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2007年06月02日
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カテゴリ:小説感想
全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。
その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。
知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。




森ワールドとは何か?
体験いたしました♪

冒頭と、所々にアインシュタイン相対性理論
すんません、これはムシした雫読みはしたけど...。
学生時代は理系が大の苦手でした。でもねー、これは嵌りそう♪

まずアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をフューチャーしたパロに近いものかと思ってました。
映画かドラマかでずーっと前に少し観た位の記憶ですが。
クローズドサークルで起こる殺人劇は、犯人はどいつだ?という疑心暗鬼に苛まれながら不安を抱えて時間が過ぎる。
クリスティの原作を(少し)知ってるだけに、タイトルと裏表紙のあらすじを見るだけで最後の2人に誰が残るのかが分かったもんだけど、読み始めると「僕」と「私」の一人称語りが交互に繰り返される。
どうやって犯人だと言うつもりなの !( ̄~ ̄;)?
と中盤まで眉間にしわを寄せてました。
このパターンからいくと外部犯ではないだろうし、
と考えると犯人と暴くまでのトリックが面白いことになるんだろうな、と予想。
事実、面白かったデスオーケーウィンク


クローズド・サークルと言われるもの、主に漫画ばかり読み漁ってた私は『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』が思いつきますが、ここまで大掛かりなクローズド・サークルに値する情景を思い起こさせる作品に新鮮さを感じました(⌒▽⌒)ノ_彡☆
現実の事件では絶対ありそうもない、ってかないでしょ?みたいなのがワクワクさせるんでしょかダッシュ
A海峡大橋とかも行ったことあるから分かりやすかったですけど(笑)

森さんをググりました。工学を研究されているとのこと。
そりゃぁ、こんだけ壮大な建築物を舞台の作品が描けるわけですねィ。
緻密に2人の一人称が繰り返されると、どっちも犯人ではありえないでしょ?な描写で混乱。
トリックが明かされた時にもうそりゃぁびっくりしたというもんで。


章が終わる毎の勅使河原、おそらく本物の方のインタビューもいらんだろ?と思ったんだけど、
「自殺しようとしている人を助けるのはどうすれば?」
の質問に対して、
「そのお友達に、あなたが死んだら私は困ると言ってあげなさい」
グッとくるものがありました。
死という行為は、勅使河原が言う通り変わりないけど、
何を経由するかで周囲の人に対して影響が変わってくるもんで。

哲学的なインタビュー内容ばかりでさっぱりというセリフが多いけど、これは現実味溢れていて、
何枚かの絵をストーリーに仕立てているかの様な場面が展開する所が多い中、
とても抽象的には思えませんでした。


そして確信に迫るところ、宮原の手記。
夢オチもどきか!?と一瞬疑いました。
これが現実として処理されるのなら(ってか現実として処理されてるっぽいけど)、「次はあんた」という浜野さんのセリフも生きてこないし...あぁそっか、勅使河原の妄想か。

うーむ、私にとってチンプンカンプンで終結してしまいました。
宮原の手記からラストへ----。
あのラストを用意しているのなら、宮原手記はいらねー下向き矢印
(反転)アンカレイジ2つで行われた殺人という壮大なトリックが無駄になった感じがしました。
あぁそっか、こっちが現実なんだ。
いや、でも二転三転してこうやって読者を驚かすというのが面白いのか。
そうか、それならあってヨシ!(←どっちよ?)


そのラストが切なかったなぁ。
「何故殺した?」
「殺したかったから」

涙を流す僕の有佳。
大掛かりな装置を施してまで2人を陥れた意味はあるのか、と問いたくなる。
現実として処理されてそうな手記の後にエピローグを持ってきてるから、やはり勅使河原の脳内妄想となるのかもしれないけれど、私は手記とは違ってこちらが本当の現実だろうと、とってしまってるんですよねー。
森さんのファンサイトさんを色々巡って真相を確かめようとしたんですが、やはり宮原手記が真実らしくって...。
まぁ、色々矛盾はあるけども!!


「Until Death Do Us Part」
サブタイトルがシャレてましたきらきら
全編に出てくるロンドン橋の歌は最後に繋がるもんだったのか、と納得はするけど私にはやっぱり謎。
とにかく結局、何!Σ( ̄ロ ̄lll)?
何?って考えるところ、何を考えたいのかも分かっちゃいない位、ビックリ仰天小説でした。


それでも、モヤっとすることはなく、大嫌いなはずの理系な話をもっと読みたいと思わせてくれました。
ので、『すべてはFになる』から少しずつ挑戦しようかなと、思ってますグッド


......だめだ!
いつもまとまらない感想が今日は更にまとまってくれない~m( --)m(/;°ロ°)/!!!





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最終更新日  2007年06月02日 17時40分20秒
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