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カテゴリ:東京下町の暮らし
冬の、ピーカン照りの日に、雨合羽を着て、渋谷の町へデートに繰り出そう。
渋谷で、彼女と会ったら、こんな台詞を吐いてみよう。 「ああ、すごいねえ。渋谷は快晴なんだね。隣の原宿は、大雪だったんだよ。一駅違うだけで、天気がこうも違うものなのかあ・・」 このジョークが相手に通じるようであれば、いずれ彼女とはめでたく結ばれて、一生添い遂げることになるでしょう♪ -------------------------- これはもちろん冗談ですが、狭い東京のなかでも、場所によって天気はかなり違うことがあります。 私の場合、職場は新宿にあって、自宅は江東区の東陽町にあります。この両地点は、13kmほど離れており、地下鉄を使うと、最速で23分で着きます。 でもって、地下鉄で移動する、ほんの20数分の間に、天気が激変して、新宿ではお天気なのに、東陽町に着くとすごい土砂降り・・・なんてことも、これまで何度もありました。 東陽町の雨というのは、なかなかすごいんです。傘をさしてもささなくても、3分で全身びしょ濡れになるとか、雨煙で前がほとんど見えないとか・・・。そんな時は、地下鉄の出口に長蛇の列ができて、皆、雨がおさまるのを待つことになります。そんななかで、ごく少数の、勇敢な人だけが、土砂降りのなかを歩いて家路に着きます。 土砂降りになるのはともかく、ちょっと気になるのは、東陽町の標高。ここは、ゼロメートル地帯。駅の出口で、だいたい、海抜マイナス0.8メートルくらい。北へ5分ほど歩いた、江東区役所付近で、マイナス1.5メートル前後。隣りの南砂町までいくと、マイナス3メートル以下、なんてところがザラにある。この両駅から北側の地域は、錦糸町や亀戸も含めて、約5~6kmにわたって海抜マイナス地域が続いています。 この、谷底みたいな地形のところに、たまに土砂降りの雨が降り、また、何十万という住民の、生活排水も毎日出る・・・でも、海抜マイナス地帯だから、ポンプで強制排水しないと、水はどこへも流れないわけなのですね。 こんなこと書くと、すぐにも水浸しになりそうに思えてきますが、江東区近辺で、浸水被害というのは、ここ数十年全くないそうです。地元の古老に聞いても、「昔は水害なんて、しょっちゅうあったけど、ここ数十年は、聞いたことねえな」。 東京の排水システムは、よほど凄いのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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