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カテゴリ:活字
ユリアヌスからビザンチン帝国滅亡まで。
ビザンチンの象徴であり、難攻不落の要塞都市であるコンスタンチノープルが陥落して、オスマン・トルコに蹂躙されるがままとなり、遂にローマの息の根は止まった。最後の皇帝の名がコンスタンティヌスなのには、なにやら因縁めいたものを感じる。 訳者の解説にもあるように、ギボンは「古代のすぐれた文明としては、世界に唯一ローマ帝国しかなかったかのような見方」をしている。 古代以来一貫して世界の先進地域であった支那、インド、中東イスラム世界のいずれもが凋落著しかった、ギボンの執筆当時(1787年)の状況では、彼がそのような認識を持つのも無理もないことなのかもしれないが、現代のわれわれからするとこれは違和感があると言わざるを得ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/04/18 10:33:04 PM
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