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Manachan's World-東京下町日記

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2008年10月28日
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カテゴリ:柏・東葛
東京都内から、多摩川を渡って神奈川県に入る。あるいは、荒川を渡って埼玉県へ、あるいは江戸川を渡って千葉県へ・・・そうした、所謂「川の向こう側」には、一体、どのくらいの人が住んでいるのでしょう?

答えは、1700万人以上!!東京に通勤・通学する人とその家族だけで、その数は、なんと1700万人を超えるのです。日本の総人口の1割以上です。

そうした、膨大な数の人々の住む地域は、これまで、「東京のベッドタウン」などと呼ばれてきました。この私も、ベッドタウンとよばれる町で、生まれ育った一人です。

ベッドタウンとは、東京などの大都会で、朝から晩まで一生懸命働いて、満員の通勤列車に揺られて帰るお父さんたちが、「寝に帰る場所」というニュアンスになります。が、私は子供心に、ヘンな言葉だなあと思っていました。「どうして、ここがベッドタウンなんだろ?」と、いつも不思議な気がしていました。

それもそのはず。お父さんたちにとっては、確かに、「寝に帰るだけの場所」であったかもしれません。でも、地域に残るお母さんたち(近年は、働きに出る人が多いけど)や、子供たちにとっては、この場所こそ、日々、朝から晩まで過ごす、「生活の場」なのですから。

かくいう私も、柏という地域の、天と地の間で、日々、寝起きしながら育ちました。学校への行き帰りに、フォルクスワーゲンの数を数えたり、裏山へ、カブトムシをとりに行ったり、ビニ本狩りに行ったり、近所のゲームセンターで、コイン投入口に針金を入れてタダで遊んだり・・・そんなことをしながら過ごす、ここが、まさしく生活の場にだったのです。

そういう、生活感が横溢する地域を、働く男性の視点から一方的に「ベッドタウン」と称する、そんな感性から、私たちはそろそろ卒業しても良いのではないでしょうか?なんたって、首都圏だけで1700万人ですよ!関西圏とか、名古屋圏の郊外とかも含めたら、2500万人は下らない、そんな膨大な数の国民の生活の場を、いまどき、「ベッドタウン=寝に帰る場所」と形容することもないと思いますよ。モーレツな高度成長期ならともかく、そんな時代は、とうに過ぎ去ったのですから。

また、ベッドタウンという言葉が使われる時、それぞれの街が育んできた歴史伝統が捨象されて、大都会への通勤者が多く住む地域、という一点だけがクローズアップされてしまいます。たとえば柏は、常磐線の開通以来、商業都市として100年以上の伝統を持つ成熟した街ですし、町田は、横浜~八王子を結ぶ「絹の道(シルクロード)」の中継地として栄え、独自の食文化まで育んできた都市です。八王子に至っては、江戸よりも古い歴史を誇る街です(鎌倉時代にはもう栄えていた!)。そういう大事なことを、見えなくしちゃう言葉なんですね。ベッドタウンっていうのは・・・。

地域には、お父さんたち、お母さんたち、子供たち、おじいちゃん、おばあちゃん方、外国人・・・いろんな職業、いろんな境遇の人が暮らし、思い思いの関係を結んでいます。そういう、雑多な人々の人生が交錯する、多義的・多層的な空間、という意味を込めて、「都市」の称号を与えてもいいのではないでしょうか?たとえば、東京郊外の、ちょっとした街であれば、「郊外都市」と呼べば良いのではないでしょうか?私には、あまりネーミングセンスはないけれど、少なくとも「ベッドタウン」よりは、ずっと良いと思う。

ここが、ベッドタウンではなく、郊外都市である、という自覚が芽生えたとき、そこに暮らす、全日制市民のための、街づくりの動きに、つながっていきます。ここは、寝に帰るだけの場所じゃないんだ、自分たちが、朝から晩まで過ごす場所なんだ、ということが出発点になれば、我が街の景観や、都市空間を大事にしようという気持ちになってきます。21世紀は、そういう感性で生きていきたいものだと思います。

参考までに、ベッドタウンとは、和製英語です。英語圏では、Bedtownなんて言葉、聞いたことがありません(Motownならあるけど)。日本語のベッドタウンに相当する英語は、Suburbia(郊外の住宅地)、あるいは、郊外の少し大きな街には、Regional Center(地域の中心地)という名称がつけられることがあります。いずれも、「寝に帰る場所」みたいなニュアンスはありません。





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最終更新日  2008年10月28日 00時18分45秒
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