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ずっと独身の人も結婚してパートナーが亡くなった後も、結局人間は最後は「お一人様」になる。本ブログ読者のなかには、すでに「お一人様ライフ」を送っている人もいるだろう。お一人様関連の本も多く出ている。一日中テレビを見てる人、趣味やサークル活動で飛び回る人、最近流行のスポーツジムで一日を過ごしている人もいるだろう。有料老人ホームで優雅な生活というのもあるかもしれない。 家の玄関前で悲惨な交通事故が起きた。十字路になってるところで大きなバンが通過する時、猛スピードの自家用車が突っ込んだ。朝早く6時ごろだった。ものすごい音で飛び起き、外に出た。バンはひっくり返り、天を向いていた。電信柱のそばに高齢の女性が倒れていた。血が流れていたが生死はわからない。 また、こんなことがあった。 翌日、二階のアパートの住人が正月の挨拶に来て、発見された。周囲は救急車のサイレン音で騒然となった。 一人暮らしは、ある面、優雅なところもあるが、現実には厳しい所もある。先の二例は事故であるので警察が調査することになり、関係者に連絡が行くであろう。後者の酒を飲んで急死の場合、誰にも発見されないということもある。 あまり宣伝されてない、高齢者向けの行政サービスに「緊急通報システム」というのがある。各行政によって名称が異なるかもしれないが、高齢者で一人暮らしになったとき、このサービスの利用を考えていいかもしれない。家の中で段差でつまずいて怪我をした、階段から落ちた、ベッドから起き上がれない、風呂で倒れた。家の中に誰か人が居れば、119番をかけることもできるが、一人暮らしの場合、身動きできない状況に陥った時、助けを求めることができない。 こういう時「緊急通報システム」が役立つ。このサービスに入ると携帯端末が渡される。携帯電話ではない。専用の端末である。ボタンを押すと警備会社に連絡が入る。端末には位置検索機能がついており、なにも話せなくても異常が起きたことを通知する。すぐ警備会社の職員が駆けつける。 利用条件、利用料は各行政によって違うかもしれないが、基本は65歳以上の高齢一人暮らし世帯、病気・障害のある一人暮らし世帯などが対象者になる。利用料は市町村課税、非課税によって変わるが、200円から2000円。端末は貸与だが、壊したり紛失した場合、料金がかかる。申請、問い合わせは各行政の高齢・障害課の高齢者支援担当の部署、近くに地域包括支援センターがあれば、ここでも相談に乗ってもらえる。端末には健康相談機能、歩数計、緊急地震速報、安否確認、その他端末によって異なる機能が入っている。一人暮らし高齢者にとって安心・安全の支えになる端末かもしれない。 最近は隣の人の名前もわからない状態の人も多いが、できるだけ人付き合い、友達作りを行うことも大切だ。知恵をもらったり、楽しみを共有することもできる。学生時代の友人、職場で会った気の置けない人などは電話を書けるなり、手紙、メールなどで連絡をすることも大切だ。もちろん自分から積極的に行う。 自分が亡くなった後のことで、兄弟がない、子供がない、親せき、孫がいないという人で、財産処分、家、土地の処分等が心配という場合、成年後見制度の利用が考えられる。成年後見制度は障がい等により財産管理ができない場合、後見人をつけて支援を行う制度だが、一人暮らしで身寄りがいない高齢者の場合、「法定後見申し立て」を行う。この場合、財産目録等の多くの書類が必要になるので、行政の高齢者担当に問い合わせることが必要である。 成年後見制度についての記事は本ブログに何件か入ってます。上記の「新着記事一覧」(タイトルの下)から探してください。「成年後見制度」については東京大学で一般向けの公開講座を開講している。この体験談は読者の方から本ブログに寄稿いただいたことがある。探すのは大変だが、講座受講を考えている方、ぜひ読んでください。この制度を使う立場になったらという姿勢でチャレンジしてください。ネットでホームページも開かれている。 本ブログは来週は休刊します。次は11月18日の予定。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.11.04 09:41:45
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