カテゴリ:【ディズニーシー】or【・・・シー+α】
ホテルミラコスタのレストラン「オチェーアノ」の、コーススタイルの営業が再開される日がやってきました。 パークやホテルの営業が再開され 同時にオチェーアノのブッフェの営業が一部の時間帯で再開されてから約4ヵ月。 長い長いお休みを経て、コースルームでのお料理の提供がようやく今日11月2日月曜日から始まります。 ディズニーシーのパーク開業記念日ですら 仕事やら他の予定やらが入っている時には無理して訪れることなどしない と決めている私ですが、オチェーアノのコースがやっと扉を開いてくれるとあってはいてもたってもいられず、なんとかやりくりしてランチタイムの数時間だけ時間を確保し 夫と共に出かけてきました。 (夫の方は今日はすんなりとお休みが取れたとのことで、うらやましいかぎりです。) 電車で舞浜に到着したのは10:20ごろ。 今日は午後からどうしても外せない予定が(私の方にのみ)あり、オチェーアノの予約時刻に遅刻してはその後の予定にも間に合わなくなってしまう可能性があったので、かなり時間に余裕を持っての早めの到着となりました。 東京ディズニーリゾートのパークは現在、入園開始時刻を「9:00~」「10:30~」「12:00~」の三回に分けてゲストを迎えているのですが、ちょうどその二回めの「10:30」の入園開始時刻を目指していらっしゃる方々が舞浜駅に降り立つ時間と重なっていたせいか、駅前は土日祝日にひけをとらぬ混雑のように私には思われました。 JRの駅からリゾートラインへと向かう途中でも リゾートゲートウェイステーションの改札口周辺などにはネームプレートを着けたキャストさんが大勢いらっしゃって、やってくるゲストに対して「周りの方と間隔をとってお進みください」と絶えず声をかけながら誘導をしていらっしゃったので、その念入りぶりに私は少し驚いてしまいましたよ。 ホームに上がるエスカレーターの手前にはソーシャルディスタンスの目安のラインもひかれていました。 (おそらく朝の混雑のピーク時にはこの黄色いラインが活躍するのでしょうね。) ディズニーシーステーションに降り立ったのは10:40頃でした。 駅の大きな窓から見えたのは、装飾も何もない素顔のミラコスタ通り入口。 ディズニーシープラザを見下ろせるホームのデッキに出てみると、10:30から新たに入園した方々なのでしょうか アクアスフィア周辺は9月頃に比べたらかなり多くのゲストで賑わっているようでした。 ホテルミラコスタ連絡口の改札を出て 屋根のある通路をしばらく歩いてホテルに向かうと、パークエントランスへ下りていく階段の辺りにミラコスタのキャストさんがおふたり立って来館者の予約の確認業務に当たっていらっしゃる様子が見えてきました。 時計をみると時刻はまだ10:45くらい。 オチェ―アノのランチオープンまではまだ40分以上もあります。 待ち受けてくださるキャストさんに名前を告げて予約の確認はしていただいたものの、あまり早くにホテルに入館してはこのご時世ではご迷惑になるやも...と私達は考え、10~20分ほど屋外を散策して過ごすことにして ディズニーシーのピクニックエリアの脇の階段をパークエントランス・ノースへと下りました。 木々が色づき始めたピクニックエリア。 パラソルの下のテーブルで、時間が経つにつれて少しづつ捌けていく10:30からの入園待機列の様子などを眺めながら、私達は時間を過ごしました。 ホテルミラコスタに入館したのは11:00を過ぎた頃でした。 オチェーアノとシルクロードガーデンはまだ準備中のようで入口にはキャストさんの姿もありませんでしたが、先月も先々月もこの場所にはお邪魔したというのに今日の私はこの入口の光景を見ただけでなんだか胸が高鳴って 少し緊張してしまいましたよ~ ロビーのソファーに腰掛けて数分待っていると、やがて店頭にキャストさんが現れたので私達は名前を告げてウエイティングエリア内に入りました。 ランチタイムが始まる前の静かなウエイティングエリア。 ゲストが分散するようにソファーは窓際から離されて あいかわらずソーシャルディスタンス保持に対応した配置のままです。 窓の外のディズニーシーのパークは、きょうも穏やかな混雑具合のようでした。 11:20を過ぎると オチェーアノではランチタイムの営業開始が宣言されてゲストのテーブルへの案内が開始されました。 私達も名前を呼ばれて、「オチェーアノのコースでのゲストご案内はこれが初めて」とおっしゃる笑顔満開のとても初々しいキャストさんに先導されて 約8か月ぶりにコースルームの「ケルプ」のお部屋のテーブルにつきました。 2020年2月末に夫の誕生日を祝って以来の オチェーアノのコースのテーブルです。 営業がブッフェのみに限られていた間はこのケルプの部屋はテーブルクロス省略で使用されていたので、この白いテーブルクロスも自らが活躍するこの日をさぞや待ちかねていたことでしょう。 席に着くまでに店内で迎えてくださった幾人ものキャストさん達のマスク越しの挨拶や笑顔も ああ これこそがオチェーアノだ と実になつかしくこの上なくありがたいものに感じました。 テーブルに着く際に椅子をひいてくださったキャストさんに夫が「コースを開けてくれてありがとうございます」とちょっと声をかけると、 ゲストをお迎えするのが久しぶりなのでサービスの腕が鈍っていないか心配ですが何かありましたら遠慮なくおっしゃってください と嬉しそうに応えてくださったのは、このお店の運営にかかわる皆さんのきょうの高揚した気持ちが伝わってくるようで なんとも清々しく感じられましたよ。 ほんとうに、この状況下でお店を完全に開けるには たいへんなご苦労があったでしょうに。 さて、営業再開初日の本日は、昼食時間帯のコースのお部屋は使用されていたテーブルは半数ほどにとどまっていて 受け入れるゲストの数もかなり抑えられている様子でした。 