myお気に入り 素敵な達人 大石 佳能子 (おおいし かのこ)さん/ メディヴァ社長
★医学と健康の関係者の皆様 ●医療改革に関心のある方に 是非お薦めの新聞記事です.日本経済新聞の夕刊は見出しがクッキリと見やすいので一日の終わりに愛読しています.2006.5.21の 【キャリアの軌跡】です.大石 佳能子さんの素晴らしい記事がありましたので 一部抜粋ですが 原文記載します.※日本経済新聞さん 有難う!夕刊楽しみにしています.テーマ 「利用者のための医療を実現」「長時間待たされ診療は三分」「なぜカルテを日本語で書かないのか」ー.こんな患者の不満や疑問に応える医療サービスの改革を掲げ、医療機関の開業や運営の支援に奔走する. 複数の診療科を備えたグループ診療や患者が自分のカルテをインターネットを通じて見ることが出来る「オープンカルテ」等を次々と実現.医療界にインパクトを与え続けている.「小学生の時には既に将来は自分で会社を興したいと考えていた」と言う根っからの起業志向.とはいえ、近道でこぎ着けたわけではない.大学卒業後「就職先に困って、たまたま」N生命へ.3年で退社し、ハーバード大ビジネススクールで経営学修士(MBA)を取得.現地採用されたマッキンゼー・アンド・カンパ二ーでは、帰国後、小売業の経営改善等を手掛け、32歳でハ゜ートナー(役員)を務めた.医療とは無関係な領域で順風満帆な日々.36歳で妊娠したことが転機になった.「別の病院に移ろうとしたら自分の診断データーが引き継がれないなど、患者の視点が尊重されないと実感した」.長男を出産後 職場に復帰したが「医療を変えたい」との思いは強まるばかり.信条とする「分からないことはまず聞いてみる」..医師などへのヒアリングを重ねた.「現状を変えたいが経営まで手が回らない、と言う医師が多かった.だったら自分でやってみようと」.2000年にマッキンゼーを退社し、意気投合した医師らとメディアバを設立.カルテ開示などへの取り組みは医療関係者らの反発を招いたが、綿密な二ーズ調査などコンサルティング手法を活用する開業・運営支援で着実に成果をあげてきた.開業や経営支援を手掛けた病院や診療所は100近くにのぼる.分析裏打ちされた「目利き力」に加え、既成概念に切り込む源となるのが「前向き志向」.幼少時からの「プチ挫折」の繰り返しで身についたという.「親の仕事の関係で小中学校を過ごした米国で差別に遇った.帰国後も帰国子女てして奇異の目にさらされたマッキンゼーでも的外れな提案をし顧客になじられることもあったでもくよくよしても仕方がない、前を向いて歩こうと自分に言いきかせた」壁に向かう心構えに揺らぎはない.経営悪化の病院の再生や、企業の健康保険組合向けの健康指導サービスの充実など一層の展開を 思い描く.「基盤づくりがようやくメドが付き実現したいことの第二段階に到達したところ.これからが本番」と先を見据える..