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Manachan's World-東京下町日記

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2005年08月18日
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他の投資商品でも同じでしょうが、不動産マーケットには、機関投資家など膨大な資金量をもって参入してくる人々と、それに比べて雀の涙程度の資金しかもたない一般投資家・顧客が混在しています。そして多くの場合、一般の人間が「儲かるぞ!」と思って大挙して参入してくる前に、マーケットはすでに吊り上げられて、機関投資家や一部の人間が、すでに巨大な儲けを手にした後だったりします。

その辺の事情は中国でも変わりません。いま中国の各都市では、不動産価格が上がりすぎて、当局がバブルつぶしに躍起になっている段階ですが、そんな各都市の不動産関連記事を見ていると、必ずといって良いほど出てくる「超有名な名前」があります。それが、

温州炒房団
・・・中国人なら誰でも知ってるかもしれません。

「温州」(うんしゅう)というのは都市名でして、これは中国南東部沿岸、浙江省の南部にあります。ちょうど、上海と福建省の間に位置しています。

「炒房団」、これは日本語でいうと、「マンションころがし団」でしょうか・・・ちなみに「炒」という中国語は、「不動産や土地の価格を吊り上げる」みたいなニュアンスです。

温州商人、というのは昔から中国では有名です。温州は山が海のすぐそばまで迫る土地で、田畑に使える平地が少なく、そのため人々は工業や商業に活路を見出してきました。死ぬほど懸命に働く暮らしのなかで、豊かになった一部の人々が「温州商人」とよばれ、その富裕ぶりは中国各地に聞こえています。

で、お金持ちになった温州商人たちは、どんな行動をとるのか?というと、これが、皆さん狂信的なほど、不動産に走るんですね。とにかく彼らは、銀行に預金するのが大嫌い。大金を預けてなけなしの利息を手にするのがバカバカしい、と思うんですね。かといって、もともと質実剛健な土地柄だから株券や金融商品にはあまり興味がない。また、近年はやりのハイテクともあまり縁がない土地柄・・・そうなるともう、「不動産しかない!」。

温州人の不動産狂いぶりを物語る、こんな話があります。温州でマンションを発売すると、発表と同時に瞬く間に売り切れてしまう。たとえその数が4~500棟あっても、数日以内に必ず完売する。地元の多くの人々は、「不動産を買って転売すれば、すぐにでも2~30万元(280~420万円)を手にできる」と信じ、不動産の転売だけでデベロッパー以上に稼ぐ人も珍しくない・・・その結果、温州のマンション相場は瞬く間に首都・北京の水準も超え、「誰も買えない」価格にまで吊りあがってしまった。

温州は、もともと用地の少ない土地です。狭い温州マーケットに飽き足らない人々は、広い中国の各都市に散り、1999年頃からじゅうたん爆撃的な不動産投資を始めました。彼らの足跡は近隣の杭州、上海、南京のみならず、北京、広州、遠くは海南島や四川省の成都まで及びました。彼らはいつの間にか、「温州炒房団」とよばれ、その数は約10万人と推定され、巨大な資金量を武器に、各都市の一等地にあるマンションというマンションを買占めました。転売して利益を得ると、それをまた別のマンションの投資に回すので、彼らの活動は止むことを知りません。

温州炒房団の関連記事(中国語)

その結果、彼らは中国各地で、恐れられることになりました。「温州人が来た!」・・・それだけで、瞬く間に相場が吊り上げられて、地元の人間にとってマンション購入など夢のまた夢になってしまうかもしれないのです。

今年に入ってから、不動産のあまりの暴騰ぶりに音を上げた各都市当局は、例えば、「購入2年以内に転売したら、売買価格の5%を課税する」みたいな政策を実施し、温州人をはじめとする、大手投資家の活動を封じ込めようと、躍起になっています。これら一連の施策が功を奏すかどうかは、神のみぞ知る!

というふうに疑問符をつけた理由は、やっぱり中国全体を見ると、「不動産でお金持ちになりたい!」と思う人が多いからなんですね。最近では、中国全土でエネルギー不足という時代を反映して、炭鉱の多く存在する山西省のお金持ちが、主に北京を舞台に、あの温州人を彷彿とさせるような、猛烈なマンションころがしをやっている、という話も聞きます。

余談ですが、こないだ会社の仲間に、「温州炒房団の友人がいるか?」と聞いてみたら、「残念ながら、そんなお金持ちの友人はいない!」という答えが返ってきました。





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最終更新日  2005年08月18日 21時52分24秒
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