カテゴリ:【ファンタジースプリングスホテル 宿泊】
(…その1から続く) 客室の入口から奥に向かって伸びる蔓は きれいな紫桃色の花を咲かせながら壁にまで這い上がって、花びらを風に散らしているように見えました。 カーペットにもベッドスローにも「これでもか」というくらいに草木の蔓や花々のモチーフがあしらわれていて 館内廊下と同じ深い森は部屋の中まで続いているのだなあ と思わせてくれます。 窓辺に近くなればなるほど全体の色調が淡く明るくなっているのは「ここは陽の光が当たる場所」、つまりは森の中でも太陽に近い高い場所であるという演出なのかなあ… とも思いました。 森の中の大きな樹木の中にできたお部屋みたい。 室内の調度などをひと通り眺めてひとつひとつを写真に残そうと撮影を始めたちょうどそのころ、私達のお部屋には荷物を届けにベルサービスキャストさんがやってきました。 時計を見ると時刻は15:50過ぎ。 下のベルデスクでお願いしてからまだ10分ほどしか経っていません。 ――おお! ずいぶんと早かったですねえ~ と言うと、キャストさんは「ありがとうございます!」と姿勢を正して元気よくおっしゃり 明るい笑顔を残して去って行かれましたよ。 で、荷物を確認し終わって、あらためて。 私は室内の様子を記録に残すことを始めました。 まずはこれ、可愛らしいクローゼットの扉。 「塔の上のラプンツェル」の映画の中に登場するクローゼットみたいです。 (よく見るとラプンツェルらしき姿も描かれていました。) その隣のドレッサーコーナーの鏡の枠のデザインも、なんだかラプンツェルの長~い金髪みたい。 ベッドのヘッドボードも、長い髪を結ったみたいなデザインだし。 ということは。 …… えーーっ? この部屋ってラプンツェルの部屋だったのーー?? ファンタジーシャトー ってラプンツェルの世界をイメージしたホテルだったのー??? (何を今ごろ言ってるんだ と思いでしょうけれど。) きっと皆さん既にしっかりご存じのことなのでしょうね… 事前情報に殆ど触れていなかった私はこんな基本的なこともよく識らず、ここへ来て初めて気づいたのでした。 …確かにねえ。 どこまでも伸びて絡まる草木に たくさんの紫桃色の花々。 深緑色のソファーベッド。 (このお部屋は定員が大人4人なので、このソファーはベッドになる仕様だと思います。) 液晶テレビのボードもチェストの取っ手も壁の鏡も 曲線を多用した不思議なデザイン。 今までのディズニーホテルの標準的な客室よりも室内は若干広く感じられ、造りはシンプルですぐにそれとわかるキャラクター要素は少ないけれど 隅から隅まで森カラーのグリーンとラプンツェルカラーの紫桃色と、そして長い髪や植物の蔓を思わせる「曲線」があふれています。 ファンタジーシャトーはいわば「塔の上のラプンツェル」大好きな皆さんにとっては聖地のようなホテルになるのでしょうね。 この分では 予約の取りにくい状況はまだしばらく続くのかもしれません。 今回宿泊することができて、私はほんとうに幸運だなあと思いました。 そして、持ち帰り可能なラプンツェルカラーのエコバッグが置かれていた窓辺のティーテーブル。 この小さなテーブルまで「お花」の形をしているんですよ? 色もほんのりピンクで、若葉色の椅子の真ん中から花が咲いているみたい。 あきれちゃうくらいの徹底ぶりです。 と、ここまで部屋の中を眺めつくし、私はようやく窓のカーテンを開けてみる気になって窓辺に立ちました。 普段ホテルミラコスタやディズニーランドホテルに宿泊するときは部屋に入って真っ先に窓から見える景色をチェックする私ですが、今日はあいにくの雨で視界も悪そう。 しかも予約していたのはパーク内ファンタジースプリングスとは反対側のホテルエントランスに面した客室。 カーテンを開けたところで、せいぜい見えるのはお向かいのオフィシャルホテル群でしょうからね~ だからまあ 今日は外の景色なんか気にする必要はないのだけれど。 …そう思いながら遮光カーテンを勢いよくサーーっと開けると。 