バイオスペースのエネルギー
石油の値段が上昇を続けている。NY原油先物市場では55ドルを突破したが値段の上昇が止まる気配は無い。石油の枯渇は目前に迫っている。石油が枯渇した後の次世代の主役になるのが水素であるのは間違いない事なのだが、現在水素の製造は、石油や天然ガスを分解して作られている。この方法は石油や天然ガスがあるうちしか使用できないのは当然だ。水を電気分解して水素を製造する方法があるが、効率よく製造するには資源が少ない白金の触媒が不可欠です。次世代文明の主役となる方舟都市においては食料の生産は非常時における備え及び余った農地を自然に返してゆくために、可能な限り地下のトンネル内のバイオスペースで食料が生産されるが、それに必要な電力は燃料電池や太陽光電池で賄われるが、燃料電池の水素製造には白金が必要となる。方舟都市を世界に展開するとなると膨大な量の白金が必要となりそのの需要を全て賄うのは白金の埋蔵量からいって絶対に不可能な事でしょう。原子力を使った水素の製造法もあるがそれは非常時に使用するとして、ここでは太陽光を使った水素の製造法に注目してみよう。太陽光で水素を作る方法が注目されている。現在では二酸化チタンを触媒として利用して光のエネルギーで水を分解し水素と酸素を作る事が出来る事がわかっているが、これに深海に住むの微生物の酵素の一つでヒドログナージという酵素と一緒に使用すると水素の製造効率が格段に上昇するという。しかしこのヒドログナージは熱や酸素に弱く実用的なものとはならなかったのだが、京都大学教授の左子芳彦海洋生物学教授が小笠原で採取した深海の微生物の中から熱にも酸素にも強いヒドログナージを発見された。これによって太陽光を利用した水素製造プラントの実用化が近づいて来た。このプラントが実用化したら方舟都市では、都市で必要とされる電力を、太陽電池と並んで、太陽光による水素製造プラントが設置され、製造された水素は、バイオスペースの燃料電池の燃料としで使用され、あるいは自動車や建設機械の燃料として、あるいはオフィスや家庭用の燃料電池の水素源として、使用される事になるだろう。相対通貨制度実現の早道、認知度アップのためクリックをお願いしております。