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カテゴリ:活字
監修は財団法人日本城郭協会。
名城スタンプラリー付。 学研のムックなので掲載写真の美しさには文句のつけようがないが、100名城の選定基準に疑問がある。 「地域を代表する」の項目があるため、織豊期に急激な発展を遂げた近世城郭の多くが存する西日本には不利なものとなっている。総石垣の名城が選に漏れ、一方で中世そのままの土塁をめぐらせた館が入っているのは納得がいかない。 そもそも、政庁機能を併せ持つ近世城郭と、完全な要塞である中世山城を同じ土俵に上げて論ずること自体に無理がある。 福岡県から選ばれているのは、関ヶ原後に黒田が築いた福岡城と、白村江の戦いに敗れた大和朝廷が新羅の侵攻に備えて築いた大野城。この二城をどう比較するというのか。 細川の小倉城も立花の柳河城も入っていない。 さらに甚だしきは佐賀県で、秀吉の名護屋城、鍋島の佐賀城と並んで、吉野ヶ里遺跡が挙げられている。比較のしようがあるまいに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/09/24 04:00:31 AM
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