はあ? なんで? なんでここから火山が見えてるの? グランドシャトーの客室棟とファンタジーシャトーの丸屋根の間にできた隙間にぴったりはまるようにして、わたしの最愛の人 ディズニーシーの「プロメテウス火山」と ファンタジースプリングス、ネバーランドのスリルム山が見えていたのです。 それにね。 視線を右に移すと 建物の間から海までが見えています。 ―― えええーーっ! なんだこれー!!! びっくりしすぎて思わず私は大きな声で叫んでしまいましたよ~~ ――ほんとうに。 ファンタジースプリングスとは反対側を向いてるはずの部屋なのに窓からこんな景色が見えるなんて、全然知らなかったですし予想もしていませんでした。 こんなこともあるんですねえ~ おっと。 びっくりし過ぎてお部屋の記録写真を撮る手が止まってしまった。 続けて記録していきますね。 テレビの下の引き出しには宿泊定員分のパジャマ。 写真ではよく見えませんけれど、襟元に蝶の刺繡が入っています。 (蝶のモチーフはベッドのヘッドボートにも、館内のパブリックスペースにも見られました。) グラスやコーヒーカップ、無料のコーヒーやお茶などは冷蔵庫の上の引き出しに入っていました。 (コーヒーは簡易ドリップ式のものでした。5月に宿泊したホテルミラコスタでもコーヒーはインスタントからドリップ式に変更になっていましたが、同じものだと思います。) この仕様になっているおかげで冷蔵庫上のスペースがすっきりとしていて、隣のドレッサーの前のスペースも含めて広く有効に使うことができます。 続いてバスルームへ。 洗面所の鏡には草花の装飾。 洗面台はミラコスタなどよりも広めな印象でした。(測ってないので気のせいかもしれないけれど。) アメニティ類はラプンツェルカラー。 歯ブラシやアメニティキットはミラコスタなどとは違って トイストーリーホテルと同じような簡易な袋入り仕様です。 浴室です。 こちらの壁にも花咲く蔓植物。 ひとしきり室内の写真を撮り終え 荷物を解いて落ち着くと、時刻は16:30頃になっていました。 窓の外を見ると、いったん弱まった雨は再び強くなっていて いっこうに止む気配はありません。 当初の計画では、ホテルにチェックインした後はもう一度ディズニーランドに戻って夕食をとったりパレードを眺めたりして過ごすつもりでしたけれど、こんなお天気では外に出るのもちょっと億劫。 それにお部屋の窓からの景色が思いのほか素晴らしかったので(私にとっては ね!)、なるべくこのお部屋に長くいたいなあ という気持ちに私はなってしまっていました。 なので、今夜はもうこのままホテル内で過ごそう と私達は決めて、夕食の調達をしつつしばらくホテル内のあちこちを見て歩くことにしました。 というわけで、16:40ころ部屋を出てホテル内探検に出発。 廊下に出て、まず最初に目についた近くの窓から外の景色を眺めてみました。 廊下の突き当りにある小さな窓、ホテル前の道路に面している窓です。 左からシェラトン、オークラ、トイストーリーホテル、ヒルトン…のホテル群とその前を行くリゾートライナー。 これはこれで楽しい景色かも。 続いて 客室前の廊下。 この廊下をエレベーターホールの方に歩いて行くと館内中央の吹き抜けに出ます。 楕円形の吹き抜けを中心にして複数方向に客室棟が翼のように伸びている構造は、ディズニーランドホテルと少し似ていますね。 ディズニーランドホテルの客室数が700室ちょっと、ファンタジーシャトーの客室数は公式サイトによれば419室とのことですから、ディズニーランドホテルをちょっと小さくしたホテル といった感じでしょうかね~ この吹き抜けを囲む廊下には小窓が二か所あって、ホテルエントランス側の窓からの景色はこんな感じ。 わたしが客室に入る前に予想していた部屋の窓からの眺望イメージはまさにこれです。 「ホテルエントランスサイド」カテゴリーの部屋からの眺望は全室こんな感じだと思っていました。 もう一か所の窓から見えたのはこんな景色。 