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Manachan's World-東京下町日記

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2010年05月08日
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カテゴリ:エッセイ集
私は、東京郊外を一周する環状道路・国道16号線の近くで生まれ育ちました。




国道16号エリアは、東京で働くサラリーマン家族がマイホームを買うべく、大挙して移住してきた地域。沿線自治体の人口は、合計1000万人を超え、日本の総人口の約1割を占めます。

国道16号沿いは、ロードサイド店舗が集結し、巨大な商圏となっています。ヤマダ電機、洋服の青山、オートバックス、ラーメンの幸楽園、スシロー、お仏壇の長谷川など、全国展開する量販店・チェーン店が、延々と並びます。また、ららぽーと、イトーヨーカドーなどの大型ショッピングセンター、アウトレット、倉庫店など、ありとあらゆる種類の大型店舗が存在し、まるで大量消費社会の縮図のようです。

このハードコアな沿道風景を、美しいと言う人はあまりいません。逆に、「ファスト風土」とか、「16号線化する風景」みたいな、ネガティブなイメージで語られることの方が多い。

この風景を、批判することは簡単です。私だって、美しいとは思いませんから・・・一方で、自分自身を含め、この地を故郷として一生涯生きていく、1000万人のことを考えると、16号線の魅力をもっと発見して、ここで生まれ育った積極的な意味を見出していきたい気持ちは、大いにあります。




ところで、国道16号線の内側と外側では、地域の特性がずいぶん違ってきます。
先日ウェブ上で、こんな言葉をみつけました。


国道16号線国境説


いくつか引用させていただくと、

・国道16号線を境に、その内側は「東京国」であり、外側は「日本国」である。
・日本国と東京国では様々な点で異なっている。日本国の中は北海道から沖縄県まで共通点が多い。例えば、
・東京国では移動はほとんど公共交通機関だが、日本国ではほとんど自家用車である。
・東京国ではタクシーは街で手を上げて走っているのを止めるものだが、日本国では電話で呼ぶものである。
・日用品の買い物は、東京国の人は複数の店を買いまわるが、日本国の人は普通は大型店(巨大ショッピングモールなど)一か所で済ませる。



確かに言われてみれば・・・その通りかも。

日本の国土のほとんどが、自家用車での移動がメインとなる「クルマ社会」。その中で唯一、東京だけが、公共交通機関が充実し、クルマなしでも暮らせる都市であると(大阪もそうかもしれないが・・・名古屋や札仙広福はたぶん違うでしょうね)。

その東京でも、通勤圏の外側に行くと人口密度が少なく、公共交通機関も不便になり、クルマ社会の色彩が濃くなっていく。

でもって、クルマ社会(日本国)と公共交通社会(東京国)の境界線はどこかといえば、だいたい、国道16号線になるのでしょう。

もちろん、細かいこと言えばキリないけど・・・たとえば神奈川県では、国道16号線の外側に東京国的ライフスタイルが大きく広がっていたり、逆に埼玉県や千葉県では、16号内側でもライフスタイルが日本国的だったりします。

でも、私の育った千葉県柏市では、ずばり、16号線が国境線のイメージになります。16号の外側へ行くと、内側に比べて明らかに人口密度が少なくなり、クルマ中心の生活になる。柏周辺の、16号沿いロードサイド店舗の充実は凄いですけど、これらは主に、16号外側住民がクルマを使って利用する商業施設になります。

逆に16号の内側エリアだと、道路は狭く、いつも混んでいて使いにくいし、また柏駅前の大商業地があるので、自然、公共交通機関と徒歩、ママチャリ中心のライフスタイルになってきます。

ざっくりした感覚でいうと、柏市面積の約4割が東京国(16号線内側)、残りの6割が日本国(外側)に属し、逆に人口では、約6割が東京国に住み、残りの4割が日本国の住民である、といった塩梅。同じ16号線沿いの郊外都市~さいたま市、八王子市、相模原市など~にも、似たような状況があるのでしょう。


東京国:徒歩中心の暮らし




日本国:クルマ中心の暮らし




面白いことに、国境線のやや内側(東京国側)に、郊外駅前型大商業地が数珠繋ぎに形成されています。南から時計回りに、横浜、町田、八王子、大宮、柏、千葉・・・(川越と相模大野は16号外側になるけど、商業地の性質はほぼ同じ)。

この事実は、一体なにを物語っているのでしょう?東京国が日本国に対し、国境近くの各拠点で、「東京ライフスタイルの優越性」をデモンストレーションしているのでしょうか?

いずれにせよ、このおかげで、町田、大宮、柏など「国境沿い都市」では、東京国ライフスタイルと日本国ライフスタイルの両方を、身近に味わうことができてしまうのです。

このエリアに住むことがベストなのかどうか分からないけど、少なくとも、日本で一番、買い物が便利な土地であることは間違いないでしょう。だって、地元の駅前商業地を歩けば何でも揃うし、車を使えば16号ロードサイド店で何でも揃うわけですから・・・。

首都郊外・16号線国境地帯・・・東京都心まで、電車でわずか40分。でも、地元で何でも揃うから、用事がない限りわざわざ都心に出ない。仕事が東京になれば、地元から電車で通勤すれば良い。仲間もいて、親の家もある地元を出ていく理由は全く見当たらない。実際、この地域で生まれた多くの人が、一生をここで過ごす(私は18歳で地元を出ていきましたけど・・・少数派ですね)。

まさに21世紀の村人・・・そんな彼らが、いま日本人の約1割を占めています。





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最終更新日  2010年05月08日 23時29分56秒
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