|
カテゴリ:お仕事@インド企業
最近、私のチームに入ってきたメンバーは、経歴がなかなか面白くて、アフリカでの生活経験があります。彼は海外青年協力隊の派遣スタッフとして、エチオピアの地方大学でIT技術を教えていたそうです。
エチオピアがどんな国で、現地の暮らしがどんな感じなのか、私には皆目想像がつきませんが、こういう経歴って、個人的に好きだな。私自身もかつて、アジアやヨーロッパ、北米、中米など、いろんな国で、旅の空を眺めていた人間ですので・・・。 彼は、エチオピアから帰ってきて、まだ数ヶ月。これから日本の企業社会に入っていくにあたって、いろいろと苦労もあることでしょう。特に、彼がこれから入っていこうという職場の雰囲気って、 「エチオピアに住んでました♪」と聞いて、 「それは面白いね」と、プラスに評価するよりも、 「こいつ、本当に大丈夫なのか?」と、不安に思う人の方が多いだろうからです。 同病相憐れむ、といいますか、私もバックパッカー上がりで、これまでの人生、回り道ばっかりしてきました。だから、日本の企業社会で生きていく上で、いろいろと、価値観が折り合わなくて、苦労することがあります。でも、それを乗り越えなくてはいけないんですよね。 ところで、彼から聞いた、エチオピアのお話をいくつか、 エチオピア人、そして多くのアフリカ人にとって、目標とする国は、インド アフリカの発展途上国で暮らす人々からみて、インドは、同じ発展途上国という点で親近感を持てる存在。そして近年は、目覚しい経済発展を遂げたので、「憧れ」の感情も芽生えてきたんだそうです。 エチオピアでは、各地の教育機関に、インド人の講師がたくさん進出していて、尊敬を勝ち得た者も多いとか。また、生活習慣や宗教観の面でも、共通点が多いんだそうです。たとえば、エチオピア人の多くは、宗教上の理由で、食生活の禁忌を多く持っていますが、その点は、インド人と似ています。 エチオピアでの、中国の評判は、必ずしも芳しくない もともと発展途上国で、近年目覚しい経済発展を遂げた大国といえば、中国が、インドと並んで、世界の双璧といえます。また中国は、資源を持つアフリカの国々にラブコールを送り、多額の資金援助もしています。 ですがエチオピアや、その他いくつかのアフリカの国では、中国人は必ずしも好まれていない状況があるそうです。たとえば中国は、アフリカ各国に労働力として囚人を送り込むことがあり、彼らの素行が余りよろしくないため、評判を落としたりするとか。また中国人には、宗教上、食生活の禁忌がほとんどないので、その辺も、アフリカ人が文化的ギャップを感じる一因になっているとか。 ちなみに日本人は、エチオピアにはあまり進出していないそうです。特に地方都市になると、日本人数が皆無に近く、かたや中国人の数はずっと多いので、日本人は結局、中国人に間違えられるのが通例だとか。だから、エチオピア人に、 「お前は、本当に、ロバを食うのか?」 とか、聞かれたりするそうです(ま、日本人でも、馬なら食べますけどね)。 アフリカ人にとって、中国や日本のある東アジアは遠すぎて、ほとんどイメージがつかないそうです。逆にインドなら、確かに外国ではあっても、少なくともイメージできる近さではあるんでしょうね。改めて、世界地図を眺めてみると、エチオピアはアフリカ大陸の東側にあって、インドの西岸(ムンバイ等)からだと、飛行機で4時間も乗れば着いてしまいそうな近さです。 アフリカは、21世紀最後のフロンティアとも呼ばれています。そのアフリカに容易にアクセスできる。改めて、インドの地の利の良さを、実感しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月30日 23時35分59秒
コメント(0) | コメントを書く
[お仕事@インド企業] カテゴリの最新記事
|