もちろんサービスにあたるキャストさんの数も非常に少なく、これでは予約を取りにくいのも無理はないなあ...と思わざるをえませんでした。 テーブルの上も、以前は予めセットされていた青いお皿やグラスやパンのお皿やグリーンのナプキンなどは一切なく、他のお店と同じように席に着いて注文を済ませてから徐々にナプキンやお水のグラスがテーブルに届けられるという方式に変わっていました。 また、公式サイトではこのオチェーアノのコースは来年1月6日から再びランチタイムは営業が休止になることも公表されているので、この先のこのお店がどうなっていくのかはまったく予想がつきません。 でも今日のところは、コース再開を祝ってとりあえず乾杯! と、私達はコース(現在はクリスマスのランチコース一種類のみの提供)の前にまずシャンパンをグラスでお願いすることにしました。 (パンについてくるオリーブオイルは、以前のようにテーブルで注ぐのは取りやめになって予め小皿に入って出て来ました。) そして、前菜。 真ん中には真鯛とイカのマリネを合わせたものとマスタードとビーツのソース。 手前には春菊のソースの上に大根やニンジンのサラダやイカ。 リースやガーランドなどクリスマスの飾りを思わせるような盛り付けがきれいで爽やかな シャンパンにぴったりのわたしの好きなタイプの前菜でした。 お魚は鰤のグリルです。 ソースは白ワインソース、皮の部分が黒い黒ダイコンと上には蕪とダイコンのサラダ。 ピンクペッパーが散らしてあります。 鰤の切り身と黒ダイコンが雪に埋もれた木の切り株のように見え、また上に載せたサラダの黒ダイコンとグリーンも木の枝のようにも見えます。 ピンクペッパーは赤い木の実のようにも。 クリスマスの時期の雪の風景がお皿の上に再現されたようで楽しかったですし、鰤がとにかく美味しかったです。 何年か前のオチェーアノのランチコースにも非常に美味しい鰤料理が登場したことがあって、夫と二人その時の思い出話に花が咲きました。 (コースの楽しみはこういうところにもあるんだよなあ と痛感しました。) メインのお肉は牛フィレにも変更できますが、今日のところはクリスマスらしく「チキンのロースト」のままで。 これ、ものすごく美味しいローストチキンでしたよ。 鶏むねの上に鶏のひき肉やキノコを混ぜてペースト状にしたものをのせて焼いたものを切り分けて提供しているとのことですが、お肉が ふわっふわ(!)でとてもやさしい食感でした。 つけ合わせのキノコも深い味わいで良かったです。 デザートはチョコレートムースの中にパッションフルーツのクリームが入ったものにフルーツとホワイトチョコレートに乳酸菌(カルピス?)のエスプーマとパッションフルーツのソース、手前が洋ナシのソルベ。 散らした黄色い花びらが金のリボンのようです。 作りかけの雪だるまか、雪遊びの最中なのか、大小さまざまな雪玉が散らばったようなお皿で クリスマスらしい雪景色が思い浮かぶような楽しいデザートでした。 コースの構成を考えた方々やお料理を作った方々が私達の目の前に提供してくださったお皿を眺め、そしてゆっくり味わって、いろいろ想像をしながら勝手にストーリーを組み立てて、夫とふたりで 時にはサービスに当たってくださる方々も巻き込んで あーでもないこーでもないと他愛ない話をしながら過ごす食事の時間が私は大好きです。 だから、今日のような昼食が戻ってくるその日を ただただおとなしくじーっと待っていました。 嬉しかったです。 またぜひもう一度、いえ また以前のように何度も、コース料理をいただくためにオチェーアノにうかがいたい と心からそう思いました。 食事を終えて大満足し 気になっていた幾人かのキャストさんの元気な姿も垣間見ることができて安心して、私達がオチェーアノをあとにし ホテルミラコスタを出たのは13:30頃のことでした。 思えば、7月にパークやホテルの営業が再開された後も 気持ちに区切りをつけようと三カ月遅れの記念日を祝うためホテルミラコスタ宿泊を決行した後も、私の心の中には払っても払っても消えない薄いもやもやした霧のようなものが垂れ込めていたのです。 でも今日 オチェーアノ~「海」という名のレストランの一番深いところにあるテーブルで時間を過ごしたのち、次の予定へと向かう道でふと気づくと、そのわけのわからないもやもやは私の心の中からどこかへ飛んで行って消えてしまっていました。 ――世の中はまだまだ元には戻る気配もないけれど、そもそも元に戻ることなんておそらくもう不可能なのかもしれないけれど、少なくとも私はもうそんなことはどうでもいい 今日からはきっと新しい気持ちでどこへでも行けるんじゃないかな? たった2時間の昼食のおかげで、明るさとか勇気とか前向きとか 長らく忘れていたそんな言葉が次々と心の中に戻ってきた特別な一日でした。 《ブッフェルームのカウンターの上にはこんな飾りも》 ** オチェーアノ の クリスマス ランチコース ** ・真鯛とイカのマリネ ビーツとマスタードドレッシング ・鰤のグリル 白ワインソース 蕪と大根のサラダ ・鶏むね肉のローストとパースニップ キノコのグランメール風 (別途¥1000加算で「牛フィレ肉のグリル カカオ香る赤ワインソース セロリアークとリンゴのピュレ」に変更可能) ・パッションフルーツクリーム入りチョコレートムース 洋梨のソルベ ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・・2020年11月2日~12月25日 (5500) ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。 利用なさってみてください。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2020 07:20:29 AM
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