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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
 madamkase@ Re[1]:渡航記念日(03/16) 高見由紀さんへ こんにちわ、イスタンブ…
 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2017年05月11日
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【5月11日・木曜日】


 今日は早朝から、とある企業のコマーシャル・フィルムの撮影で、リゾートに出かける日本人女性に扮するために、タクシーで家を出て、俳優手配業のエージェンシーの人と待ち合わせ、アジア側郊外の、これまたとある空港に出かけた。

 あ、匿名にすると言ったって、イスタンブールのアジア側郊外にある空港なんて、そんなに幾つもないので匿名にしてもわかっちゃうか。でも、一応オンエアされないうちに、出演者があれやこれや、と喋ってしまうことは不都合なので、やっぱり、とある空港ということにしよう。

 私は指定のあったスニーカーを1足、ビニール袋に入れてその他の衣装を入れたスポーツ・バッグと一緒に手に持って、タクシーに乗ったところまではビニール袋を持っていたのを覚えていたのだが、料金を払い、降りるとき足元を確認してスニーカーの袋がないのを確かめ、右手に持っていると思い込んで歩道に下り、待ち合わせのカフェでスニーカーを持っていないのに気が付いたのだった。

 私のほかにあと2人、エキストラが行くのだが、そのうちの中国人の若者が集合時間に小一時間遅れてしまったので、アジア側に渡る道路がもう非常に渋滞してしまい、1時間半以上もかかってやっと空港に到着したのだった。

 
 私の服装は、白いコットンパンツに、スニーカー、夏らしいTシャツを着て、木綿のオーバーブラウスなどを着る。夏の帽子かサンバイザー、サングラス、夏向きの手提げバッグを持つ、というスタイルになるよう、指示を受けていたので、それなりに大きなスポーツ・バッグにいろいろ着替えを詰めて、衣裳係の女性がその中から選び更衣室で着替え、スニーカーがないと言うと、白っぽい大きなサンダルを出してくれた。

 これがものすごく大きくて、しかも重いので、歩こうとするとスポッと足から飛び出し、衣装係に違うサンダルに替えてと言うと、男ものの分厚いハイソックスを出して「これ履いてなんとかやってみて!」と言った。

「自分の靴履いたら駄目?」と聞くと「もちろん駄目よ~」と言われ、まあ、黒い皮靴ではリゾートに行くらしく見えないから、諦めてそのドでかいサンダルを我慢して履くことになったが、これがまた、表面がでこぼこに出来ていて、足裏にごつごつ当たり、かかとのあたる部分が極端に低くなった「猫背矯正サンダル」とか何とかの訓練用なのか、普通に歩ける代物ではなく、履きにくいことおびただしい。

 今日の仕事は100人を超えるエキストラが集まって、パスポート・コントロールに並ぶ国内外の搭乗客の行列を、クレーンを使ったりいろいろな角度から撮影するので、ひたすら、立って並んで、OKが出るまでそれはそれは、気の遠くなるような時間が過ぎた。

 朝9時半頃に空港に着いたが仕事は11時頃に始まり、12時過ぎには早くも昼となり、食事休憩が1時間、それからまた延々と同じ画面を撮るのに、何度もカットと本番を繰り返し、周辺のベンチに座っている役の人もいるが、ロビーを歩いて通過するコックピット・クルーの男性パイロット達はともかく、キャビン・アテンダント役の女性2人は、なまじ容姿端麗だったばかりに、かかとの高いハイヒールで、同じところを何度もカン度も歩かされ、戻らされ、また歩かされてかかとの皮がすりむけて、血がにじんでしまうほどの靴ずれになってしまっていた。

 うわあ、気の毒~、スチュワーデス役のお姉さん達に比べたら、私の足の裏の痛さや膝の痛さなど、文句を言っている場合じゃないなと、ちょっとのカット休憩でも、拷問サンダルを脱ぎ捨て、床にじかに立ち屈伸運動をしたり、足首をひねって見たり、疲労防止に努めた。それにつけても、私のスニーカーはどこに行ってしまったのだろう。

lunch  
昼ご飯。鶏肉を全部留守番している子達への土産に持ち帰りました。

sandwich  
サンドイッチのパンは固くて歯が立ちません。ゆっくり食べて肉のほとんどを持ち帰り。

rizort  
リゾートに出かける日本のおばさん。サンバイザーが若すぎ。


 6時半頃、夕食は予定外だったので、ものすごく固いパンにドネル・ケバブときゅうりの古漬けを挟んだサンドイッチが配られ、早く終わらせるために休憩は30分に短縮されて、またほどなく撮影が再開され、それから1時間後、ついに念願の「カットー、OK, パイドス(終業)!」が出た。

 みんな一斉に衣装部から借りた服や靴類を返しに来て、更衣室はごった返した。幸い私はほとんどが自分の持参したものだったので、カーディガンとサンバイザー、あの忌々しいサンダルを返し、長~いハイソックスは返さなくてもいい、とのことで履いたまま貰って来た。

 朝、空港で落ち合った北スーダンの大学院生も、中国人大学生も、ビジネスマン役のおじさんも、みんな朝の集合場所の近くまで一緒に来て、私もそのあと、家の近くまで送って貰ったので、9時半頃には猫達のところに帰って来た。

 玄関のカギを取り出すのに手間取っていたら、ブラック・ウスタが私に気づいて呼びとめた。
「加瀬ハヌム、夕方、あんたの友達が来て、ポシェット(ビニール袋)を2つ置いて行ったよ。今出すからちょっと待ってて」

 ショウルームの奥から、ウスタはトマトやキュウリ、バナナやレモンなどの入った袋と、もう一つは成長しきったワラビの葉っぱが山のように入った袋だった。

 なかなか忙しくてワラビ採りに行かれない私の代わりに、ウスキュダルのアフメットさんが一人で行って採って来てくれたらしい。 

 私の帰りが遅かったので、店を閉めずに待っていてくれた、というブラック・ウスタにもよく礼を言い、部屋に入るとすぐアフメットさんにお礼の電話をしたが、出なかったので明日にでも、とそれ以上は掛けなかった。


 真っ先に、空港の昼と夕食に入っていた鶏肉やケバブのほとんどを紙コップに入れて持ち帰ってきたので、猫達は大喜び。それからゆっくり缶詰を開けてやり、砂箱をきれいにしてやってワラビを洗い、水に付けて一晩おくことにした。

 非常に長い時間だったので、あのサンダルのせいで私はひどく疲れた。しかし同じエージェンシーから派遣された私達4人の外国人は、互いに初対面だったが、私がサンダルでエライ目に遭っていたので、ビジネスマン役のカザフスタン人のおじさんも、カットになると空いたベンチを見つけて座るように勧めてくれたりした。

 北スーダンのドレッドヘアの大学院生も、中国人の大学生も、また仕事で一緒になれたらいいね、と語り合いながら、長時間を一緒に過ごしたので、最後は仲良くRエージェンシーの部長さんの車で帰って来た。

 居ながらにして、いろいろな国の諸事情を聞くことが出来て、これも人種のるつぼといわれるイスタンブールに住んでいる醍醐味の一つかなあ、と感じるひとときでもある。







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2017年05月18日 03時11分51秒
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