思い出したくもない
やぁ。どうやら僕は未だに忘れられないらしい。そのあまりに呼びやすく親しみのある名前を思わず心の中で口ずさみつつ、それを言い直すのがあまりに悲しい。既に携帯電話からすら消えた記録なのに、未だにその記憶は無意識の中に棲みついている。あの人は今、どうしているのだろう。公約では既に誰かの隣にいるはずなのだけれども、それを確認する手段も意思もなく、僕はただその存在を思い出すだけ。こんなこと、つい最近までなかったのに・・・もちろん、その理由はわかってはいるけど、それにしてもあまりに唐突だし、2つの間にある共通点はたった一つだけ、だけどそれが決定的になっているのは言うまでも無い。もうとっくに過去のことだし、そもそも大したことじゃないけど、それでもやっぱり自分にとって大事なものなのかもしれない。過去よりも現在、現在よりも未来だと思っているけど、過去を粗末にする人間に現在は上手く生きられないし、現在を懸命に生きられない人間に未来はやってこない。そのことこそが僕にとって最大の悩みであり、ここから何かを紐解こうとしてはいるのだけれど、どうやら情報が不足している。データを入力しようにも、今更押すべきキーなんて無い。(ダンス・ダンス・ダンスより)それでも、もし、僕が何かしらのはずみで知ってしまうことで、きっと悲しい気分になってしまうんだろうなって想像は容易。そんなものを入力したところで、得られる出力はろくなもんじゃないんだから。人間に備わっている『忘れる』という機能が精緻に働いたときこそ、僕は幸せな日々を過ごしているんだろうな。その日は近いはずだったのだけど、自分の手で突き放してしまったのかもしれないな。 --------こうして意識と無意識の間で行われる綱引きのようなものでやり取りされる脳内の情報に踊らされつつ、一定の間隔で音をたてながら何かしらを記録するこの作業こそが楽しみで始めたこのウェブ上での駄文郡を綴りだしてからもう3年も経つ。今でもひどいが初めの頃のそれは更にひどく、それをとある方々が更に台無しにすることによって余計に荒んで見えてしまう。(いや既にある方々は見ていないだろうけど、感謝と共に)存在価値はほぼ零に等しく、今更ながらこのような更新をしても何も意味がないことは知っているのだけれど、それでも脳内にある様々な汚物を目に見える形として吐き出してしまわないと、自分がいつか本当に汚れそのものになりそうだから。