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カテゴリ:小説感想
『夜のピクニック』で本屋さん大賞を受賞された方だとか♪ とりあえず、有名人は読んどけシリーズですね、個人的に(笑) 橿原神宮、明日香、山辺の道…。失踪した一人の男を捜して、奈良を旅する二人の女。 それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は? 奈良を舞台に夢と現実が交錯する旅物語。 単行本、2003年9月。文庫本、2007年5月発行。 何だかフワフワする~~!(*≧∇≦*)! なんだ、恩田氏は奈良観光業者のまわしモンンン??(笑) わけわからん感想を一言思いついてしまいました。 旅情ミステリはよく2時間ドラマで観ておりました。犯人と思しき人は最初からもう想像してしまって、その人と崖っぷちで対峙する...のは火サスでしょうか(笑) 小説では主にミステリばかり追いかけてるから、自分が旅をしている感覚になれる作品の面白さが本作には詰っていました。 浅見光彦シリーズや西村京太郎氏の旅情作品とはまた違った味わいがありました 赤字デカフォントで思った通り、奈良の情景を想像しながら、観光本として持って回ってみたいと思える作品。中学の修学旅行で奈良を一度だけ訪れたことを思い出しながら、懐かしい気持ちもいっぱいでした で、内容ですけども、至ってシンプルな、特に謎解きに脳みそをひねらせるというものではないものでした。 ラスト登場する女性からの発声はなく存在だけ明らかにされたもの、そしてその人との話が今始まろうとするかのような展開。 ファンタジックなフワフワした作品という印象を持ってしまったのも、結末としてはちょっと中途半端な終わり方ではなかったか、という思いが強い。 東海テレビの昼ドラみたいなドロドロした展開でも始まるのかと考えてしまう女性の存在。 でも、この作品からはそんなドロドロドラマを彷彿とさせるものは微塵も感じさせませんでした。 これしか結末ってないよね?みたいな 〔本編さっさと進めてくれよ~。事件はまーだーかー〕 というイラッとすることはあったものの、風景に惑わされたのか(笑)ボチボチ納得できるものになっていたような? 一件、何の関係もなさそうな奈良の風景が、日常生活とはかけ離れた旅先であることで、不安を多く抱える登場人物たちの心情を現すのにマッチして、すんなり受け入れてくれた。 色を付けるとしたら原色ではないパステルカラーや淡いといったイメージが持てるものでした。 研吾の作ったと思われる短いストーリーがところどころに挿入されるのも、ファンタジーだからこそそういうイメージにとらえてしまったのかもしんないな。 あの、ぶっちゃけますとね。 主題というものがよう分からんかった。正直どうでもいい”謎”という気持ちが否めないΣ( ̄□ ̄;) というのが、私にとってちょっとイタかったんです 別に、主題がないといけないわけじゃないんだけども!! 悠久の歴史を堪能できる奈良を想像しながら楽しめる作品であることに変わりはありませんが、ミステリに釣られた私にとっては~ちょっぴり残念 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月18日 08時04分03秒
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