真下はローズコートかな? ということは、こちらは「ローズコートサイド」のパークビューカテゴリーの景色ですね。 運が良ければディズニーシーのパークもいくらか見えそうです。 さらに廊下を歩くと、壁には鏡があったり、お花がいっぱい咲いていたり… カーペットのデザインもエリアによって微妙に違っていて面白かったです。 壁の「森の絵」も あらためてカメラに収めました。 「バンビ」 「眠れる森の美女」 「白雪姫」 「プリンセスと魔法のキス」 絵はこの4種類のようでしたが、やはり全てが森の中の場面でした。 その後はエレベーターに乗って3階に下りました。 こちらのホテルでは3階が正面玄関やレセプションのあるロビーフロアになります。 エレベーターホールの隣、レセプションのある「ファンタジーシャトー・ラウンジ」方向の空間、ちょうど吹き抜けの一番下にあたっている明るいスペースには、大きなクジャクと藤の樹木のアートが。 こちらのホテルは余裕のある「余白部分」が多い造りになっているので、こんなことができるのですね~ 広い廊下を歩いてファンタジーシャトーラウンジまで出て、次は明日の昼に食事をとる予定になっている「ファンタジースプリングス・レストラン」を確認しに行きました。 2階の「グランパラディ・ラウンジ」を眺めながらその脇の大階段を下りていくと、1階に「ファンタジースプリングス・レストラン」の入口があります。 わー… すごーい。 この場所は吹き抜けの一番下なので天井の高さに圧倒されます。 入り口前には謎の広ーい空間があって、壁際のあちこちにはソファーが。 ウェイティングエリアなんだろうか。 私達がキョロキョロしながらあちこちにカメラを向けていたら、レストラン前にいらしたキャストさんが、 「こちらのホテルには、特に使用目的の定められていない 余分な…と申しますか、館内に余裕を生み出すためのスペースが多く設けられているんですよ」 と教えてくださいました。 やっぱりそうよね。 ホテルの客室数が少ない割にはパブリックスペースはどこも広々としていて、なんだか余裕がありますよね。 レストラン前から大階段を見上げると、2階グランパラディ・ラウンジの前あたりにも踊り場のような謎の空間があるようで。 階段を上っていってみると。 ディズニーランドにあるパートナー像のように ミッキーとウォルト・ディズニーが手をつないでいる様子が中央に描かれた絵が飾られていました。 そのまま大階段をのぼって3階のホテルエントランスあたりへ出ると、グランドシャトー入口付近にも謎スペース。 こういった場所も無駄に(失礼!)美しいんですよね。 エントランスももちろん 床も壁も美しい。 そして レセプション前を通過し(17:20くらいでしたけれど、私達がチェックインした15:30前頃よりも混雑していたようでした)朝方少しだけ出てみた「ローズコート」へ再度行ってみました。 が、雨が激しいのでお庭の方に出るのは短時間に留め、左手の屋根付きテラスへ。 このテラス、いいわあ~ お城の中の回廊みたい。 この時ちょうど、ドレスを着た小さなプリンセスがとことこ歩いていらっしゃいましたが、この場所の雰囲気にとってもよく似合っていて非常に可愛らしかったですよ~ 右を見やるとそびえるのはグランドシャトーの建物。 なんか「全室テラスまたはバルコニー付き」っていうのが 外観からも見て取れます。 いつか宿泊したいものです。(同じことばかり言っている。) 正面やや左、森の向こうに見えているのはアナとエルサの住む王国「アレンデール」のお城でしょうか。 この感じだと、ここからはパークの花火もあがればいくらか見えるんじゃないでしょうかね~ (わかりませんけど。) それからは、さきほどチェックしたコンビニエンスショップ「ジョイフルスプリングス」へ行って夕食になりそうなものを調達しました。 お邪魔したのは17:30過ぎ頃でしたけれど、ちょうどキャストさんが棚にたくさんのお弁当を並べていらっしゃるところでしたよ。 