ビピンパ。
わたしがお料理の自慢をする事なんて、きっと誰にも記憶に無いかと思う。だって、自分でも自慢するようなお料理を作った思い出は皆無だから・・・。今日はごめんね、自慢に付き合ってね皆様。だって、こんなのが出来たんですもの。じゃじゃーん。過去の日記のコメント欄で少しやりとりをして下さっていた「なつさん」が教えて下さり、ミシガンのレストランで初めて食べてから大好きになったピビンパを作った。大体、お料理の作り方を訊くのは、血縁やそういう関係の友達なら兎も角、余り知らない人や血縁でない親戚、ましてやそれを生業にするプロの人に教えて貰おうとすると、なんだか「やり方さえ分かればわたしにも出来ます!」とか「あなたの技術なんてすぐ真似出来ます!」と言っているようで自意識過剰かもしれないけれど、中々教えて貰い難い。わたしよりもずっとお料理の好きなブルルは、興味丸出しで結構あちこちで質問しているが、特に相手が気分を害された様子だったり断られた事も無いらしいから、わたしの考え過ぎで、こうやって訊かない故に実は自分のレパートリーを狭めているのかもしれない。と言う所へ、なつさんが、ご丁寧に楽天メールでレシピを書いて送って下さった。早く作って食べたいなあ、と言うのは正確ではなく、早く食べたいなあと思って、早くブルルが出張に行かないかなあ、と思って待ち構えていた。初めて何かを作る時は、殆ど何でも喜んで食べるブル乃助とわたしだけの時に実験する。お野菜がたっぷり有ればそれで立派なピビンバだと思えるが、ブルルはお肉人間なので、早く食べたいから出張に行けとも言えずに居たら急に仕事で遅い日が有ったので、予定にはしていなかったのだけれど、冷蔵庫に有った物で作ってみた。この「冷蔵庫にあったもので適当に」と言うのが、わたしは何年経っても下手で、ずっと憧れのフレーズだったので、これを言えるのが喜びにも一因している。なつさんが教えて下さったのは、お大根やらぜんまい、もやしのナムルも乗せるのだけれど、待ちきれずに作るので色々足りない。調べたらピビンパと言うのは残り物を片付けるのに発明されたとかしないとか、だったらそんな豪華な残り物の無い我が家は仕方無い、と割り切る事にした。なつさんのご説明でも大匙小匙とかは全く無くて大変融通の利く感じだったので、そういうレシピも本来ならわたしは基本的なお料理の常識が無いから尻込みするのだけれど、何せ食べたい一心で、いやに行動力があるのだ。普段はステップ毎に細かく説明と写真が付いた本ばっかり見ているのも、上達しない一因かもしれないし、ここまで来たらもう、絶対音感とかそういうもって生まれたセンスの問題かもしれない。以下は、それ故、なつさんが教えて下さったトッピングをわたしなりに想像して作った記録。美味しかったので、また作りたいのだけれど、こういうの本当にすぐ忘れてしまうのだ。何時何処に誰がどんなアイライナーしていたかはいつまでも覚えているのに・・・。それにしてもほうれん草と人参と卵しか無いので、寂しそうなので☆1クックパッドで見て、ご飯は焼肉のタレを4分の1カップ程混ぜたお水で炊いておく。☆2ほうれん草はなつさんに教わったように茹でて冷水で洗って絞って切って、お醤油大匙1、ごま油大匙1、ハチミツ三滴に、生にんにくが無いので瓶入りのにんいくのお汁を小匙一杯足して、すりゴマを大量に加えほうれん草とボールに入れてもみもみして置いておく。人参は切って軽く茹でて洗ってお水を切ったら練りごま大匙1、お味噌大匙1、お酢小匙1、お塩とお砂糖少々混ぜたので和える。☆3ご飯が炊けたらフライパンにごま油を引いて一人分ずつオムレツのように焼く。☆4フライパンを綺麗にして目玉焼きを小さめに作ってほうれん草と人参と共にご飯に乗せる。(この乗せるのが嬉しい。)物足りないので韓国海苔を散らし寿司にするように切って乗せる。卵を出す時に冷蔵庫の豆板醤と目が合ったので、わたしのだけに耳かき一杯程混ぜた。もやしの変わりに人参を酸っぱくしたので一寸おなますみたいだったけれど、味は美味しかった。アメリカの細い人参だけれどブル乃助と二人で二本食べたから気分が良い。ほうれん草とご飯は少し翌日に残ったけれど、それでも一束二人で食べてしまった。今度は材料と味の組み合わせをもう一寸変えられるように、きちんと計画してもやしの綺麗なのを見つけたら買ってみようと思う。ご飯が見えないくらい沢山ぜんまいを乗せたら、ブル乃助も手を叩いて喜ぶであろう。因みに一口食べるなりブル乃助、「これ、おかわり出来る?明日の分も有る?」こんな可愛い事言ってくれるなんて、悪いけどブルルによりうんと作り甲斐が有る。悪いけどあなたはどっかでお肉食べてらっしゃい、なんて。(鬼)写真も軽量も無い、大袈裟に言ったらお料理の出来る人同士の言語のような、今までわたしには暗号のような物だったのに、まぐれでもこんなに大成功で、本当に嬉しい。いつも作ってらっしゃる方には何でも無いでしょうし恥ずかしいけれど、ま、日記なので、と開き直って喜んでいる。なつさん、本当にありがとうございました。