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Manachan's World-東京下町日記

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2006年04月02日
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カテゴリ:大連の暮らし
ロシア人が都市設計し、日本人がそれを引き継ぎ、今は中国人が主人公となっている街・大連。この街の成り立ち自体が、まさに20世紀東アジアの歴史そのものといって良いでしょう。

「大連」という、おおよそ中国の都市名らしからぬこの名前は、もともとロシア語の「ダーリニー」(「遠い」の意)から来ています。日露戦争の後、ロシア人の後釜に入った日本人が、「ダーリニー」に「大連」という漢字をあて、それが都市名になりました。その語、第二次大戦の敗戦で、日本人がこの街から去った後、中国人は「大連」をそのまま受け継ぎ、北京語で「ダーリエン」(Dalian)と読み、今日に至っています。

たった100年余りの歴史しか持たない大連の街は、その誕生の経緯からして、すでにインターナショナルかつ、コスモポリタン。その歴史を知れば知るほど、この街を歩く魅力は尽きません。整然とした都市計画、緑の街路樹、中山広場界隈に残る欧風建築、ロシア人街、日本人街、戦前の日本人に親しまれた「星が浦」の海水浴場など・・・散策スポットには事欠きません。

そして、私はまた別の意味で、この街のユニークさに驚いています。それは、大連の隅々まで歩いても、「寺社仏閣」に相当するものが見当たらないことです。本当に、みごとに、何もない・・・。

私はこれまで、世界中のいろんな土地を歩いてきましたが、どの国、どの土地にも、人々の信仰の対象であるところの教会・寺院の類が、たいていあるものです。たとえば米国では、どの都市にも教会がたくさんあるし(特に南部なんか教会だらけ!)、ホテルのサービス案内にも「教会」が載ってるほどの熱心さ。その南、メキシコやグアテマラに行くと、さすがにカトリック国だけあって、教会の密度はさらに濃くなります。

アジアに目を転じても、例えばインドでは、それこそ至るところに、ヒンドゥー教の寺院が点在していますし、タイでは、どこでも仏教寺院のある風景が当たり前になっています。台湾には、「天后宮」、「関帝廟」などの道教寺院が、それこそ街の辻々に存在し、誰にも身近なものとなっています。

よく、「信仰心が薄い」といわれる日本にも、神社・仏閣の類が、それこそいくらでもあるわけで・・・別に京都奈良みたいな古都でなくて、大都市やそのベッドタウンでさえも、町内に神社の一つ二つは、当たり前にあります。例えば、私の育った街は東京郊外の、とりたてて特筆すべき歴史もない、雑駁な住宅都市ではありますが、それでも年越しには、「長全寺」で除夜の鐘を聴き、「柏神社」で初詣で♪というコースが、徒歩10分以内で回れるほか、市の北部には関東三大弁天のひとつ「布施弁天東海寺」があり、南部の「広幡八幡宮」の参道と社殿は見事です。ウェブで調べてみると、柏市内だけで少なくとも68の神社32の寺院が存在しているようです。なかなかすごい数!

一方、中国の都市では、日本や台湾と比べると、寺社仏閣の密度がかなり少ないように思います。加えて、都市化の過程で、せっかくの寺院や歴史的建造物が取り壊されてしまうケースが、日本よりずっと多いようにも思います。これは、あくまで私の印象ですが・・・。

ですがそれでも、さすがに悠久の歴史を持つ国だけあって、北京、西安などの古都では、寺院、鐘楼、古城、庭園の類をたくさん見かけます。中国最大の都市・上海は、比較的新しい都市ですが、それでも豫園という、みごとな庭園寺院があります。

ところが、大連には、何もない・・・。ロシアと日本に支配された歴史を持つこの街は、ロシア正教の教会や神社がいくつかあってもよさそうなのに、私の知る限り、ない。また、この街の住民の大部分は孔子のお膝元・山東半島から移住してきた人々の子孫なのに、孔子廟もなければ、関帝廟も見当たらない。大連の都市部だけで、人口300万人近くいるのに、伝統的な宗教施設がこれだけ空白になっているケースは、世界中を見渡しても珍しいと思います。

どうしてこうなのか? 街の歴史が新しすぎるからなのか?或いは、新中国が成立してから、共産党政権が寺院や廟をすべて取り壊してしまったからなのか?私には分かりません。

身近に寺社仏閣がない、という事実が、大連人の心のあり方にどういう影響を与えるのか、私には分かりません。ま、それでも皆さん、旧正月に爆竹を鳴らしたり、紙のお金を燃やしたり、玄関先に「対聯」を貼り付けたり・・・みたいな伝統行事はちゃんと実践しているようなので、ま、そんなに寒々しい風景ではないことは確かなんですがね。

以上、信仰心は薄くても、すぐ身近に神社仏閣がある環境で育った者の独り言でした。


大連はきれいな街なんだけど・・・

Dalian


こういう風景がないんですよね・・・
(北京にて撮影)

Beijing


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最終更新日  2006年04月02日 02時42分20秒
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