こちらのショップ、宿泊時に役に立ちそうなものは殆ど揃いますけれど、残念ながらパークのお土産品は一切置いていないので その点だけは覚えておかなければなりません。 (こちらのホテルの館内にはパークのお土産を扱うショップは今のところ設置されていないようです。) 私達が購入したのはワインのハーフボトルとお弁当、サラダやお惣菜類など。 これで、お部屋でゆっくり楽しい夕食がとれそうです。 その後、1階のメダリオンメーカーコーナーに行ってファンタジースプリングスホテル「グランドオープニング」デザインのメダルを作成し、エレベーターで7階の部屋に戻り着いた頃には 時刻は18:00過ぎになっていました。 きょう1日を振り返り 明日の予定をざっとおさらいして窓辺の小さなテーブルで夕食を始める頃には、窓から望む景色は夕景となりました。 パーク内にも灯りが点り、様相がだんだん変化していきます。 19:00ころ。 こちらは完全にあたりが暗くなった19:30過ぎ。 手前のスリルム山の存在感が際立ち プロメテウス火山の存在感は少々薄れた感じです。 予定では19:30からディズニーシーのメディテレーニアンハーバーで「ビリーヴ!」が開催されるはずですが、何も気配が無いので公式アプリを確認すると「中止」のお知らせが出ていました。 雨ひどすぎますものねえ。 無理もないです。 こんな調子ではきっと20:30の花火も中止よねえ。 …と思って再度アプリを確認したところ、そちらにはまだ何も記載がない模様。 開始予定時刻の数分前になって再び見てみても、中止のお知らせは出ていません。 いやあ、やらないでしょうよ。 まあ やったとしてもこの部屋からは見えないんじゃない? そんなふうに夫と話しながらパークの地図を開いて花火の打ち上げ場所とホテルの位置関係を調べていたら―― 8:30を過ぎて数十秒、向かいの建物の上にまあるい花火が顔を出しました。 もちろん音楽は聞こえませんし全体が見えるわけではありませんけれど、雨の中 部屋に居ながらにして花火が観られるなんて。 大好きなプロメテウス火山の姿が窓から見えるだけでも飛び上がるほど嬉しかったのに、半分くらいの確率で中止になるというパークの花火がたまたま今夜はちゃーんとあがり こうしてこの場所から眺められるなんて、私はなんて幸運なのだろう と思わざるをえませんでしたよー いったい何なんだか誰なんだかよくわからないけれど 東京ディズニーリゾートにいらっしゃる大きな「何か」さん、きょうはほんとうにありがとう。 大雨でとんでもなく濡れちゃったけれど、私にとってはそんなこと忘れちゃうくらいの素晴らしい一日だったよ~ ファンタジースプリングスホテルの正面玄関車寄せには パークの閉園時刻が過ぎたあとも夜遅くまで到着する車があったようでした。 今日は週末金曜日。 お仕事や学業を終えた後、明日の朝一番のファンタジースプリングス体験を目指して今日のうちにホテルに入ろうと考え、雨の中夜道を走っていらした方々もきっと多いのでしょうね。 私達も明日の朝はいよいよ、東京ディズニーシーに新しく誕生した「ファンタジースプリングス」に初めて入ります。 「初めて」。 この年齢まで東京ディズニーリゾートに通い続けて、まだまだ「初めて」のことを体験させていただけるなんてね~ なんだか笑っちゃいますけれど、とにかく今夜は明日に備えてよく眠らなくては。 何せ夫婦共々 いいトシ なんですから。 ではでは このあたりで。 おやすみなさい またあした。 (翌日に つづく・・・) ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。 利用なさってみてください。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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July 7, 2024 02:11:14 PM
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