災害用伝言板サービス イー・モバイルの災害用伝言板 ウィルコムの災害用伝言板 ●安否確認 google 消息情報 赤十字 安否情報確認サイト MemoLi 現在位置表示機能 ●救援支援サイト 義援金等受付サイト情報 ●道路情報 東北通行実績情報マップ 国道など走行距離および所要時間 別ブログはこちら ●別ブログ 04/11の新着は「忘れられているもう一つの大震災」 前回は「桜前線」 前々回は「東日本大地震 原発事故」 別ブログ、コメント欄は開けてますが・・・即時表示されません。 尚、こちらではレスしておりませんが、あちらではレスしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月12日 10時55分07秒
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