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※ここからは広告を含みます。 マンガに見る陸上自衛隊新隊員教育のウソ・ホントの解説をしてみたい いつもの様に題材は ライジングサン第1巻で、 官品を支給されているシーンだ (参考文献 ライジングサン第1巻) 右上にある説明文の中で「戦闘服 制服 …」と続いて 『鉄鉢(ヘルメット)』とあるが、鉄鉢(てっぱち)という官品はないので、これはウソ 正しい名称は『88式鉄帽』だ (88式という意味は、1988年に正式採用された、ということになっている。) 鉄の帽子、これを縮めて鉄帽 というイメージだ。 88式鉄帽いう物は、 これはレプリカだが、どの様な物であるかとイメージアップしやすい。 (私が現職自衛官の頃は、クッションパットは無かった。現在は、この様に改良がされているのかもしれない。) 現在の鉄帽は「鉄」というよりは、「樹脂」の帽子という感じだ。 鉄鉢(てっぱち)という呼び方は、隊員間での俗称というか愛称の様な程度のもの。 では、なぜ鉄鉢(てっぱち)と呼ぶようになったか これは、88式鉄帽が採用される前に使われていた鉄帽が影響している。 下の写真は、88式鉄帽が採用される前に使用されていた66式鉄帽 (参考文献 ウィキペディア) この66式鉄帽は、米軍のM-1ヘルメットに近い構造で、スチール製だった。 スチール製の鉄帽の内側から、写真の様にプラスチック製のヘルメットをはめ込んで、被った。 (参考文献 ウィキペディア) つまり、外側のスチール製の鉄帽が「鉄製の鉢植えの鉢」という印象なので、鉄鉢(てっぱち)と呼ばれるようになったと思われる。 そして、内側からはめ込んで使ったプラスチック製のヘルメットを、米軍は『ヘルメットライナー』と呼んだ。 現在の自衛隊でも、このプラスチック製のヘルメットを軽作業用などの用途のために使用していて、 この正しい名称を『中帽』という。 外側のスチール製の鉄帽の中の帽子、というイメージだ。 このマンガのシーンの中で、鉄鉢(てっぱち)の次に書いてある『ライナー』という名称の物も官品にないので、これもウソ この『ライナー』という呼び方も、中帽の俗称とか愛称だ。 米軍が『ヘルメットライナー』と呼んでいた『ライナー』の部分を使っているものだ 自衛官候補生や陸曹候補生の教育隊、陸曹教育隊、幹部候補生学校など、教育部隊での教育期間中では、 厳しい教官の中には、 「鉄鉢は、鉄帽と言え」 「ライナーって言うな」 「正式名称で言え」 「人の前に立つ立場になった時に、正しい名称も知らんヤツに、部下がついてくるかっ バカタレっ」 と厳しく指導する人もいる。 これから、昇任しようと志がある現職自衛官の人たちには、 「正式名称は、何ていうんだろ」 と気を付けるクセを持つことをオススメする 元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。 ↓よろしければ覗いてみてください。 数多くある自衛隊関連ブログの中から ご覧頂き、ありがとうございます。 ランキングに参加しておりますので ご覧の際には、是非ポチっていただきまして 応援をお願い致します。 ブログ更新の励みになっております。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.10.13 22:27:29
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